ロシアの情報戦 その64:亀山陽司/YAHOOニュース


【概要】

亀山陽司氏は10年間以上ロシア外交に携わった元外交官、だそうです。
 ・外務省入省後ロシア課に勤務
 ・ユジノサハリンスク総領事館(2009~2011年)
 ・在ロシア日本大使館(2011~2014年)
 ・ロシア課(2014~2017年)
 ・中・東欧課(ウクライナ担当)(2017〜2019年)
経歴から判断して外務省ロシア・スクール関係者、ということになるのでしょうかね。世界平和の理念/国際法/日本の国益を無視して喋ります。

以下の記事を参照しつつ、問題点を指摘します。
 ①ウクライナは全世界を戦争に巻き込むのか(2023.01.27)
 ②「開戦」秒読み(2022.10.24)
 ③ウクライナ紛争は「自由」を守る戦いではない(2022.08.11)
 ④クラウゼヴィッツ「戦争論」とロシアのウクライナ侵攻(2022.03.14)
 ⑤ウクライナ東部で高まる緊張、ロシアの次なる戦術とは?(2022.02.21)

【①ウクライナは全世界を戦争に巻き込むのか】

<概要>
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<亀山氏の主張①>
ウクライナは全世界を戦争に巻き込むのか

<私のコメント①>
トラブルを起こしているのはウクライナではなく、ロシアです。ウクライナに問題があるかのような印象操作を狙うプロパガンダで、プーチンに対するアシストです。

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<亀山氏の主張②>
どこまで関与すればレッドラインを超えるのだろうか。西側はレッドラインを探りながら少しずつ深入りしていっているのだ。

<私のコメント②>
「力による現状の変更を認めない」という実績を積み重ねる必要があります。ウクライナによる自衛戦争をNATOは支援しています。世界平和と国際法に対する信頼を守るための戦いです。

ロシア軍がNATOに向かってくる可能性は低いです。ロシア軍はNATOに勝てませんし、ロシア軍もそのことを理解しています。

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<亀山氏の主張③>
自国の防衛のために積極的(攻撃的)に行動するというのは、ロシアの伝統的な国防政策であり、私はこの政策を「積極的防衛主義」と呼んでいる。

<私のコメント③>
ロシア軍は民間人を標的にした攻撃/虐殺/暴行を繰り返しており、都度幼稚な嘘を繰り返しています。プーチンがやっているのは防衛ではなく、犯罪です。これも印象操作を狙った文章です。亀山氏はプーチンの大量猟奇殺人を擁護しています。

source : https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/03/post-98358.php

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<亀山氏の主張④>
特別軍事作戦の目標は、プーチン大統領によれば、ドンバスにおける「我々の人々」(同胞)をウクライナの民族主義的な政権(ロシア側は「ネオナチ」とも呼んでいる)から保護するためである。また、もう一つの重要な目標はロシア自体の安全保障、つまりウクライナのNATO加盟を阻止して中立化することであるとされる。

<私のコメント④>
プーチンはウクライナ侵略開始にあたって以下の口実を掲げました。
 ・ウクライナの非ナチ化
 ・NATOの東方拡大阻止
 ・東部ロシア語話者の保護
すべて武力行使の理由になりません。ついでに言うと、すべて嘘です。反論はこちら。亀山氏は、プーチンの嘘を指摘しません。これも印象操作です。

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<亀山氏の主張⑤>
ロシアはウクライナ戦争の後、欧米との全面的な対立関係が継続することを見越して、軍事力増強を進めている。

<私のコメント⑤>
この侵略が終了すれば、ロシア政府に対するロシア国民の信頼は失われるでしょう。経済力も技術力も低下します。国際的には、あまり重要視されない国になるでしょう。

