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会社×婚活② セクハラ防止研修は必要だが、正しい恋愛研修も必要だと思う

社内恋愛のやり方を間違えるとセクハラになる

 「男女雇用機会均等法」第11条により、セクハラ防止研修を社員に受講させることは会社の義務になっているようです。
(参考情報:Jinji Newsの記事

 セクハラ防止研修も時代の流れを反映して内容が変わってきています。

 「セクハラ」という言葉が使われはじめた頃の研修は、身体に触れる、いやらしい目で見てくる、ひわいな発言をして反応を楽しむなどの「痴漢行為」を止めよう、という内容が主だった気がします。それと性差の配慮が欠けた言動に関する注意。

 ですが去年受けた「セクハラ防止研修」は、前述のような内容も含まれますが、大きく取り上げられた実例は「好意を持つ同僚への行動が苦痛を与えてしまった事案」でした。被害者だけでなく、加害者となってしまった男性にとってもかなり不幸な出来事でした。

 ある職場に、新人の女性社員と、教育係の男性社員がいた。
 男性は女性に好意を寄せていた為に指導が過剰になり、公私混同も目立った。業務後の食事に付き合わせることもあり、深夜や休日にもLINEメッセージを送って即レスを求めた。女性にとっては業務外のデートやコミュニケーションの強要となり苦痛に感じられた。
 女性は日を追うごとに精神的負担が重くなり、欠勤するようになった。 
 様子がおかしいと見た会社の総務部が女性に聞き取り調査をしたところ、上記の事実が発覚し、本件はセクハラ事案と認識された。

セクハラ防止研修の内容を要約

禁止事項を強調するだけでは足りない気がする

 男性は、女性にとって頼りがいのある素敵な男性でありたいと努力したのです。だけど、「相手のことを想ってやっている」という熱意が過ぎて暴走してしまい、それなのに相手が喜んでいないので逆上してしまう、という典型的な失敗を犯していました。

 この事例で出てきた男性の行いはセクハラにあたると私も思います。だけど「セクハラは故意か過失か」でいうと過失です。

 研修では、この事例をもとに「このようなことをやってはいけません」と解説されるのですが、「ではどのようにやるのが正しいか」ということは解説されません。そうとははっきり言われなかったものの、

「仕事の延長線上で恋愛関係に発展したいなどと考えるとトラブルの元になるので、公私混同はやめましょう。」

 というのが研修の結論のように感じられて終わりました。

 会社側の立場から見れば、職場の秩序を保つ為には「公私混同は控えましょう」とする方が無難なのは理解できます。

 一方で、「異性との出会いを期待できるのは職場しかない!」という人たちに対して、その貴重な機会を「セクハラ防止!」で取り上げてしまうのは酷なことだと思うのです。

恋愛研修を行うことでセクハラ防止

 「こんなことをしてはいけない」という悪い例を取り上げるセクハラ防止研修を行うだけでは偏りがあり、「こうすれば良いのではないか」という良い例を取り上げる恋愛研修も行った方が良いと私は考えます。

「最近、カレシに可愛がってもらってへんのか?んん?」

 みたいなことを言ってしまう「セクハラ親父」も、相手の嫌悪する表情を見て悦んでいるわけではなく、本人の言い訳の通り、本当にコミュニケーションのつもりで言っちゃっている場合も多いのかも知れません。

 ずいぶん年下の女性に対する共通の話題なんて性的なことしか思い浮かばなかったんじゃないか。そう考えるととんでもない悲劇です。

 前述の「熱心に教育を行った」男性社員も、正しい社内恋愛の方法を知っていれば、適切な距離感を保ち、相手の業務外の時間をむやみに奪うことはせず、脈が無いと察すれば潔くあきらめられたんじゃないかと思います。

 「恋愛研修」ともなると、会社が社員の私生活(性生活?)に踏み込んでしまうようで、実現するのはかなり難しいとは思いますが、本当にセクハラを無くしたいのであれば検討の余地はあるかと私は考えています。

人と人との心の繋がりや絆を大切に