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なんちゃあないぜよ 土佐旅日記    ~第十一歩②~

2016年3月26日~30日(2日目)

子どもの頃、赤や青、黄色いカラフルな戦隊ヒーローが好きやった。
歌って踊ることも大好きやった。
大人になってから、龍馬伝を見て、龍馬さんや幕末が好きになった。
だから、もて勤さんに出逢った時「ああ、これはハマるかもしれん」
そんな予感がした。

それは見事に的中した、想像していた感覚をはるかに越えて。
こんなにも涙に暮れる今日がやって来るなんて、思いもせずに。

今日が来なきゃいいのに。

土佐おもてなし勤王党 活動終了」を知ってから、ずっとそう思っていた。
だけど今日は、他の何でもない日と同じようにやって来た。

降水確率60~70%が出ていたのに、今朝の土佐は青空が見える。
神様を信じてもいい気がした。

9時からもて勤さんとの握手会が開催され、私も参加。
長蛇の列ができ、早くに握手を済ませた人が泣いているのを見てもらい泣き。
嗚呼わかるよその気持ち!

それでも笑顔で皆さんに挨拶しようと思っていたのに、握手の一番手が最もお世話になった慎太郎さんで、もうしょっぱなから泣いてしまった。

いつも「おかえりなさい」とあたたかく出迎えてくださって、観光地のことやガイドには載ってないような美味しいお店など、たくさん教えてもらって・・・たわいのない話もいっぱいした。

慎太郎さんは優しく「泣きなや~(泣かないで)」ってゆうてくださったけれど、もう声を絞り出すのが精一杯。
なんとか今までお世話になったことのお礼を伝えた。

弥太郎さんは、土佐旅を始めた頃、もて勤さんの中でいちばん最初に声をかけてくださった人。
機転の利いたユーモアで、いつも楽しませてくれて。
最後の言葉となった「始まりの別れ」が、偶然にも今回の土佐旅のテーマと同じでびっくり!

以蔵さんは、初めてもて勤さんのステージを見た時に熱演されていた姿が印象的で、もて勤さんを好きになるきっかけとなった人。
まだ土佐旅に慣れていなかった頃、困っていたらすぐに声をかけてくれ、土佐のいろんな街や体験スポットを教えてくださった。

龍馬さんは、私がもて勤さんを知ったのと同じくらいの時期に、もて勤さんに加わった2代目さん。
私にとってのもて勤さんの龍馬さんは彼しかいない。
途中から入ったぶん、相当努力されたはず。

 おりょうさんは、ずっと奮闘されていた紅一点。
「頑張らはりましたね、おりょうさんがいてくれて良かった!」って話したら、いつも笑顔の彼女を泣かせてしまった。

 皆さん「また土佐に来てや」ってゆうてて、もちろんまた帰って来るけど、今度はおかえりってゆうてくれる皆さんがおらんのが淋しすぎるよ・・・。

 握手会のあと、11時・13時・15時と、いつもの時間にステージショーがあり、3回とも見たのは今日が初めて。

今日は無理かもと思っていた前のほうの席にも座れた。
途中、お昼ご飯の調達やトイレに行ったりする時は、隣り合った見知らぬかたたちがキープしてくださって助かった。

ステージショーまでの合間には、隣り合った生粋の土佐人なご年配の皆さんと話す機会があった。
おひとりはTVにも出演されていた御年90歳のかた、もうおひとりは何と弥太郎さん(歴史上のほう・笑)の曾孫さんとかでびっくり!
もて勤さんのステージを「生き甲斐にしよったがよ(していたんだよ)」と淋しそうにおっしゃっていて。

もて勤さんはほんとうに、老若男女に愛されたんやなぁとしみじみ。

人生の先輩方に「あんたは笑顔がええから、笑顔でおりや。怒ったらいかん。笑顔でおったら長生きできるき」「働きもんのええ手をしちゅう(している)」と、色々と褒めて頂いた。
持っていたあんぱんも半分こしてくださったり(笑)

ステージショーは、今日も楽しかった。

私がもて勤さんのステージで最初に聴いた「希望の翼」から始まり、その頃のお話も懐かしかった。
仕事でどうしても見に行けなかった舞台の曲も聴けて嬉しかったなぁ。

あっという間に11時、13時とステージが終わり、いよいよ・・・最終公演が始まる。

~第十一歩③~へ続く・・・

闘病中ですが書くことが好きで、マイペースに執筆しております。夢は自分の本を出すこと!サポート頂きましたら、医療費に充てさせて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。