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私の好きな映画のシーン(8)「インディ・ジョーンズ」

 ハリソン・フォードという俳優が好きです。彼を観た最初の映画は『アメリカン・グラフィティ』(1973)のはずですが、『スター・ウォーズ』(1977)で初めてはっきり認識したと思います。そして、『レイダース/失われたアーク』のインディアナ・ジョーンズ役で、大好きな俳優となり、その後のインディ・シリーズや、『ブレード・ランナー』、『逃亡者』などで夢中になり楽しませてもらいました。
 私は映画は何よりもエンターテイメントであって欲しいと思っていて、その名作の多くにハリソン・フォードが登場していたわけです。
 本シリーズでも、あれこれ数多くの名シーンがありますが、三作目『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』での、インディと、父ヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー)との掛け合いシーンが大好きです。(ちなみに、インディの少年時代をリヴァー・フェニックスが演じています)
    ストーリーの面白さ、俳優さんたちの演技やセリフ、画面の絵の巧みさ、そしてなんと言ってもジョン・ウィリアムズのワクワクする曲……エンタテインメント映画として、心から楽しめ、満足できる映画です。
 さて、私の好きなシーンは、インディがもう少しで聖杯に手が届くシーン。息子のことを「ジュニア」と呼んでいた父ヘンリーが「インディアナ」と呼び、聖杯を手放させるシーンです。
 初代007のジェームス・ボンドや『史上最大の作戦』、『遠すぎた橋』、『風とライオン』、『ロビンとマリアン』や『薔薇の名前』等で名演技を遺したショーン・コネリーが、ハリソン・フォードと共演するだけでもわくわくし歓喜していましたが、子供からひとりの男としてインディを認めるシーンはなんとも言えず、ジーンときました。たったひと言の、一瞬で過ぎ去るシーンなのですけれど。
 と、ここまで書いてきて、来年夏に『インディ・ジョーンズ』の新作が公開されるという報が入ってきました。一年後、映画館で見終わった私は、きっと子供に帰っていると思います。中嶋雷太

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