幻想少女大戦のレビューを友人向けに届けたい

はじめに

 初めまして。若かかかと申します。
 この度は本記事を開いていただき、ありがとうございます。
 本記事では、サークルさんぼん堂様、Phoenixx様より発売されていますnintendo switch用ソフト「幻想少女大戦 - DREAM OF THE STRAY DREAMER -」(または幻想少女大戦コンプリートボックス)を紹介したく、記事を書かせていただきました。
 なお、記事タイトルに友人向けと付けているのは、リア友にやってみてほしいと宣伝しても結局プレイしてもらえなかったため、いっそ説明する記事を書いてみるかと思った事からです。

幻想少女大戦とは

 幻想少女大戦とは、2010年~2017年にかけてコミケ等で4回に分けて頒布されました、東方project二次創作ゲームタイトル「幻想少女大戦 紅(妖、永、夢)」を指します。(今回紹介するのは4タイトルを1つにまとめ、2019年に頒布、2022年にSwitch版で発売したソフトとなります。)
 ゲームジャンルとしては、東方projectのキャラクター達で行われる、スーパーロボット大戦シリーズやファイアーエムブレムシリーズのようなシミュレーションRPG(所謂マスゲー)となります。その中でも特にスーパーロボット大戦シリーズ(以下スパロボとします)に寄せている為随時比較として名前を挙げます。

1回目に頒布されたソフト「幻想少女大戦 紅」
明らかにスパロボをイメージさせる構図である。
今回紹介するのはこちらの「幻想少女大戦 - DREAM OF THE STRAY DREAMER -」。
4つのソフトを1つにまとめた上で諸々調整されたソフトとなる。

東方projectについて

 そもそも東方projectって何?という方向けに簡単に説明しますと、幻想郷という世界の中で異変(規模の大きな事件のようなもの)が発生し、それを主人公の少女が解決に向かうというストーリーの弾幕シューティングゲームを指します。詳しく知りたい方はwikipediaの記事を参照願います。
wikipediaの記事はこちらからどうぞ。

何をするゲームなの?

 もしかしたら、東方projectってキャラクター多いからよく分からん、原作を実はあまり知らない、二次創作で見たことあるくらい、という方もいらっしゃると思いますが、安心してください。
 本ゲームは東方projectの原作の一つである「東方紅魔郷」からスパロボライクのシステムでストーリーを追体験していくゲームとなります。一部の方には語弊となる言い方かもしれませんが、現在の東方projectの最初の部分からお話とキャラの関係性は始まるため、原作を知らなくてもスッと入り込める作りとなっております。

劇中の1シーン。異変が発生するのも自然な話の流れになっている。
明らかにスパロボをイメージさせ(ry
もし登場したキャラクターの事をもっと知りたい場合は、ライブラリーという機能で
詳細を知ることができる。なんなら二次創作での扱われ方まで書かれているヤバい機能。

参戦作品

 上記、ストーリーを追体験していくと記載しましたが、本ゲームはスパロボライクであるため少し違う言い方をした方がよかったかもしれません。なぜなら、本家スパロボと同様、この作品には複数の作品が入り混じる事によるクロスオーバーが発生、及び目玉となるためです。

東方紅魔郷のストーリーの1シーン。説明すると、
画像の2キャラは東方紅魔郷原作では一切登場していない。

となると、どの作品と作品がクロスオーバーとやらをしているの?となりますので、参考として下記に参戦作品を記載いたします。
・東方紅魔郷
・東方妖々夢
・東方永夜抄
・東方萃夢想
・東方花映塚
・東方文花帖
・東方風神録
・東方地霊殿
・東方緋想天
・東方星蓮船
・東方非想天則
・ダブルスポイラー
・東方三月精
・東方香霖堂
・東方求聞史紀
・東方鈴奈庵
・旧作東方(一部のみであるため説明は割愛、この記載とさせてください)
 ズラァっと書きましたが、キャラクターは自己紹介を交えて自然に登場してくれるため、上記作品名を覚えたりは別にしないで問題ありません。

