ロシアの情報戦 その63:舛添要一

【概要】

政治学者としての経験と、政治家としての経験の両方ある人物です。若手時代に、「第二次大戦時に民主主義国(ワイマール共和国)からなぜ独裁者(ヒトラー)が生まれたか?」というテーマで研究に取り組んだことがあるそうです。このnoteでは以下2冊の著作にも触れます。
 ・ヒトラーの正体
 ・スターリンの正体 ヒトラーより残虐な男

WWII時の独裁者について分かりやすい著作がある一方、現在進行中のロシアによるウクライナ侵略に関しては、舛添氏は不自然に独裁者プーチンを擁護します。

「力による現状の変更が通用した」という実績を作ってはいけませんし、「核の脅しが効果を持った」という実績も作ってはいけません。こんな実績ができたら、各国が軍備拡張/核武装に邁進し睨み合うような国際社会になってしまいます。NATOは核戦争の危機を避けながらウクライナを支援しています。国際法に対する信頼をつなぎとめるための行動です。

プーチンのやり方は、「嘘でもなんでもいいから口実を作って軍事侵攻し、占領地を拡げた状態で停戦し、後から何を言われても返さない」というシロモノです。侵略開始前の段階と比べて占領地が拡がった状態で停戦を推奨する行為は、プーチンに対する支援/擁護になります。

【停戦推奨/Tweet】

①舛添氏は停戦を推奨しています。「このままだと核戦争/第三次世界大戦になるからロシアの要求を呑むべきだ」という主張は、プーチン政権が暗に示唆するメッセージです。舛添氏はプーチン政権が示唆するメッセージをそのまま喋っています。

②核戦争の危険性を示唆しながら、停戦を推奨しています。核の脅しに屈してはいけません。プーチンは繰り返しますし、他の国がマネをします。

③「虐殺者プーチンにお土産を渡すべき/核の脅しに屈するべき」との主張です。「核を持った国が気ままに人を殺せる国際社会」を目指しているのでしょうか?

④「バイデン大統領が停戦に向けてのリーダーシップをとるべき」との主張です。ウクライナはロシアに完全撤退を求めており、バイデン政権はウクライナの主張を尊重しています。

⑤停戦を推奨しています。

【停戦推奨/YouTube】

①2022年6月にYouTubeに公開した動画です。「ロシアにもウクライナにも得がないし、国際社会にも小麦やエネルギーの高騰という迷惑がかかるから、早く停戦するべき」という主張です。プーチン政権が暗に示唆するメッセージそのままです。

②2022年9月下旬にYouTubeに公開した動画です。ウクライナ軍がハルキウの反撃に成功したあとです。ウクライナが簡単には勝てない要因として以下を挙げて、停戦を推奨しています。
 ・欧米の支援がウクライナ疲れする
 ・核兵器を持っている
 ・ロシア人の愛国心は健在である
 ・ノルドストリームが損傷し、欧州は冬を越せなくなる
舛添氏の主張はロシアのプロパガンダそのものです。

ロシアの一般国民は無理やり動員され、弾除け要員として戦場に立たされ、肉の壁と呼ばれながら死んでいきます。舛添氏はこの振る舞いを愛国行為と呼んでいます。プーチンに騙されているだけではないでしょうか。

③2022年11月下旬にYouTubeに公開した動画です。以下の要因を挙げて停戦を推奨しています。
 ・米国議会(下院)で共和党が過半数を取り宇国支援に慎重になる
 ・NATOが第三次世界大戦への拡大を警戒して宇国支援に慎重
 ・宇国完全勝利となると核兵器使用の危険性が高まる
また舛添氏は、「バイデン大統領がウクライナのゼレンスキー大統領を説得するべき」と主張しています。また、「NATO/ウクライナ発信の情報だけでなく、ロシアが発信する情報も入れるべき」とも主張しています。ロシアと関係の深い著名人が主張する言動そのままです。実際には、ロシアからの情報発信は嘘ばかりです。