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<亀山氏の主張⑥>
今回も、仮に欧州中のレオパルド2戦車が前線に投入されることになればロシアにとって非常に望ましくない。西側は前線に複数の戦車大隊を配備してロシアの攻勢に対する防御としようと考えている。それはロシア側もよく理解している。ロシアはそうなる前に戦術的な成果を求め、同時に戦略的な成果を求めるだろう。戦略的な成果とはゼレンスキー政権の瓦解である。そのため、来るべき春季攻勢においては、再度のキエフ方面への侵攻を目指す可能性がある。

<私のコメント⑥>
2023年01月27日時点における亀山氏による予測、ということになりますね。

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<亀山氏の主張⑦>
今年の元旦、NHKのインタビューに応じたウクライナのダニロフ国家安全保障・国防会議書記は、(中略)「文明社会全体がウクライナの味方であるべきだ。私たちは、自分たちのためだけでなく民主主義や自由のために戦っている」と強調した。(中略)ウクライナ政府の不屈の抵抗精神は敬意に値する。しかし、その主張は極めて危険である。

<私のコメント⑦>
「自分を尊重して他人も尊重する」というのが民主主義の哲学であり、世界平和の理念です。人を殺す自由を主張する輩が現れたら、力を合わせて無力化するべきです。

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<亀山氏の主張⑧>
今回、なぜすぐに本格的な第三次世界大戦に発展しなかったのかといえば、核抑止が働いていたからだ。

<私のコメント⑧>
第三次世界大戦へ発展する危険性は低いです。ロシア軍はNATOと戦う意思を持っていませんし、中国もロシアに対して冷淡です。

「第三次世界大戦に発展する危険性があるからプーチンの脅しに屈するべきだ」という主張は、プーチンに対するアシストです。

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<亀山氏の主張⑨>
確かにウクライナは勇敢にロシアに立ち向かっているが、なぜロシアはウクライナに侵攻したのだろうか?そこを改めて思い返したい。そもそもの初めにウクライナ侵攻を抑止できなかった外交的失策を繰り返してはならないのだ。

<私のコメント⑨>
「ウクライナ侵攻を抑止できなかった(西側+ウクライナの)外交的失策」との文章は印象操作です。まるでプーチンが話しの通じる相手であるかのように見せています。

実際には、プーチンはどうしようもない嘘つきであり、際限のない領土的野心の持ち主であり、大量猟奇殺人者です。

【②「開戦」秒読み】

<概要>
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<亀山氏の主張①>
9月21日、プーチン大統領は予備役約30万人の部分動員を指示。(中略)10月20日、プーチン大統領の指示により、新たにロシアに「併合」された4つの地域に戒厳令が敷かれた。

<私のコメント①>
プーチンは自国民をプロパガンダで洗脳して隣国における侵略に駆り立てています。侵略に反対しているロシア人も大勢います。プーチンをロシアの大統領とみなす必要があるのでしょうかね。世界はいつまでこの大馬鹿者の嘘に付き合う必要があるのでしょう。

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<亀山氏の主張②>
ウクライナ自身が外交交渉を拒否し、軍事的手段による解決を志向している以上、第三次世界大戦の勃発を回避し、停戦により平和を回復しようとすれば、ウクライナを軍事的に支援している国々が交渉に向けて動くほかない。(中略)今重要なのは、それでもなお粘り強く外交的解決を目指していくことである。このことを最も聞かせたいのは軍事侵攻に踏み切ったロシアなのではあるが。

<私のコメント②>
「嘘でもなんでもよいから口実を作って軍事侵攻し、占領地を拡げ、後から何を言われても返さない」というのがプーチンのやり方です。占領地が拡がった状態で停戦を奨める主張は、プーチンに対するアシストです。

まるで「プーチンは話せば分かる相手だ」という印象を与えかねない言い回しですね。実際には「侵略出来ると思ったから侵略した」というだけだと思いますよ。

【③ウクライナ紛争は「自由」を守る戦いではない】

<概要>
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<亀山氏の主張①>
対露制裁は一体誰を苦しめているのか