戦闘パートの1シーン。上記作品を見るとそりゃあこれだけわちゃわちゃする。
明らかにスパロボをイメー(ry

幻想少女大戦ならではの良さ

 以上このゲームの概要を説明しましたが、ここからは筆者の感じた幻想少女大戦の良さを下記記載したいと思います。最後まで読んでいただけると幸いです。

➀システムの落とし込み

 弾幕シューティングをシミュレーションRPGに変換したこの作品ですが、どのように2つのジャンルを合体させたのか、説明いたします。
 まずこのゲームはスパロボライクのゲームであるため、将棋やチェスのようにキャラクターをコマとして移動、その後攻撃、また別のキャラクターを移動…と自分と相手のターンを交代しながら進んでいくのですが、弾幕シューティングを交えた本作ならではのシステムが2つあります(実際はもっとありますが長くなってしまうため、代表して2つ紹介します)。
 1つ目が「弾幕」というものです。

上の画像におけるオレンジ色の部分が弾幕。
一般的なマスゲーではZOCとも呼ばれる。

 上記ZOCと書きましたが、ざっくり説明すると範囲内にいるとこちら側に悪影響がでるよゾーンです。またこの弾幕は敵キャラ毎に形状・効果が異なっており、同じ弾幕はほぼ存在しないと言っていいです。
 この弾幕をシステム的に、キャラクターの性質的にどう切り抜けていくのか考えるのが、このゲームならではの1つです。

 説明したいシステムその2が「スペルカード」というものです。

スペルカードの発動シーン。
敵によって発動する回数は異なる。

 スペルカードとは、東方のキャラクター達それぞれが持つ必殺技のような物です。東方原作ではスペルカードの発動後に様々な形の弾幕を展開、攻撃してきますが、本ゲームではそれが一連の戦闘アニメとして昇華されています。このタイプのゲームの見どころですね。

原作だと、これ一本でもかすったらダメなんですって。


 東方原作にて相手のスペルカードは「発動中に相手ライフを0にする」「終了するまで逃げ切る」のどちらかが必要ですが、本ゲームではこの性質を「規定ターン内に相手ライフを0にする」「規定ターン経過するまで逃げ切る」というように原作再現を落とし込んでいますし、規定ターンを設ける事で所謂芋りながら進める操作性への抑止力にもなります。
 また、スペルカードはキャラクターによっては複数枚持つのですが、これの何が良いかというと、スペルカードによりHPが分割される事で(例えばスパロボで4万の体力を持つ敵が本ゲームでは1万×4枚となるイメージ)、ワンパン戦法でボス戦を一撃で終わらせる事の対策や、スペルカードを1枚解決する事で味方側と相手側の会話が進んでいく、つまり戦闘中に会話する流れを自然的に表現する事が可能となります。

スペルカードクリアの一例。
削り切った場合と逃げ切った場合とでセリフが異なる事もある。

 このシステムは正に東方原作があってこその表現だと感じたため、代表するシステム2つ目として紹介させていただきました。

②使用可能キャラクターの多さ

 東方原作の作品は最初に主人公を選定して攻略を開始するのですが、1作品あたり使用出来る主人公の種類はおおよそ3、4人程度とされています。二次創作のゲームにおいて、このキャラを主人公にしたいと製作されるゲームもありますが、それでも使用可能となっていないキャラクターは多々存在します。
 ですがこのゲーム、なんと上記記載しています原作にて登場しているキャラクターがほぼ使用可能です!原作未プレイで本作内でこのキャラいいなって思えた人も、原作既プレイでこのキャラ好きなんだよねって思っている人も、そのキャラを自分の手で使用可能です。

筆者のお気に入りキャラクターで、お世辞にもプレイアブル化に恵まれていない水橋パルスィ。
緑眼金髪ショートポニテルーズソックスヒステリック系女子が恵まれないってマジ?