【書籍・ヒトラーの正体】

プロパガンダを用いて大衆を洗脳し国家を侵略戦争に駆り立てる、という点はプーチンもヒトラーも共通しています。

ヒトラーが大衆に提示した目標/標的は「大ドイツ主義/ユダヤ陰謀論/ワイマール体制打破」であり、プーチンの場合は「ロシア帝国の再現/DS陰謀論/西側の圧迫への対抗」になると思います。

崖に向かって突き進むレミングの群れ(イメージ)のごとく破滅に向かって突き進む失敗国家。なぜこうなるのでしょうね。ヒトラーの場合は「不況→失業者増大→人間関係の希薄化→社会不安の増大」といった世相に付け込んだ面があったようです。現代ロシアの場合は、また複雑な事情がありそうです。

WWII開戦に至る経緯について言えば、ヒトラー自身は最初から侵略戦争をヤル気であったわけで、そのヒトラーに対してイギリス/フランスが開戦に至るまでに段階的に譲歩したことは、歴史的には「愚か」との評価が定着しています。

この経緯を研究したのであれば、「ロシアによるウクライナ侵略においてプーチンに譲歩すること(停戦)を奨めることが愚かである」との判断になるハズですが。なぜ舛添氏が停戦を推奨しているのか、私には理解できません。

【書籍・スターリンの正体】

嘘つきプーチンの命令に服従して、やりたくもない戦争に駆り出されて死んでゆくロシア国民。日本から見ていても、「断れないのか。。。」と思います。

秘密警察を活用した恐怖政治や有能な部下の芽を摘む組織運営スタイルは、スターリンとプーチンで似ているように見えます。長年「信頼関係ではなく支配関係でモノゴトを進める」という文化が継続したことにより育まれた独特の民族性が、根底で影響していそうです。

プーチンが恐怖支配とプロパガンダで国民を隣国における犯罪に駆り立てていることは、舛添氏にも理解できると思います。ロシア国民はこの死と破壊を本当に望んだのでしょうか?そうでないのであれば、プーチンは交渉するべき相手ではないですよね。

【舛添直言/2022.11.12】

<概要>
JBPressに掲載された舛添直言(2022年11月12日掲載)を見ながら、舛添氏の認識を確認してみます。

<舛添氏の主張①>
争点にすらならないウクライナ問題に、中間選挙後のアメリカはどう対応するのか。共和党が勝てば、下院議長になると見られているマッカーシー院内総務は、「アメリカ国民がウクライナに白紙の小切手を切ることはない」と強調している。

バイデン政権は、昨年1月の発足以来、189億ドル(約2兆7500億円)超の軍事支援をウクライナに供与してきた。このことに対する共和党下院の不満を表明したものである。

<私のコメント①>
共和党もプーチンの犯罪を容認する気はないでしょう。人権の尊重/法の支配/自由/民主主義は人類普遍の理念です。

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<舛添氏の主張②>
さらには、オバマ政権のときに副大統領のバイデンが息子とともにウクライナ利権に深く関わっていたという疑惑がある。(中略)下院や上院で共和党が多数を制すれば、この件が蒸し返され、バイデンとウクライナの「闇の関係」が議会で追及される可能性がある。そうなれば、バイデン政権のウクライナ支援にもブレーキがかかるかもしれない。

<私のコメント②>
ハンター・バイデン疑惑。Twitterにて、親露アカウントがしばしば言及する話題です。

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<舛添氏の主張③>
バイデンは、「民主主義vs権威主義」という図式でウクライナ戦争を捉えているが、共和党保守派は、歴史を踏まえて、もっと複眼的な観察をしている。私は若い頃、アメリカのバプテスト系の幾つかの大学で授業をする機会を得たが、信仰心の篤いスタッフや学生に囲まれて快適であった。今でも、それらの大学とは様々な関係を保っているが、そこを拠点とする保守を代表するような論客の言論は私の予想に反していた。

