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今起こっている出来事を信頼にする

顔認証システム不安症になると、どこに怒りをぶつけていいのかわからなくなります。なぜこうなったのか、私がこんな風になった原因を探してもわからないから訴えようもない。私自身は、原因と思う出来事が夫に関係しているので、夫に対して色々思ったこともありました。嫌なことをしてくる店や店員を腹立たしく思うこともありました。

下の記事では、アンミカさんが幼いころ人種差別からいじめを受けた時に、相談した神父さんからかけてもらった言葉について書かれています。

神父さんから「神様はその人をより幸せにするために、その人にしか乗り越えられない苦労をお与えになる。それによって器と心を大きくしてくださるんです」「まず、今起こっている出来事を信頼しなさい」と言われます。そして「自分から被害者意識を取り除くことが大事」だと。

今起こっていることを‟信頼する”――この言葉がすごく心に響きました。いじめを受けている最中に、その出来事を肯定的に捉えるって無理がありますよね。

こちらの記事では、被害者意識からの抜け出し方について、より深い話を読むことができます。

被害者意識を持つと、どこかに加害者を作って誰かのせいにする心の癖がついてしまうとアンミカさんは言っています。そして、被害者意識を持つことに慣れると、“同情されグセ”がつき、同情されることでしか自己肯定感を満たせなくなってしまう、と。

私の今までの人生で起こったことを思い出すと、被害者意識(私の場合は『私は悪くないのに・・・』という想い)で生きていると、そのように思う出来事を引き寄せやすくなるように感じます。引き寄せているというより、起こった出来事に対して常に偏った見方になってしまう。

梯谷幸司さんの本の中で、ある社長が2000万騙し取られた話があります。その社長さんは「詐欺をさせたのは自分だから」と警察にも届けませんでしたが、その後詐欺師が現れて、お金の代わりに人脈を紹介してくれて結果的に8000万儲かったそうです。

これは商売の話ですが、お金に限らず、人生におこる出来事をどのように捉えるか、という話ですね。被害者意識をもって、あいつは悪い奴だ、俺は不幸だ、と思って生きるか、そう思わないで生きるか、選択することができる。

自分の外で起こる出来事は変えることはできなくても、自分の頭の中の捉え方は変えていくことができる。そうすることで、少しずつ外で起こることも変化していくのではないでしょうか。


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