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恐い漢字トップ5

名は体を表す、漢字は感情を動かす。
世にはびこる怖い感じTOP5を考えてみました。


第5位:「仏」
「のど」という文字がプラスされた「のど仏」に背筋が寒くなります。
しかし自国を「仏」と書かれてしまうフランス人はどう思っているのだろう。仏(ほとけ)代表とは戦いたくはない。
 

第4位:「墓」
これは漢字そのものが表わす<墓>のビジュアルイメージによるところが大きいです。最近は個性的な墓石が増えてきたとはいえ。
 

第3位:「呪」
漢字というものは不思議なもので、へんを<示偏(しめすへん)>に変えるだけで、「祝」となり、おめでたいイメージに変わってしまいますからよけいに恐ろしい。

 
第2位:「首」
ドラゴンズ、首位から落ちてドベゴンズ、フランスの首都はパリざんす、と音読みの<シュ>は全然平気ですが、訓読みのくびとなると、とたんに想像力が刺激されます。
田舎の汲み取りから伸びた手首が足首をつかんだり、首の皮一枚残してそれでもなお生きてるほうが恐ろしい。



第1位:不動の「霊」
「霊」をじっと見つめていると、ビジュアルが浮かんできます。
なにやら墓のような壺のような入れ物から、ズリズリとずり上がってきた人間らしきものが、両手をだらんと下げている姿に見えてくるのです。
そして霊は友を呼ぶ。熟語はさらに怖い。
幽霊・霊魂・霊能・霊界・死霊・怨霊・死霊など、耳にするだけでおぞましい。

「霊」のすごいところは聴覚をも刺激するところ。

先日テレビを見ていて、いや、正確に言うと他事をしていて、耳だけがテレビの音をキャッチしていました。
ドラマだったかバラエティだったか忘れましたが、ある人が自分の母親を誰かに紹介するシーンで、耳に飛び込んできたのがこんなセリフ。


「紹介します、母のれいです」


ハッとしてモニターを見ると、そこには母のれいさんがたしかに映っていました。

「れい」恐るべし。

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