今回のウクライナ戦争については、彼らは、プーチンを悪魔と見なしたり、ウクライナ戦争を「民主主義のための戦い」とは見なしたりはしていない。

<私のコメント③>
こんなに汚い犯罪はみたことがありません。

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<舛添氏の主張④>
具体的には、まずはNATO東方不拡大の約束とそれを守らなかったアメリカに問題の根源があることを指摘する。ロシアにとって、ウクライナは、たとえばハンガリーやルーマニアとは全く違う意味を持つ兄弟国である。言葉も文化も近い。その国が敵の軍事同盟であるNATOに加盟することは看過しがたいとプーチンが考えるのは当然である。

<私のコメント④>
「NATOの東方拡大」は口実でしょうね。プーチンの嘘を真に受ける必要はありません。ヒトラーの能書きに耳を傾けてはいけなかったのと同様です。反論はこちら

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<舛添氏の主張⑤>
アメリカがブダペスト覚書を履行する熱意を欠いており、それが2014年のロシアによるクリミア併合につながったことにも注意を払う。

<私のコメント⑤>
「ロシアがクリミアを強奪してしまった際に、アメリカがそれを阻止するための具体的な行動をとらなかったことは問題である」との主張でしょうか。確かにアメリカの消極性もウクライナの信頼を裏切るものであったでしょうが、まずはロシアによる隣国における軍事力行使を批判するべきです。極めてアンフェアな発言です。

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<舛添氏の主張⑥>
ソ連邦崩壊後のウクライナでは、ロシアと同じようにオリガルヒが跋扈し、政治腐敗が拡大したことなど、ウクライナの問題点の指摘も忘れない。

<私のコメント⑥>
腐敗体質はロシアもウクライナも同じです。まだウクライナの方が腐敗撲滅に向き合っていると思います。プーチンなんて宮殿を立てていますよ。

source : https://www.yomiuri.co.jp/world/20210120-OYT1T50201/

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<舛添氏の主張⑦>
ミンスク合意の不履行はロシアのみならずウクライナ側にもあることにも公平に言及する。

<私のコメント⑦>
ミンスク合意は「ドンバスにおける覆面介入したロシア軍」の存在を認めていません。ミンスク合意自体が嘘を含んでいます。反論はこちら

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<舛添氏の主張⑧>
ウクライナやバイデン政権の主張のみを鵜呑みにして伝える日本のマスコミに、私は辟易としている。

<私のコメント⑧>
「マスコミは信頼できない」という主張はロシアのプロパガンダです。海外とのインターネットを遮断しているのはロシアであり、国際社会は「ロシアの主張」と「欧米/ウクライナの主張」の双方をチェックすることが可能です。

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<舛添氏の主張⑨>
中間選挙後のアメリカ議会で共和党の力が強まれば、ウクライナへの軍事支援の見直しが始まるだろう。それは、今のバイデン政権には戦争の展望を描くシナリオがないからである。ウクライナが求める完全な勝利にまでアメリカが付き合えば、さらなる税金をつぎ込まねばならない。

<私のコメント⑨>
「力による現状の変更を試みたら通った」との実績を作るわけにはいきません。

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<舛添氏の主張⑩>
経済制裁についても、必ずしもバイデン政権が期待した効果は上がっていない。エネルギー資源の価格が3倍になれば、制裁で輸出が阻害されても、ロシアの収入はむしろ増えるのである。制裁に参加する国も世界200カ国のうち40カ国程度である。中国やインドは、ロシアの制裁逃れを支援している。

<私のコメント⑩>
経済制裁すら国際社会の足並みが揃わないのであれば、国際法に対する信頼は失われます。足並みを乱す中国やインドを批判するべきであり、両国を説得するべく日本国政府/外務省にさらなる努力を促すべきでしょう。

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<舛添氏の主張⑪>
事情はロシア軍も同じであるが、核武装していることを忘れてはならない。追い込まれたときには、小型の戦術核を使用する可能性は常にある。

<私のコメント⑪>
核の脅しに屈してはいけません。プーチンは繰り返します。そして、他の国がマネをするようになります。

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<舛添氏の主張⑫>
ロシアが核大国であることを無視して、ロシア軍の訓練や装備の不足などが西側のメディアで過剰に宣伝されているが、容易に降伏する相手ではない。

