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なんちゃあないぜよ 土佐旅日記 ~第十一歩⑥~

2016年3月26日~30日(5日目)

最終日、私の心模様かのような曇り空の朝。

ホテル定番の朝ご飯

9時半にチェックアウトをして、ホテルまで高知在住のBさんが会いに来てくださり、車で土佐のあちこちに連れてって頂く。

まずは先日も訪れた「とさのさと」へ。

タケノコでっかい!
こっち見てる~
これは!?

新鮮な野菜に魚、肉など、土佐ならではのものが何でも揃っているのでは!?
スーパーで買うよりもお買い得で新鮮とのことで、平日の朝でも大勢の買い物客。
私もここで日々のお買い物したい!
でっかい大根とか担いで帰ろうかとすら思う。

ずっと気になっていた、焼きナスのアイスはホンマに焼いたナスの味がして美味~!

高速に出て大豊(おおとよ)から本山(もとやま)町土佐町辺りへ。

Bさんの故郷ということもあり、懐かしいお話も伺う。
立ち寄った「本山さくら市」も何だか祖父母の家の近所を思い出すような、ゆったりとした雰囲気がある。
こちらも地元ならではのものがいっぱいで、美味しそうな梅干と椎茸を購入。
どこかでお弁当を食べようと、食材やらレジャーシートもBさんが調達してくださった。

山道に入っていくごとに、空気は澄んでいく。
市内の街中よりもひんやり。
桜も例年ならもう満開でもおかしくないそうだが、今年はまだ寒さが残っていてあと一息といったところ。

吉野川は青くて底が見えるくらいの透明感!
近所の川がこんなにキレイやったら嬉しいなぁ。

やって来たのは、四国の水瓶を支える早明浦(さめうら)ダム
名前は聞いたことがあったが来たのは初めて。

とにかくでっかい!高い!
高所恐怖症のかたには相当なレベルかと思われる。

湖の透明度が素晴らしく、周りの山々が湖に鏡のように映っていて、なんとも幻想的。
ウグイスもあちこちで鳴いている。

自然を欲している私にピッタリ

静かで穏やかな空気が心身に染み渡ってゆく。
近くの土手には、つくしやフキが自然に育ってて感激。

吉野川とつながっている汗見(あせみ)川
ひたすらに山道

セミナーでお話を伺ったヒビノケイコさんのぽっちり堂(2018年閉店)がこの辺の地域で行ってみたかったけれど、ナビでもよくわからず時間もかかりそうで断念。

帰全山(きぜんざん)公園の近くを流れる、吉野川の川辺でお弁当タイム。
曇り空やけど、カンカン照りよりはいいよね~なんて話しつつ、シート敷いて川を眺めながらお弁当を頂く。
素朴な塩むすびも、初めて食べた田舎寿司も美味!
周りにあるのは山と川、BGMは鳥の声。

地元の子どもたちが川に来て、石を投げて水切りを始めたが、これがまためっちゃ上手でびっくり!
一瞬、風が強く吹いて袋が飛ばされた時、水切りしていた男の子がさっと取りに行ってくれて「ありがとう!」ってお礼言ったら、照れくさそうに笑っていた。
自然いっぱいの中で育っている子どもたち、のびのびとしているなぁ。

そんなのどかな光景を眺めながらの時間は、ほんとうに貴重なひととき。
心も体も、じんわりと喜んているのを感じる。

段々とバスの時間も迫ってきて高知駅まで戻る。
お土産を買ったら、あっという間にお別れの時。

バスが出るまでBさんが見送ってくださり、ハグしてもらったら思わず「帰りたくない~!」って本音が。

Bさんの故郷のこと、思い出話、お互いの悩みや何気に今日がソロデビュー11周年やった大知くんの話も(笑)いっぱいお話できてほんとうに嬉しかった。
「りえさんは、りえさんのままでええんよ」って言ってもらえて、心がすっと軽くなった。

バスが出発し、土佐の景色を眺めながら淋しさに浸りかけたその時、BさんからLINEが。

「助手席に、梅干と椎茸を入れといた保冷バッグ忘れてるよ!!」

最後の最後にやらかしてしまった・・・。

色々しでかしながら、バスの中で旅の出来事を思い出しては涙ぐむ。
とても濃い時間やったなぁとしみじみ。

お世話になった土佐の皆さん、ほんとうに有難うございました!

【第十一歩のまとめ】

おかえり、忘れてごめんね~

長旅から帰宅したら、高知家からの手紙が届いてたのには何だか笑ったし、翌日には忘れものが土佐から我が家に無事到着。
すぐ送ってくださったBさんに感謝!
無事に再会できて安心し、akkoさんに頂いた人生初の文旦と共に食卓へ。

泣いたり笑ったり驚いたり…めまぐるしい感情があふれた5日間。
初めての体験や、たくさんの出逢いと、大好きな人たちとの別れ。

もて勤さんとはお別れになったけれど、土佐旅はまだまだ続ける。
移住のことも、しっかり考えたい。
何度も土佐に足を運ぶこと、土佐を好きになること。
それが観光PR隊だった彼らの本来の目的のはずだし、私自身もまだ知らないことだらけだから。

何より、土佐が大好きだから。

~第十二歩①~へ続く・・・

闘病中ですが書くことが好きで、マイペースに執筆しております。夢は自分の本を出すこと!サポート頂きましたら、医療費に充てさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。