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ネーミングサービス『namael』開発備忘録 第3回・開発に至る道②

>> 前の記事「第2回・開発に至る道①」はこちら。

(トップ画像の引用元・アニメ『ミスター味っ子』)


23,November

さて、試験に合格した2023年11月の初頭。この時期に世間で何が起きていたか、IT関連に興味がある人ならご存知だろう。

ChatGPTである。(登場自体はもうちょっと前だけど)


バキバキのスーパーエンジニアである知人から、「もうプログラミングはChatGPTなしじゃやってられない」ぐらいのハナシは聞いていたので、諸々片付いたらやってみようかと思っていた。で、ついに始めた。



こ、これは……!
やべええええええええ!!
(引用:アニメ『ミスター味っ子』)


(本音)やっとオレの時代が来た……!


いやいやいや。こんな命令でプログラムが書けるなんて……

  ↓  ↓  ↓

[注] 実際には上の命令の前にざっくりした仕様があります


ChatGPTはオレのような、アイデア(What)はあっても手段(How)がなかった人間に、すさまじい果実をもたらしてくれたのである……!

この2023年秋、namael開発に向けてようやく身体が空いた時期に、ちょうどChatGPTが使えるようになったのはまさに僥倖。

仮にもっと早く試験に受かっていたとしても、そのまま何もできずにエンジニアさんに外注したりスクールに通ったりして技術的にも金銭的にもドツボにハマっていただろうし、逆にもう1年遅ければ、誰かが先に動いていて手遅れだっただろう。


過去の挫折

……子供の頃からプログラミングは何度もやってみたいと思い、試したこともあった。当時のベーマガとかに書いてあったプログラムを手で打ち込んでみたこともあったし、ファミリーベーシックに手を出したこともあった。

しかし、数行程度のサンプルならともかく、雑誌に1ページ以上掲載されているようなプログラムをまともに動かせた試しがなかった。

当時の環境ではエラーが発生しても原因を教えてくれるようなメッセージまでは出なかった。全文読み直して確認するのも大変だし、そもそもケアレスミスの多さが自慢な人間なので、何をやらせてもミスが1つや2つじゃ済まない。なので、打ち込んでも(自分なりに)直してもプログラムが動かない。

そのうち発狂し中学受験が忙しくなり、挫折した。

で、中学時代も物理研究部でパソコンに触ることはあったが、ちょうどこの時期に発売された信長の野望・全国版とかYsとかソーサリアンとかPCゲーム遊んでる方が楽しくなって、プログラミングなんて忘れてしまった(笑)。


大学入学後(90年代)にもプログラムの授業はあったが、環境という点では子どもの頃と大差なし。

結局、前時代的なプログラムというのはくだらない文法エラーを出さない程度の注意心と、手探りでバグフィックスするだけの根気強さがあって、はじめて楽しめたんじゃないかと思う。


そこから長いブランクがあって、2010年代にはエラーの原因ぐらいは吐き出してくれるようになっていた(もっと前からかも知れないが)。エラーの原因をGoogleで調べると、そこそこ解決の糸口が見えるような感じ。

むかしよりは親切になってきたのを感じたが、やっぱりこう、なんというか、書くために覚えておかなきゃいけないコトが多くて疲れた。

namaelを最初に作ろうと考えた2020年12月は、まだこの時代(=生成AIがない時代)である。


もはや「プログラム」は学ぶものですらない

まあ、いまでは本屋に並んでいるプログラミングの入門書も「AIを使って学ぶ○○(言語)」ってのが沢山でてきたけど、実はプログラムの、特に文法に関して、もう学ぶ必要はないと思っている。

(まあ、コード見た瞬間にアレルギーを起こして「モームリ」にならないよう、目的に合致した適当な言語で入門書を1冊ぐらいやるのは悪くないと思うが……)


なぜなら、ChatGPTを使ったAIプログラミングというのは、日本語で書いた仕様や処理を、任意のプログラミング言語に翻訳してもらう作業に過ぎないからだ。


言い換えると、これからは「自分のやりたいことを何の言語であってもいいからとにかく順序立てて伝える能力」が必要なのである。

それこそ日本人なら日本語で伝えられればいいのである。

そして、2023年秋の自分には、運良く、自分のしたいことを生成AIに日本語で伝えるだけの準備と、技術的蓄積があった。


まあ、正確にいうと、いっちょまえのWEBアプリを生成AIで作り切るには、上に書いた「日本語で仕様や処理内容を伝える力」と、もうひとつ必要な知識があるんだけど。

それは次回。

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