<私のコメント⑫>
ウクライナがロシアに求めているのは、降伏ではなく撤退です。撤退後に謝罪/賠償/処罰を求めてゆくのは当然ですし、国際社会はプーチン政権の責任追及に団結して取り組む必要があります。「核保有国は隣国で気まぐれに人を殺すことが認められる。そんな国際社会を作ろう。」というのでなければ。

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<舛添氏の主張⑬>
プーチンが、ロシア国民のナショナリズムを動員することに成功している間は、戦争は容易には終わらない。

<私のコメント⑬>
舛添氏はヒトラーのプロパガンダやスターリンの恐怖支配を研究されたのですよね。ならば、プーチンによるロシア国民の洗脳を如何に解除するかについて言及が欲しいところです。

【まとめ】

「ヒトラーの正体」と「スターリンの正体」の2冊の著作は政治学者らしい情報発信です。わかりやすかったです。

一方継続して「停戦」を主張し続ける姿勢は、政治家らしい態度といえるかもしれません。確かに、理想を追求しながらも適宜現実的な合意形成を狙う観点は、ある程度は政治家に求められるかもしれません。

しかし、ロシアのウクライナ侵略に関して言えば、プーチンを交渉の相手とみなすべきではないと思います。ヒトラーと同じです。根が侵略体質/嘘つき体質なので、停戦して戦力を回復したらまた仕掛けてきます。ウクライナから叩き出して、責任者を処罰する必要があります。これは国際社会が団結して取り組むべき課題です。

政治学者としての研究成果が、政治家としての情報発信にまったく活かされていません。単純にロシアのプロパガンダを喋っています。また、NATOが世界平和の理念/国際法への信頼を守るために努力していることを理解していません。「兎に角2023年01月時点の戦線で停戦させればよい」というのであれば、NATOは苦労しないでしょう。

【補足1:プロレタリアート独裁】

書籍「スターリンの正体」の中で舛添氏は「プロレタリアート独裁は、宗教的な側面がある」と指摘していました。

現代日本で暮らしていると、ちょっと想像つきづらいですね。会社員ならば、「革命的な何かが発生して労働組合が経営権と人事権を掌握し、幹部社員を全員退職に追い込んでから独裁的経営を始めた」みたいな状況を想定すればよいですかね。万年平社員の私としては、ちょっぴり楽しい空想です。

しかし仮にこういうことが発生したとしても結局新しい経営陣ができるだけですし、ついこの間まで真横に座っていた平社員兼組合メンバーが独裁的な権力を主張しだしても、よほどビビらせなければ周囲からは「お前何なの?」という反応しか返ってこないと思います。

プロレタリアート独裁(中国なら中国共産党)の場合は選挙で国民との信頼関係を確認するプロセスを経由していません。ではなぜ権力が生じているかというとそれは「我々を信じなさい」と言い続けて洗脳しているわけで、さらには「信じればいいことあるから」というのが洗脳の補強材料になるのだと思います。こういうところが宗教的なのかもしれませんね。

ところで、この「信じればいいことあるから」の中身が領土拡張だったりすると大変なことになるわけで、独裁集団が国民感情に潜在する大国願望を刺激し始めるような情報発信を始めたら要注意です。中国共産党が「台湾統一/武力行使も辞さず」などと言い出している状況は、警戒心を持つべきです。

現代日本である程度会社員を経験すると、「宗教みたい」思うのではないでしょうか。独裁国家を説明する際に指摘される恐怖支配/画一性/成長阻害/搾取/嘘/無責任はある程度の会社員経験がある人なら理解できると思います。ロシアの動員兵はプーチンにNoと言えず、馬鹿馬鹿しい嘘に巻き込まれて戦場で死んでゆきます。衰退を続ける日本社会も、実は同じ病根を抱えています。

私はIT系の会社員なのですが、この業界で近年注目を集めたアジャイル開発/スクラム開発というのはいわば会社組織の中に民主主義を持ち込んだようなものだと思います。別にスクラムが万能というわけでもないのですが、うまく回っている開発現場では「仕事が楽しい」というセリフが聞かれます。