<私のコメント①>
経済制裁を実施すればお互いにダメージを受けるのは当然です。「力による現状の変更が通った」という実績を作るわけにはいかないので、経済制裁を実施しています。

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<亀山氏の主張②>
広がる「ウクライナ疲れ」

<私のコメント②>
「ロシアに経済制裁は効いていない。西側が苦しいだけだから制裁を解除しよう。」という主張は、ロシアのプロパガンダです。

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<亀山氏の主張③>
ウクライナの立場がますます悪化する現状

<私のコメント③>
軍事的には2022年09月以降はロシア軍が押し返され、損失が拡大しているように見えます。

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<亀山氏の主張④>
ウクライナが勝とうが負けようが、アメリカ自身にとっては大きな問題ではない。重要なのはロシアを消耗させること、なのである。(中略)はっきり言って、ウクライナをめぐる紛争は、「自由」や「民主主義」を守る戦いとは実は何の関係もない。むしろその本質は欧州における安全保障と国際秩序の問題なのである。(後略)。

<私のコメント④>
NATOはそこまでロシアを重要視していなかったのではないですかね。NATO加盟国自体は増加していましたが、NATOに加盟する欧州各国の軍備は縮小してきました。アメリカも対中国へ力配分をシフトしてきていたと思います。

NATOがウクライナを支援しているのは、「力による現状の変更を認めない」という動機が大きいと思います。民主主義を守るための戦いであり
、善と悪の戦いです。

【④クラウゼヴィッツ「戦争論」とロシアのウクライナ侵攻】

<概要>
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<亀山氏の主張①>
そこで、本稿では、あえて戦争研究の古典であるクラウゼヴィッツの「戦争論」に立ち返って、特に第一部「戦争の本質について」を参照しながら、ロシアのウクライナ侵攻について考察してみたい。

<私のコメント①>
外務省ロシアスクール関係者によるクラウゼヴィッツ・戦争論の解説ですか。期待できませんね。。。

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<亀山氏の主張②>
今回の場合について言えば、ロシアによるウクライナ侵攻の目的は二つある。第一に、ドンバス地域の独立と安全の確保である。(中略)これが第二の目的であって、冒頭に述べたウクライナの非武装中立化という主張である。(後略)

<私のコメント②>
プーチンが侵略開始時点で掲げた口実はすべて嘘です。まともに取り合う必要はありません。

「ウクライナを支配したい」がプーチンの政治意図で、軍事手段によって政治目的の達成を図ろうとしていますが、反撃を受けて大損害を被っています。

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<亀山氏の主張③>
NATOを巻き込みたいウクライナの思惑

<私のコメント③>
ウクライナは自ら戦う姿勢を見せています。その上でNATOに支援を依頼していて、NATOはより大規模な衝突へのエスカレートを避けながらウクライナを支援しています。

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<亀山氏の主張④>
ゼレンスキー大統領亡命の可能性

<私のコメント④>
この記事は2022年03月14日の記事でしたね。今のところ、ゼレンスキー大統領は亡命していません。

【⑤ウクライナ東部で高まる緊張、ロシアの次なる戦術とは?】

<概要>
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<亀山氏の主張①>
確かに、ミンスク合意に基づく停戦をモニタリングしているOSCEの停戦監視ミッションによれば、16日夜以降、ミンスク合意違反となる砲撃の数が数倍に急増している。

<私のコメント①>
2022年02月24日にロシアはウクライナ侵略を開始しましたが、その直前に発生した砲撃はロシアによる自作自演です。ウクライナ侵略は数年間掛けて準備されています。

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<亀山氏の主張②>
ロシアは、2015年にクリミアを「併合」したが、ドンバス地域の併合や独立についての議論には距離を取っていた。ドンバス地域の独立を承認するということは、ロシアがミンスク合意を放棄することを意味するからである。

