続・ある社畜の2日間「後日談」ー「超イカレている」って、何て表現したらいいんですかね?

正直、予定外である。第3弾を作成することになるとは。私は、前回の投稿で、この話題は本当に終わりにしようと思っていた。しかし、本日「あの人物」がした仕打ちは、「先週の私」への仕打ちすら生ぬるい、とても人間とは思えないものだった。もし「最悪の事態」が発生した場合、悔やんでも悔やみきれないので、かなりしつこいが、改めて記録に残す次第である。

今回投稿する内容は、私が直接受けた被害ではない。ただ、本当にそんなことが現実に起こったことなのか、いまだに信じられない。「あの人物」がイカレているのは、既に明らかだ。しかし、以下で紹介する出来事は、「奴はイカレている」というレベルの認識すら甘かったことを示しているからだ。

1 発端

先月末、私の同僚(仮に、A氏と呼ぶ)が出勤してきたが、大変体調が悪く、午前中で早退した。A氏は、独り暮らしである。すべて、自分でこなさなくてはならない。A氏は、苦労して探した医療機関を受診した。

結果は、「コロナ陽性」だった。

A氏は、本日8月4日(木)まで、自宅療養を余儀なくされた。もし、8月4日(木)になって無症状ならば、翌8月5日(金)から出勤となった。

2 そして8月4日(木)早朝

そして、本日8月4日(木)になった。私が出勤する前、早朝に、A氏から職場に連絡があったそうだ。熱は引いたそうなのだが、まだ咳が少々出るとのこと。大事を取って、自宅療養を延ばしたいとのことだった。昨夜から当直で泊まっていた、警備の上長は、もちろん承諾した。その結果、A氏の出勤は、来週明けまで延びることになった。

このことを、出勤後、シフトに入った私は、上長から個別にお聞きした。私は、もちろん異存がなかった。A氏は、ふだんはシフトをかなり埋めてくれる人物なのだ。独り暮らしでのコロナ療養はつらかったと思うし、この機会にゆっくり身体を休めてほしいと思ったからだ。それに、A氏がコロナから回復したという確たる証拠がない時点で、出勤は望ましくないと考えるのは仕方がないことだ。

3 8月4日(木)午前中

この話を聞いた同僚は、みんな同意していたと思う。しかし、ただ一人、納得してない男がいた。またまたご登場、うちの警備指導責任者様だ。

「もう療養期間は終わったんだろう?熱は下がったんだろう?咳って言ったって、コロナとは無関係だろう?俺が、Aに電話するよ」

「もしもし、A?○○だけど。熱が下がったんだって?咳が出る?もう十分療養したよね。咳って言ったって、コロナとは関係ない、日常で出る咳に過ぎないだろう?そうだよね?そうだよね?そうだよね?うんうん、やはりそうだよね。じゃあ、明日から出てきてくれ。その旨、こちらにメールするように。じゃあ、よろしく~」

「ほら、言った通りだろう。A、明日出勤してくれるって」

私はたまたま、警備指導責任者様の机の前で、館内カメラの監視をしていた。当然、警備指導責任者様のお声は、私の耳にも届いていた。私には、彼が何を言っているのか、全く理解できなかった。いや、理解するなんて、無理だった。隣の机に座っていた、別の同僚と視線が合った。その同僚も、私と同じ考えらしい。

そりゃ、そうだ。確かに、咳の症状が、コロナの影響なのかどうかは、A氏には判断のしようがない。しかし、それは、警備指導責任者様も同じなのである。彼は、そもそも医療関係者ではない。しかも、彼は、A氏と直接面談したわけではないのである。それなのに、どうして、A氏の咳が、コロナの影響でないと言い切れるのだろうか。ただ単に、A氏を詰問して、「ただの咳です」と言わせただけではないか。

真夏の警備は、本当に体力勝負である。おそらく、A氏の体力はかなり落ちているだろう。だったら、もう3日は休養を与えてもいいのではないかと思うのは、当然だと思う。もし早期復帰を望むならば、A氏には申し訳ないが、もう一度医療機関を受診してもらい、「陰性」の確約を得てからでも遅くはないはずである。いや、むしろそうした方がいいのである。

もし、A氏がコロナから回復していなかったら、我々も感染するかもしれないのである。そしたら、責任を負うのは、明らかに、A氏を無理やり出勤させた、警備指導責任者様である。あなた様は、あなた様自身が、誰よりもかわいいんでしょう?それが分かって、こんな血も涙もない仕打ちをしているのだったら、無能とか阿呆を通り越して、「狂人」としか言いようがない。

私は、「先週の私」をはるかに超える、警備指導責任者様の仕打ちに、もはや背筋が寒くなっていた。私と母が「陰性」であったことは事実だ。確かに、その時点で、私が健康そのものであったのも、間違いない。しかし、A氏は、不運にも「コロナ陽性」となってしまった。それに加え、自宅療養となり、A氏は、たった1人で、コロナと闘わなければならなかった。

警備指導責任者様のA氏に対する仕打ちは、「先週の私」に対する「冷酷な」仕打ちをさらに更新したと言えるかもしれない。しかし、この時は気づかなかったが、問題はとても根深いと、後になって気づいた。最悪の場合を想定した時、問題は、警備指導責任者様1人の「クビ」では収まらないかもしれないのだ。

4 8月4日(木)、私の脳内

防災センターには、警備だけでなく、設備スタッフもいる。また、清掃スタッフは、清掃用の鍵管理のために、防災センターに出入りしている。その他にも、システム担当会社の作業員など、多数の方々が出入りしている。当然、これらの方々へのクラスター感染も考えなければならない。一体、どれだけの方々が、感染したり、迷惑を被るのだろうか。私には、想像がつかない。

もし、そうなった場合、テナントやビルの管理組合は、どう思うであろうか。警備指導責任者の「身勝手な判断」でクラスターが起きた場合、仕方がないと見過ごすはずがない。最悪の場合、我々警備スタッフ全員が、解約される可能性は低くない。いや、もっと最悪の場合があった。我々警備スタッフだけでなく、設備スタッフや清掃スタッフ、さらには事務スタッフなど、会社ごと解約される場合もありうる。

そしたら、確実に、責任は、警備指導責任者様お1人ではすまない。我々警備スタッフも、他部門からの非難を甘んじて受けなければならない。その場合、一番立つ瀬がないのは、「無理やり出勤させられた」A氏である。A氏の性格からすると、我々がいくら気にするなと言ったところで、無駄であろう。彼は、職を失うだけでなく、心にも大きな傷を負うことになるのだ。

5 結び:8月4日(木)夜(つまり現在)

ここまで述べたことは、あくまで本当に最悪の場合を想定したにすぎない。正直、警備指導責任者様はなぜか「悪運」が強いので、避けられる可能性は高いと思う。やや、悲観的過ぎたかもしれない。

しかし、本当に、絵空事であろうか。もし、「絵空事」が現実化したら、我々は、警備指導責任者様の身勝手な判断により、多大な損害を被る可能性があるのだ。彼の判断は、ここまでの可能性を考慮した上での判断だったのだろうか。という表現は、虚しいな。

私はもう既に、警備指導責任者様に逆らう気力を失っている。「こんな物体」を相手にするのは、本当に人生の無駄である。それならば、ニートでもやっていた方が、はるかに実りある人生になるだろう。私の契約は、来年2月までである。それまでは、おとなしく「彼の奴隷」として働くつもりである。契約が切れたら、静かに目立たぬように、現在の職場を去るだけである。

いずれにせよ、今はただ、A氏の体調が完全に戻り、明日からバリバリ働ける状態にまで回復していることを祈るのみである。




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