お互いが信頼し合い、お互いが自主性と協調性のバランスを取りながらモノゴトが進む環境はストレスが少ないですし、創意工夫や独創が生まれやすいメリットがあります。

和魂洋才。明治の近代化をリードした先人は、つい十数年前までちょんまげを頭に乗せていたくせにこんなことを言っていました。「西洋は科学技術は優れているが精神性は我々が優る」と思ったらしいです。近代技術の威力を見せつけながら支配関係を強いるやり方を嫌悪したのでしょうね。

明治時代に日本の民主主義は深化し、同時に近代化を成し遂げてゆきました。彼らが「我々が西洋より優る」とした精神性を取り戻すことが、日本復活のカギとなる、かも。

【補足2:西側に戦車提供を求める裏で汚職まん延、ウクライナの「裏切り」】

<概要>
JBpressに舛添要一氏による「:西側に戦車提供を求める裏で汚職まん延、ウクライナの『裏切り』」というタイトルの記事が掲載されました。事実上のロシア支援の意味を持つので、問題点を指摘します。

<舛添氏の主張①>
また、1月24日、ウクライナでは多数の政府高官が辞任した。贈収賄などの汚職が原因で解任されたのである。ロシアとの戦争の最中に汚職がはびこるということは、常識では考えられないことである。ウクライナ国民が苦難に耐えて一致団結して抗戦しているという「美しい神話」が世界中に流されていただけに、驚きを以てこのニュースに受け止めた人が殆どだろう。しかし、実は汚職こそウクライナの十八番なのである。
(中略)
Transparency Internationalの調査による腐敗認識指数世界ランキング(2021年)をみると、全対象国180カ国中、最もクリーンな1位はニュージーランド、2位がフィンランド、3位がデンマークとなっている。日本は18位である。ドイツが10位、イギリスが11位、カナダが13位、フランスは22位、アメリカは27位、イタリアが42位である。
(中略)
最下位の180位は南スーダンである。ウクライナは122位で、ロシアは136位である。いずれも汚職が当たり前の政治風土となっている。共産主義体制の下では、「万民が平等」という謳い文句とは正反対に、権力者に富が集中し、生き残るためには、上から下まで賄賂を使うのが日常茶飯事となっていた。ロシア人もウクライナ人もそのような社会の中で生きてきたのであり、それはソ連邦が解体した後も全く変わっていない。

<私のコメント①>
プーチン政権はロシア国内に対して情報統制を実施し、プロパガンダを垂れ流して国民を戦争に駆り立てています。この侵略自体はロシア国民にとってプーチンによる汚職です。

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<舛添氏の主張②>
オバマ政権のときにバイデンは副大統領であったが、息子のハンターとともにウクライナ利権に深く関わっていたのではないかと疑われている。

<私のコメント②>
この点に関して指摘する声があるのは事実です。

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<舛添氏の主張③>
今回、多数のウクライナ政府高官が汚職で更迭されたことは、西側からの支援にブレーキをかける可能性がある。対ウクライナ支援の財源は、西側諸国の国民の血税である。ウクライナ戦争で光熱費や食料品価格など、諸物価が高騰し、国民は苦しい生活を強いられている。それにもかかわらず、支援の裏側で、それが一部の者の私腹を肥やすために使われたとすれば、怒り心頭に発するのは当然である。「ウクライナ疲れ」どころの話ではない。

<私のコメント③>
ウクライナ自身による自浄作用が働いていることも、指摘するべきです。

単に「だから武器を送るな」とだけ言うのであれば、ロシアのプロパガンダです。こちらは、モスクワのアメリカ大使館前で「ウクライナに武器を送るな」と抗議する市民の動画です。

舛添氏の主張はこの人たちと同レベルです。

【補足3:ロシア・プロパガンダ】

<概要>
舛添要一のロシア・プロパガンダを採集してゆきます。

①こちらはウクライナの汚職文化に言及した投稿です。「ウクライナに汚職文化が染みついてしまっている」という指摘は多いです。しかし、「改善に向けて努力している」という報道も多いです。

ウクライナの汚職文化を取り上げて支援中止に誘導する言動は、ロシアの典型的なプロパガンダです。舛添要一の言動は民主主義の自殺行為です。

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