<私のコメント②>
2022年02月21日(この記事が公開された日)にプーチンはDPR/LPRを国家承認しました。ミンスク合意を破棄したのはロシアです。

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<亀山氏の主張③>
さて、ドンバス地域の独立とロシア軍の「正式な」駐留という最悪の事態を避けるためには、ドンバス地域の軍事衝突を激化させてはならない。(中略)ウクライナ政府は欧米からの軍事援助を得て国軍を増強し、ドンバス地域への圧力を強めているが、こうした軍事的手段による早急な失地回復を目指してはならない。(中略)ロシアの軍事侵攻は間近だと主張する米国はともかく、ミンスク合意の立役者であるドイツ、フランスを始めとするEU側は、ウクライナに抑制を促す必要がある。(後略)

<私のコメント③>
ウクライナがロシアを挑発したかのような文章ですね。ロシアによるウクライナ侵略は数年間掛けて準備されています。「最初からヤル気だった」ということになります。

【まとめ】

長年対ロシア外交を担当した外交官の書いた文章です。

日本は北方領土交渉で金だけ払い続けましたが、領土は返ってきませんでした。日本国外務省ロシア課の外交力は、キャバ嬢に貢ぎ続ける中年男性と同レベルです。

亀山氏は、今回触れたウクライナ侵略に関する一連の文章で一貫してプーチンを「政治家」とみなしています。実際には、プーチンがやっているのは、国内に対しても国際社会に対してもヤクザです。

既に多くの日本国民が「プーチンはどうしようもない嘘つきである」と見做しています。亀山氏はどこまでプーチンを信じているのでしょうね。

いまだにプーチンを信じているのでしょうかね。それとも引くに引けなくなったので「プーチンは約束を守る人だ。侵略をやるような人ではない。」という態で喋っているのですかね。

どちらにせよ、読む価値のない有害文書です。

【補足1:武器供与を止めればロシアは聞く耳を持つ】

<概要>
YAHOOニュースに「武器供与を止めればロシアは聞く耳を持つ」という記事が掲載されていたので、問題点を指摘します。

<亀山氏の主張①>
ロシア人からしてみれば『自衛のための戦争』という認識でいる。つまり何もしていなければ、包囲・圧迫されて、ロシアが衰退していく。それを座して見るのはできない。プーチン大統領はしきりに『我々はこれ以外に選択肢がなかった』と言っている。

<私のコメント①>
ロシアが衰退したのは、汚職体質で民主主義が根付かなかったことが原因です。権力を握ったものが若手の成長を阻害するので、社会の発展が停滞しています。

「NATOの東方拡大に危機感を感じた」という言い分は、プーチンの嘘です。NATOとロシアの間に冷戦時代のような緊張感はありませんでしたし、ロシア側もNATO側の装備が大国間戦争向けから対テロ戦向けにシフトしていることは認識していました。口実にしているだけです。詳細はこちら

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<亀山氏の主張②>
そこに根本的な認識の違いがある。負けを認める形で終結するのは、選択として考えにくい。だから『勝たないかもしれないが、負けない』はあり得ると思う」

<私のコメント②>
プーチンは占領地を獲得しなければ戦争を止めることができません。権力の座から降りることになりますし、そうなったら国際法廷に突き出されます。

亀山氏は「ウクライナ国民やロシア国民を犠牲にしてプーチンの面子を保つべき」と主張しています。

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<亀山氏の主張③>
これは抱き合わせだが、もし仮にアメリカが動いて、なんとか妥協点を見つけようとするなら、武器供与を止めない限り、ロシアは決して聞く耳を持たないだろう」

<私のコメント③>
武器供与を止めることによって聞く耳を持つヤツだったら、最初から軍事侵略していません。

【補足2:プリゴジンの結末が示すプーチンの戦争の姿とは】

<概要>
YAHOOニュースに「プリゴジンの結末が示すプーチンの戦争の姿とは」という記事が掲載されました。

相変わらず露骨なプロパガンダを垂れ流しています。事実上の、ロシアのインフルエンス・エージェントです。

<亀山氏の主張①>
8月23日、ロシアでプライベートジェットが墜落し、エフゲニー・プリゴジンを含む乗員乗客10名が全員死亡した。この「事故」はプーチン大統領による仕業だと公然と語られ、ロシアに対する新たな狂的なイメージがまき散らされているが、見誤ってはならない。プーチン政権は冷静かつ統制的に対応している。それがまた敵対する側にとっては恐ろしいのではあるが。

