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なんちゃあないぜよ 土佐旅日記 ~第十一歩③~

2016年3月26日~30日(2日目)

27日15時
土佐おもてなし勤王党
最終公演。

いつものようにそれぞれの名乗り口上からステージは始まった。
最後にしておりょうさんが「瓦版屋りょう」ではなく「楢崎龍」と名乗る(おりょうさんは素性を隠していたという設定だったため)
驚きと共にじんわり。

今まで見たことない程の大勢の観客で、デビュー曲からこれまでを一気に熱唱、熱演・・・ホンマにすごかった。
なんとか笑顔で、めいっぱい手拍子したり拳あげたりしたけど、やっぱり泣いてしまった。
5年間の思い出も振り返ったりしながら、着々と時間は過ぎてゆく。

「未来へ」を歌いきり、それぞれの最後の挨拶。

幕末の頃も楽しかったけど、今はもっともっと楽しい(以蔵さん
いっぱい泣いたあとは、強い自分になれると思う(弥太郎さん
悲しい時に思い出して、笑顔になってくれたらいい(慎太郎さん
土佐であたたかい風が吹いたら思い出して欲しい(おりょうさん)
またみんなと会える気がする、別れは出会いの始まり(龍馬さん

一人ひとりの言葉が、優しく心に響いていく。

最後に初めて聴く別れの歌が披露されたあと、ファンの歓声と拍手、そしてたくさんの涙を連れて、もて勤さんは白煙の向こうに姿を消した。
白地の大きな幕に、最後の言葉を残して・・・。

ステージの天井からバッ!と幕が下りてきてびっくり

もういつもの場所にも、どこを探しても、もて勤さんの姿はない。

いつもみたいに「今回はいつまでおるが?」って声がしそうな気がしたけれど、もう誰の声も聞こえなくなってしまった。

別れのあとの空。雨は全然降らなかったなぁ

しばらく呆然とステージを眺めてホテルへ。
それから2時間くらい、なんもできんかった。

3月も終わりだというのに、何だかずっと肌寒さを感じていたのはテント下の日陰にいたからなのか、胸にぽっかりと開いた穴のせいなのか。

年配のファンのかたに頂いた、半分このあんぱんですら淋しさを助長・・・

しばしクールダウンしてから、ホテルの近くのお店で夜ご飯。

2年前くらいに行った「いつものところ十刻(ととき)」さん。
美味しかったのを覚えていたので久々に行ってみた。

あおさ海苔の天ぷら

今回も色々食べて美味しかった!
お店のかたたちとも楽しくお話した。

もう何杯目!?
ご飯ものも美味しい

とにかく飲まずにはいられない気分で、今夜は土佐の梅酒やら、お店のかたに飲みやすい日本酒を聞いて、日本酒リキュールも飲んだ。

さすがに今夜はめいっぱい酔うたなぁ。
泣ける夜くらいはこれでいい。

もて勤さん、5年間お疲れ様でした!

私はそのうちの1年8ヶ月くらいのお付き合いだったけれど、短いながらもとても濃くて忘れられない思い出がたくさんあります。
もて勤さんのおかげで、土佐が大好きになりました。
ほんとうに、有難うございました。

大好きなもて勤さん、ずっと忘れないし、さよならは言わない。
いつか再び、逢えることを信じて。

~第十一歩④~へ続く・・・

闘病中ですが書くことが好きで、マイペースに執筆しております。夢は自分の本を出すこと!サポート頂きましたら、医療費に充てさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。