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丹野智文さんの講演会を行いました

10/6、認知症当事者である丹野智文さんの講演会を行いました。
会場には住民の皆さんに参加していただき、ケアマネジャーなどの
専門職の皆さんはインターネットを通じて参加しました。

丹野さんのお話しから、いくつかご紹介したいと思います。

認知症になったら「終わり」ではない。
認知症になっても、人生は新しく始めることができる。

丹野さんの言葉にうなずきながら、メモを取る参加者の皆さん。
涙を流して話を聞いている方もいました。

丹野さんは、今回のように認知症の講演をしたり
同じ当事者の相談に乗ったり、認知症にでもできる仕事ではなく、
認知症になったからこそできる仕事をしています。

本人ができないことでも工夫することが大切

たとえば、認知症により薬を飲み忘れてしまうことがあります。
そんなときは携帯電話やスマートフォンのアラーム機能を使う
方法があります。

アラーム名を「お薬の時間だよ~」と変えれば、
「このアラームは薬の時間」と分かりやすくなります。

骨折した人に「走れ」と言わないのに
なぜ認知症になった人に「忘れるな」と言うのか

認知症の症状なのだから、物忘れがあることは仕方がないこと。
もし認知症の人が電気をつけっぱなしにしても、
「なんで消し忘れるの!」と注意して
本人にストレスをかけるのが一番良くない。
そう丹野さんは教えてくれました。

参加者の皆さんからも感想をいただきました。
「認知症はこわくないということが分かりました」
「認知症の考え方が変わりました。勉強しなおしたいです」
「生きた言葉が聞けてとても良かった、心に染み込む話が多かった」
「当事者の考えを大切にする、当事者の話を聞いて声を聴く。
大変参考になりました」
「認知症について知らないことばかりで、丹野さんのお話を聞いて
これからの生活を考えていきたい」

講演していただいた丹野さん、
講演会の開催にご協力いただいた宮城県ケアマネ協会の皆さん、
参加者の皆さん、ありがとうございました。