<私のコメント①>
ロシア国民がモスクワに向けて移動するワグネルを歓迎する様子もインターネットに流れました。プーチン政権関係者も慌てたのでは。

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<亀山氏の主張②>
プーチンが大統領に就任して行ったのは、マフィアやオリガルヒの力をそぎ、FSB(連邦保安局)や軍といった治安機関を強化し、国家の威信を高め、ロシア社会の統合を高めることであった。

<私のコメント②>
プーチン政権ロシアはマフィア+諜報機関+行政が国家を乗っ取った状態だと言われています。国民は情報統制下におかれており、民主主義はまともに機能していません。政権関係者が次々と不審死を遂げる様子も報道されています。

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<亀山氏の主張③>
プリゴジンが設立したワグネルは民間軍事会社であり、正規軍ではなく、さらに言えばロシア国内では違法な組織とされている。違法云々はともかく(実際にロシア軍と行動していた)、会社組織である以上、本質的には利益団体にすぎない。つまり、金のために戦う安全保障ビジネスである。こういう組織は歴史上珍しいものではないし、現代においても欧米を含めメジャーな存在になっている。

<私のコメント③>
利益団体ではないでしょう。国の金で運営されてプーチン政権の意を受けて行動する、プーチンの私兵のような存在では。欧米の民間軍事会社とは違います。

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<亀山氏の主張④>
しかし、この1年半のウクライナでの戦争で、一般市民の犠牲は9000人超(6月末時点、国連人権高等弁務官事務所)である。この数字はもちろん少ないものではないし、民間人の犠牲はあってはならないものであるが、無差別攻撃が行われているのであれば、その犠牲者ははるかに多くなっていただろう。

<私のコメント④>
民間人を標的とした虐殺やミサイル攻撃が続いています。ロシア軍は子供と戦う武装犯罪集団です。恥さらし。

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<亀山氏の主張⑤>
ちなみに、2022年のウクライナ侵攻以前には、ロシア系ウクライナ人が多く住むドンバスでの紛争で死亡した民間人の犠牲者数は1万人を超えていた。

<私のコメント⑤>
嘘です。反論はこちら

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<亀山氏の主張⑥>
例として日露戦争時代の日本政府と、日中、日米戦争時代の日本政府を比べてみればよい。日露戦争では明治政府はしっかりと交渉のタイミングを見極めたが、第二次大戦では一億総玉砕の目前までいき、国を滅ぼしてしまったのである。

ウクライナでの戦争は幸いにして今はまだそこまでの状態には至っていない。「政治的解決」という言葉が意味を持っている間に停戦に向かわなければならない。それが、プリゴジンの結末が我々に教えてくれていることの一つである。

<私のコメント⑥>
即時停戦の仲介を勧める主張は、ロシアのプロパガンダです。

ロシアのやり方は「嘘でもなんでもいいから口実を作って軍事侵攻し、占領地を拡げて、一旦停戦してしまえばあとから何を言われても返さない」というものです。

亀山氏はロシアの領土侵略をプロパガンダで支援しています。

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<この記事を通して>
プーチン政権ロシアの主張は全て嘘です。そして、ウクライナで行使している暴力は残虐/醜悪ともに異常です。

言論の自由の体を装って、メディアがロシアのプロパガンダをそのまま垂れ流すケースが後を絶ちません。民主主義の自殺行為です。

ロシアによるウクライナ侵略をメディアで扱う場合には、「プーチン政権ロシアの主張は全て嘘」という前提を、記者/メディア/読者がしっかりと把握した上で取り扱う必要があります。

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