見出し画像

2023/11/20(月)出られなかった神戸マラソンの日程なんてきれいに忘れてた


自分が出ないとなればきれいに忘れてる

 神戸新聞のWebサイトでこの記事を見て、

「あ、昨日神戸マラソンやったんか。」

 と気づく。

 私にとって初フルマラソンとなった思い出深い大会。今年ももちろん応募した。だけどハズレてしまったので仕方ない。そして出られないとなればまるで関心を失っていた。

 いつかは東神戸マラソンも出たいと思っているけど毎年応募するの忘れてしまう。

 早朝の電車で、神戸マラソンに向かうランナーたちを尻目に、
「自分は東神戸マラソンランナーなのだから。」
 と一味違う雰囲気を出して粋がりながら三ノ宮駅に着く前に途中下車したい。

地獄の浜手バイパス

 神戸マラソンは都市部のマラソンらしく高低差は少ないのだけど、37km時点の、もうさすがにところどころ歩かないと前に進めない、となってくるあたりで、「浜手バイパス」というとんでもない登り坂が襲ってくる。

 高速道路を車に乗らずに渡るという、一年のうちでこの日しかできない体験であり、しかも神戸ポートタワーが間近に見えるという(今は工事中やけど)、通常ならテンションが上がりそうなところやけど、あまりのしんどさに白目をむく地獄の浜手バイパス。

 そのまま高架を進んで神戸大橋を渡り切れば、あとは下り坂で一気にゴールへ向かう、というところなのだけど、ここで「一気に終わらせよう」と一気に駆け下りようものなら、既に限界を超えているふくらはぎが肉離れを起こすか、心臓が飛び上がってぶっ倒れる危険性もあり恐怖。

 実際、坂を下り切って、42km地点の残り0.195kmというところで、突然ふくらはぎを押さえて転げ回る人や、思いっきり嘔吐している人を見たことがある。本当に過酷な競技である。

 高いお金を払って、抽選して、命の危険を感じながら何時間も走り続ける苦行…。興味の無い人たちからすれば、なんでわざわざそれに出るのか全くわからない、と良く言われる。

「俺にもわかんねぇさ。」

 と、鼻にかかった声で冷笑ぎみに言うしかない。