 スパロボ本家と同様に、自分のお気に入りのキャラクター達でチームを組んで異変の解決に向かうという事ができるのは間違いなくこのゲームの特徴ですね。

③育成の奥深さ

 本作はスパロボライクのシミュレーションRPGという事で、キャラクターを成長させる要素も複数あります。

ポイントを払ってキャラクターを成長させたり、
装備を施すことでキャラクターを強化したり。
明らかにスパロ(ry

 主に上の画像2枚のように好きなキャラクターの強化を行なっていくのはスパロボシリーズと同じなのですが、ここで注目するのは「固有スキル」と呼ばれる物です。

例として固有スキル「妖怪バスター」を持つ霊夢。攻撃力が上がっている。
対してこちらは固有スキル「二重結界」を持つ霊夢。防御力が上がっている。

 こちらの固有スキルは固有と名がつくだけあって、他のキャラクターと内容が被らないスキルばかりとなっており、そのキャラクターを特徴付ける物となります。オンリーワンな仕様で有る事から、このゲームには完全上位互換と呼べるキャラクターは存在せず、このキャラクターをこの方向性で育てたいという思いを助長させる事になりますし、それを実現できるのがこのゲームであります。
 ちなみに、上の画像内にEx-Lvと記載がありますが、こちらはより貴重なポイントを使ってお気に入りのキャラクターを強化できる所です。これも自分だけのキャラクターを育成する要素に一役買ってくれます。
(昔はWedding Point、嫁ポイントと呼ばれてたらしいですよ?)

④音楽アレンジ

 東方projectのキャラクター達には1人1人に専用BGMを持っています。原作ではボスにたどり着くまでの過程だったりボス戦で流れるのですが、どれも評価の高いBGMばかりであり、東方projectでは切っても切れない要素といえます。
 そんなBGMが本ゲームではそれぞれアレンジ曲として各キャラクターに実装されています。戦闘モノの作品であるためアップテンポなアレンジが殆どですが、どれも聞き惚れる程に良アレンジとなっております。また、スパロボのオリジナル機体のBGMに寄せたアレンジもあり、聞き比べてみるのも面白いポイントです。

美鈴の固有BGM「守れ!中華小娘!」
正に、敵ナシといった雰囲気を持つBGMである。

 このゲーム、シミュレーションRPGという事で次の一手をどうするか、手を止めながら考える事が多々ありますが、その間もBGMは流れ続けるため、次の一手を考えるシーン=BGM視聴シーンになったりします。良曲をじっくり聴く機会にもなるため、ジャンルの相性が良いと言えますね。筆者はこのゲームのサントラを迷いなく購入しました。(突然の自分語り)

⑤多岐にわたる戦闘アニメ

 本家スパロボでも目玉としているのがド派手な戦闘シーンですが、このゲームでも珠玉の戦闘シーンが多々あります。ドット絵がぬるっと動いたりリアル頭身の一枚絵が動いたりパロディ柄の絵になったり…初見の際にうぉーかっけぇー!ってなったり笑える物だったり様々で飽きさせないです。

いつか見たあの夢を 両手で抱きしめて


 また、2010年~2017年にかけてこの一連のゲームは製作されたため、後半に行くほど派手な動きも増えていくので次はどんなのが見れるんだろうってワクワクしながら進んで行けるのが楽しい所です。

ちなみに合体攻撃なんてのもあり、これもクロスオーバーならではの醍醐味です。

⑥初めてでも安心設計

 ここまで色んな長所を挙げたつもりですが、結局難しそう!このジャンルやった事ないから不安!という方がいらっしゃると思います。ですがご安心ください、このゲームは初めての操作や要素が増える際は随時ゲーム内で説明が入りますし、難易度も1ステージ単位でいつでも変更を行なう事ができます。(難易度変更によるストーリー上のペナルティもありません)

難しいと感じる方はいつでも簡単な難易度で遊べますし、
逆に手ごたえが欲しい方はHARDやLUNATICという高難易度もあります。

 ここまでこの難易度だったけどこっちに変えたいなーをすぐに実行できるゲームって以外と少ないですし、自分好みのストレスフリーな遊び方をしていただければと思います。

まとめ

 ここまで読んでいただきありがとうございました、いかがでしたでしょうか。こういった記事を作成するのは初めてで、稚拙な文章となっているかもしれませんが、幻想少女大戦という傑作を皆様のお手に取ってもらいたいその一心で書かせていただきました。
 思い返せばもっと書きたい内容があったかもしれませんので、その際はまた追記したいと思います。
 ちなみにですが、冒頭で挙げたタイトル名に、「幻想少女大戦 紅(妖、永、夢)」と書きましたが、前3つは東方原作名より分かるかもしれませんが、後ろの1つは何なのか気になった方いるのではないでしょうか?そしてSwitch版のタイトルにあります、「- DREAM OF THE STRAY DREAMER -」…
 気になった方は下にリンクを貼りますので是非、遊んでみてください。
 以上、ありがとうございました。

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