私が、独身をこじらせているのに、婚活しない理由ーだから私は「負け犬」なのだ

私は、独身をこじらせている。しかし、いわゆる婚活をする気は全くない。ここまで独身をこじらせてしまった私が頑張ったところで、無駄だと思うからである。私はそういう人間なのだと、運命として受け入れるしかないのである。それが、根本的な理由である。

ただ、あえて挙げるならば、もう一つ「根本的ではない」けれども、理由がある。それは、世の中に「乱立している」婚活会社を、根本的に信頼していないことである。

始まりは、少し前7月3日(日)の午後である。あるビルのスタッフである私は、ビルの3階にある広いデッキを巡回していた。そのデッキに面した所にはイタリアンレストランがあり、婚活パーティーがおそらく午前中から繰り返し行われていた。デッキの物陰に差し掛かったところ、私は「異臭」に気が付いた。アンモニア臭い。しかも、地面には液体が垂れている。どうやら、小便のようだ。しかも、そこの壁が汚れており、ほぼ間違いなく、ここで立小便をした輩がいるのだ。

そのことを防災センターに伝えた後、清掃スタッフが到着するまで待ってから、私はビルの外周巡回を続けた。そして、防災センターに帰還したが、その後監視カメラを確認するシフトを担当しなかったので、確認は同僚に託すことにした。しかし、その日は、同僚から特に報告がなかった。その日、私は帰宅した。翌日、私は、監視カメラの前に座るシフトになったので、映像を巻き戻して、確認した。

そこには、驚くべき映像が映っていた。「短パン姿のラフな格好の男」が1人、イタリアンレストランからデッキに出てきた。奴は、部下らしき人間にエラそうな態度で、指示のようなものを出し、彼が去ると、おもむろにタバコに火をつけた。もちろん、このデッキは、喫煙厳禁である。そして、先ほど「アンモニア臭かった」物陰に消えて、30秒ほど出てこなかった。

そう。この男が、犯人である。しかも、ラフな格好をしていて、指示を出しているということは、この男は、この婚活パーティーの主催者なのだ。つまり、こいつは、この婚活パーティーを取り仕切る会社の社長、おそらく態度のでかさからありえないが、少なくとも現場責任者なのである。いかにも、「俺様は青年実業家でございます」という面で、喫煙に及び、しかも建物の壁に小便しやがったのである。

これだけでも、私が婚活会社を一切信頼できない理由は伝わったと思う。ただ、奴のクズさは、これだけじゃ伝わらないので、さらに余談いきます。

婚活パーティーは、午前中から夜まで、メンバーを入れ替えて、繰り返し行われていた。このイタリアンレストランからすると、ありがたい客である。そこで、婚活パーティーが行われている時間全ての映像を再生した。すると、驚くべきことがわかる。

奴は、少なくとも20回は喫煙に及び、うち3回は物陰に消えているのである。私も含めて、同僚がなぜ気づかなかったのかは、大問題である。しかも、映像には、奴のクズっぷりがよく現れていた。

まずは、私が発見した、小便の跡。これは、前述の通り、私が清掃スタッフに処理を託したものである。私が立ち去った後、なんと奴は、再びデッキに出てきた。そして、清掃スタッフが懸命に小便跡を処理している横で、平気な顔してタバコをふかし始めたのである。この時点で、すでにクズっぷりがよく出ている。

もう一つは、吸ったたばこの処理である。奴は、携帯灰皿など持っていなかった。もちろん、喫煙厳禁の場所なので、備え付けの灰皿などない。それならば、奴はどうしたのか?奴は何と、20回とも、3階にあるデッキの屋根に向かって、投げ捨てたのである。デッキの屋根は短い。翌日出勤し、映像を確認した私は、デッキの屋根を確認した。すると、合計で10本くらいのたばこの吸い殻が引っ掛かっていた。つまり、それ以外は、下に落ちていったのである。事故がなかったのは、結果でしかない。もはや、クズというより、クズ中のクズ、ゲスである。

映像確認後、私は、パーティー情報から、ネットで、奴を検索してみることにした。すると、驚いたことに、奴の婚活会社は、2017年から経営しているというのである。少なくとも5年、奴の婚活会社は、存続していたことになる。しかも、奴と思われるツイッターを見ると、就活支援や恋愛相談までしているという。もはや、呆れるしかない。こんなゲスが、人生の節目のアドバイザーとして、でかい顔してのさばっていたのである。

余談だが、奴を名指しして、詐欺師だから気をつけろ、というツイッターもあった。奴が詐欺師かは分からないが、少なくとも、奴に他人を教え導く人間性が皆無なのは確かである。私の偏見だが、「青年実業家」ってこんなイメージしかない。

こんなゲスがのさばる、婚活業界。そんな会社は一部なのかもしれないが、確実にこのようなゲスがのさばる業界なのだろう。そんなところに、金を払ってまで、結婚させてくれとお願いするわけがないのである。もちろん、婚活会社を利用して、幸せな結果を出した友人を、私は知っている。結局、本人次第。もっと言えば、そんなこと気にせず、上手に利用すればいいだけの話である。

それができない時点で、私は「負け犬」なのだろう。ただ、私は、喜んで「負け犬」になろうと思う。私を「非生産的」だとなじるならば、それで結構。私は、私の人生しか送ることができないのだ。

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