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hp Tango Xが届いたレビュー

購入したhp Tango X(以下タンゴちゃん)が届きました。

タンゴちゃんは、水彩紙などの分厚い紙でも印刷できる、黒が顔料のカラープリンターです。
この意味が、わかるかな……? あとで説明します。

開封。

筐体は白い

Xはカバーがついてる分高いですが、在庫あるのがこれしかないです……。(生産終了してる?)

なんかお菓子みたい

カバーはただ乗せるだけなので簡単に外せます。ちょっと値段がしますが、カバーがあれば埃が入り込むことはたぶん無いかな、どうかな。安心感はあります。(耐久性はなさそうなので取り扱いには注意)

セットアップは付属の説明書に従います。スマホやタブレットで設定します
HP Smartというアプリをダウンロードします。

このアプリだけで印刷も簡単に出来ますし、インク残量や状態もわかります。

これはカスタムしてますが、正直使う機能は「写真の印刷」もしくは「ドキュメントの印刷」のみです。どちらでも印刷できます。
私はスマホとiPadにこのアプリを入れています。

初期設定、ほぼなし。初めに一度、紙がちゃんとプリンターのなかに入るかどうかをテストしただけです。
あっ、インクは初めは入っていません、箱に黒とカラーのインクが入っているので説明書をみて入れてください。

今までプリンターって、パソコンにあれこれ線を繋いで……ってしてましたが、タンゴちゃんは給電のケーブルが一本だけ。とってもシンプル。
筐体もハガキ4枚分くらいの大きさなので、自室もなくスペースがごちゃついている私にはありがたいです。

さて、このタンゴちゃんを買った理由なのですが、

デジタル(iPad)で描いた線画を分厚い水彩紙に印刷して彩色したい!

つまり、線画をフリーハンドで描く手間を省きたいからです。
今まで、ラフをコンビニでプリントし、トレース台を使って手書きしていたんです。
まあ水彩してる方なら覚えがあるかと思いますが、トレース台の光量が足りなくて下書きが鮮明に透けないんですよ。水彩紙が分厚すぎて。
細かい線画だとこれが致命的で、トレースしたら下書きと全く違ってた、ってのはザラです。

そんな悩みを解決してくれるのがこのタンゴちゃんなのです。
何度か印刷を試しましたが、300gの水彩紙をぐいぐい飲み込んでくれる、綺麗に線画が印刷できるんです。
おまけに黒は顔料インクなので……染料よりかは溶け出さないです。

ただし、コツがあります。いくら顔料といえど、何も考えず印刷してすぐに塗ると大惨事になります……。

先に結果を書きますね。

普通紙(写真じゃないです)、インクをドラフト(もしくは下書き)モードで印刷した後、乾かす
※検証後、インクは標準モードでもかなり乾かせば大丈夫でした。すぐ塗りたいなら下書きモードが無難です。

※注意! 給紙トレイには印刷する枚数より多い数をセットしてください。一枚ずつだとかなりの確率で印刷中ズレます。

HP Smart のアプリだとこんな感じ。
体感、フォトショップから印刷した方が印刷が綺麗です。なぜかクリスタは対応してません……。

フォトショップの場合

フォトショップの方が正しいサイズ指定にできるので、持ってる方はこちらがおすすめ。

インクはドラフト(下書き)モードより標準モードの方が綺麗に印刷できます。ドラフトモードはちょっと線が太くなるかなあ。

線画を水に濡らしました。この線画は印刷して1時間以内のものです。白黒のみに設定していますので黒顔料インクのみで印刷されています。
使っている紙はウォーターフォードホワイト中目300gポストカードサイズです。

写真用紙、標準モードで印刷したものです。見てわかる通り黒い粒子が流れてしまっています。
写真用紙印刷はしない方がよいです。

普通紙、標準モードです。印刷してすぐ濡らしたので薄く粒子が流れています。
2時間ほど乾かしたら問題ないです。

普通紙、ドラフトモードです。ほぼ目立ちません。ドラフトモードは線画が濃くなりますが、すぐに塗りたい場合はこちらに設定してください。

普通紙、ドラフトモード、印刷してからドライヤーを2分ほど当てたものです。
まっっったく粒子が流れません。おそらく標準モードでもドライヤーを当てたら乾きが早くなるはずです。

あと裏技(?)ですが、線画に消しゴムをかけたらすぐ塗っても流れません。手間ですが綺麗に塗りたい時にどうぞ。どうしても黒くしたくない場所にかけても良いですね。

あと、カラー印刷でも試しましたが、やっぱりカラーは染料なのでめちゃくちゃ滲みます。

印刷した線画を水彩で塗ってみました。

やはりめちゃくちゃ便利です。これは線画がめちゃくちゃ黒いのではっきりとしてますが、薄いグレーの線画だと淡くなるはずです。今度実験してみます。

アナログだと消しゴムをかけるたびに紙肌が荒れてしまいますが、デジタル線画印刷はその心配がありません。

買って良かったとしみじみと実感しています。

印刷する紙ですが、ある程度紙肌が強いものの方が安心ですかね。ただワーグマンくらい分厚いとどうなんだろう、300gまでにした方がよいと思います。

一つ注意。これはプリンター全般に言えることですが、インクは必ずメーカー指定のもの、純正インクを使用してください。壊れます。私は前のプリンターを互換性インクでダメにしました。

長くなりましたのでここで。タンゴちゃんこれからよろしくね、長生きしてね。

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