婚活迷子の女性を救う為にはまず男性を救うべきなのかもしれない(前編)
女性は男性に対して寛大になれと?
失言だと非難されたこの発言、「無理して結婚しなくていい」と「男の人に寛大に」がどうつながるのか少し悩んだのですが、桜田氏の解釈では、独身女性たちは「どうせいい男がいないし、さえない男と一緒になるくらいなら無理して結婚しなくて良いや」くらいに思っている、ということでしょうか。
それは偏った見方だと思いますが、婚活の場では、女性が男性を見る目が厳しいように見えている節は確かにあります。
ただし、女性たちが厳しくなってしまう原因を作っているのは当の男性たちかも知れません。
男性はあまり鏡を見ないから
婚活の場では一般的に女性たちは頑張っていると思います。婚活の場に参加しているにも関わらず「無理して結婚しなくていい」くらいの気持ちでいる人は、むしろ男性側に多いと思います。この意識の差がどう作用するか。
女性は早起きして化粧をして、髪も整えてヒールをはいて、最大限きれいな格好をして待ち合わせ場所に向かいます。しかしそこに現れた男性が、よれよれの服を着て、寝ぐせと無精ひげもそのままになっているだらしない格好だったりする…。
もちろん、男性にしても大半はきちんとした格好で来ると思います。ですが、あるあるネタとして多く出回る程度には確実に存在しています。男性は女性と違って化粧をする習慣が無い分、鏡をじっくり見ることもあまりないので、ひげの剃り残しや鼻毛がはみ出ているなどは気づかない人も多いのではないでしょうか。(かつて私自身もよくありました)
「見極めよう」という心構えが仇になる
見た目の第一印象も大きいですが、いざお店に入って会話してからも、「限られた時間で相手を見極めないと」という心構えで臨んでいるからこそかえって、お相手の色々なところが気になりはじめます。
よくわからない話を延々としゃべっている、貧乏ゆすりをする、目線が何となくいやらしい、食べ方・飲み方が下品…。
気合を入れてお洒落して来たのにがっかり、となるのは当然です。これがたまになら仕方ないと割り切れるかも知れませんが、10回、20回と重ねて、こういうがっかりする時のほうが確実に多い、となったらどうなるか。
その人の中で、「男性のここが嫌だ!」というリストがどんどん分厚くなっていくはずです。こうなるともはや、婚活が長引くほど男性を見る目が厳しくなり、己の心が狭くなっていると自覚するようになると思います。
別に高望みをしているわけではないのかも知れない
こういった悪循環にはまってしまった女性たちを見て、
「どうせ高望みをしているんだろう。もっと男性に対して寛大にならないと。」
などというのは非常にまずいです。年収や学歴、身長などに執着している女性たちの意見もよく聞こえてくるのは事実ですが、前述したようなのはそれ以前の問題です。
おそらく、そういったことが一通りできる男性は人気で、滅多にお見合いが組めない上にすぐに成婚退会していなくなるのだと思います。
解決策は男性を底上げすることにある
では、このような女性たちはどうすれば救われるのか。結婚相談所がカウンセリングを増やして心のケアをする?確かにストレスは和らぐかも知れませんが対処療法にしかならない気がします。
それよりもむしろ、男性側のケアをして、彼らの魅力を底上げした方が良いのではないでしょうか。それが結局は女性を救うことにもつながると考えられます。