あの時の世界に、あの日のすべての偶然に(2021年はスピリチュアル元年にする⑦)
2020年10月。この頃から年末にかけて一気に加速した感覚がある。
私自身の内面の変化。
10月中旬頃、仙台にて弟の結婚式があった。家族4人、初めての家族旅行である。6歳と3歳。それなりに自分のことはできるようになったというものの、荷物の準備や初めてのホテル宿泊など、母親としては不安要素もある旅で、のんびり観光、列席とはいかない。
一方夫は気楽なもので、明日に迫った出発を前に、さっそくるるぶを買い込んでどこへ行くか楽し気に吟味を始めた。そんなことより荷物を準備してほしい。なぜそれを先にやらないのか。
夫的にはアンパンマンミュージアムに行く気満々で、子どもたちに朗らかに
「お前たち、明日アンパンマンミュージアムに行くかぁ!」
と話しかけたところ、
娘(3)「……。」
息子(6)「興味ない。それよりマチュピチュ行きたい!明日!!」
夫「えっ興味な……え??マチュピチュ?明日……???」
という展開になっていて哀れだった。
子どもは知らないうちにぐんぐん成長してるのよ。
結局、仙台市天文台へ行くこととなった。
ちょうど息子が宇宙に少し興味を持ち始めていたこともあり、なかなかいいチョイスだと我ながら思った。これを機に宇宙について色々詳しく調べるようになってくれたら嬉しい。そんな風に期待もした。
まさかその時、この天文台で入ったプラネタリウムにて重要な情報を知り、後に宇宙についての本を読み漁ることになるのが私自身であるなんて、思いもしなかった。
プラネタリウムが始まると男性の講師が前方に進み、挨拶を始めた。
仙台市天文台プラネタリウムでは曜日ごとに講師が異なり、それそれの講師の得意分野、専門分野もさまざまで、話の内容も異なるので曜日を変えてぜひまた来てほしいとのことだった。
その日は金曜日だったのだが、もし他の曜日だったらグレートコンジャンクションの話は聞けなかったのかもしれない。
そう、私はこの日に生まれて初めて12月21日22日に起こる木星と土星の超大接近の話を知ったのだった。
とても興味深かった。接近自体は20年に1度でそこまで珍しくはないが、ここまで接近することは稀なのだそう。そんな稀なことを今知れてよかった、と素直に思った。
結婚式を終え、帰宅してから数日間、後片付けや様々なことに追われ星を見るのも忘れていたが、ある日部屋の換気をしていたら息子が外を指さして「木星と土星だ!」と叫んだ。
見てみると、確かに先日プラネタリウムで見た「今日の星空」と同じ星のならびだった。私の住む地域は田舎とはいえ星はそれほど見えないのだが、木星と土星ははっきりと見えた。その時何やらとても熱くこみ上げるものがあり、
よし、2か月後の大接近の日は何がなんでも必ず見よう。
密かにそう心に誓った。
今でもたまに思う。子どもたちがもし、アンパンマンミュージアムに行くと言っていたら、私は今頃どんな人生を送っていたのだろう。
それでも私はグレートコンジャンクションにたどり着いたのだろうか。
それとも全く知ることのないまま、真逆の道を歩いて行ったのだろうか。
私は、この記事を執筆している今現在の自分の位置が好きだ。
もしもこの”現在”以外のパラレルに進む未来があったのなら、仙台市天文台へ行くことになった流れをとてもとても、感謝している。
あの時の世界に、あの日のすべての偶然に。
私がグランドミューテーションを知ることになるのは、もう少しだけ先の話だ。
続く。
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