見出し画像

若い劇伴作家のための映画案内#17

作品の幅広すぎな ジェリー・ゴールドスミス

ラジオドラマから料理番組まで放送用音楽を作り、アルフレッド・ニューマンの推薦などで、50年代半ばからTVや映画の音楽を書き始める。 生涯において170作品を超える映画を手がけ、アカデミー賞に18回ノミネートされ、うち『オーメン』で受賞。

「ジェリー・ゴールドスミス 作品数」で検索すると上記のような内容が出てきます。まだDTMとかがなかった時代ということを考えるとすごい作品数かなと。仕事場のサントラ棚にも特に狙って集めたわけではないのに、かなりの枚数があります。1929年生まれ、2004年に75歳で亡くなってます。
作品数が多い、そして映画のジャンルも多岐に渡っていることもあって、いわゆる、なんとか節的な聴き方が難しいせいか、劇伴の打ち合わせで「ジェリー・ゴールドスミスっぽいやつ!」みたいなことはあまり聞かないかもしれません。
ただ、「あの映画みたいなやつ」というような感じで話題になる作品は多いので、その辺りをちょっとまとめて見たいと思います。

まずはアクション、サスペンス系。
1968年の「猿の惑星」Planet of the Apes この映画が68年ってことにも驚きますが、その後、4作の続編が作られたのち、2001年にティム・バートン版、2011、2014、2017 の三部作 とリメイクも作られています。
なかなか全部見るのは大変かと思いますが、「猿の惑星」とはどんな世界観なのかとかは知っておいて損はないかと。最初の一作目、二作目くらいは押さえましょう。「コーネリアス」は、この作品に出てくる登場人物(登場猿?)の名前からとられています。サントラCDの一曲目はちゃんと20世紀フォックスのサウンドロゴから始まります。これはアルフレッド・ニューマン。
パピヨン』(Papillon 1973年)スティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの共演!アカデミー作曲賞にノミネートされ、サントラも名盤ということになってます。マックイーンは僕とかよりもちょっと上の世代には超ヒーローだったかと。僕はテレビの洋画劇場的なもので小学生の時にほとんどの作品をみましたが、憧れました^^ マックイーンでもそのうちまとめてみたいものです。UKのバンド、プリファブ・スプラウトの1985年の名盤のタイトルは『スティーブ・マックイーン』。特にアルバムの内容とは関係なかったはず笑
1974年の『チャイナタウン』(Chinatown)もフィルム・ノワールの名作。監督はロマン・ポランスキー。映画監督としての実績も凄いですが、スキャンダル的な話も多く。。一番有名なのは、1969年に当時結婚していた女優のシャロン・テートがカルト教団に殺されたこと。この事件はいろんな映画とか文化に大きな影響を与えたと思います。
ランボー』(First Blood 1982年)はシルヴェスター・スタローンのアクションスターとしての地位を確立した作品。これもシリーズ化され、スタローンのアクション映画はどんどんヒットしていきますが、おバカ化(失礼)していく感もあり。でも、この一作目はかなりシリアスです。
氷の微笑』(Basic Instinct 1992年)も全世界で大ヒットしました。ヒットの理由にはちょっと下世話な理由もあったかも。。
監督はポール・バーホーベン。問題作、多数かな。
ハムナプトラ/失われた砂漠の都』(The Mummy 1999)なんかもやってます。主演のブレンダン・フレイザーは今年のアカデミー主演男優賞受賞です。当時は二枚目。

今回も一回ではまとまらないようです。
次回は、怖い映画系をまとめてみます。



映画をメインに劇伴の音楽プロデューサーをやっています。

音楽打ち合わせの時には、具体的な映画のタイトルが飛び交うことが多いですが、若い作曲家にとっては生まれる前の映画なんていう場合も多く、
どこから手をつけていったらいいかわからないなんて話も聞くので
打ち合わせで実際に出た映画とかを(不定期に、、、)紹介していきます。
何か、間違っていたことを言ってたりしたら、ぜひ、ご指摘いただければと
思います!

僕は映画評論家でもなんでもないので、こうやって文章を書くためには、ぼんやりとした記憶をネット検索や持っている本とかでちょっとだけピントが合ったものにしているわけです。なので新発見は何もないので、どなたでも得られる情報を、飲んだ時にちょっと偉そうに話したがるおぢさんの長話程度に読んでもらえると幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?