見出し画像

note、2年目を振り返る。~2020という禍の中で~


師走、年の瀬が近づいてきた。
流れるジングルベルが第九へと変わり、寒風の店頭にお正月飾りが並ぶ。
noteに投稿を始めて丸2年だ。

この時期、毎年1年が早かったと思う。そう思いながらも、あんなこと、こんなことと、その年の思い出があったりする。どんなにあっという間でも、1年の軌跡がそこにはある。とはいえ、今年はひと味違う。
この1年残っている記憶の多くは仕事、仕事。近年まれにみるほど仕事に多くの時間を費やした。そしてそのしわ寄せは当然プライベートの減少に決まっている。定時で帰ることが大好きな私にはうら悲しくもある年だった。

今年もnoteからお知らせが届いていた。
年の瀬に始めた私には丁度いい振り返りができるこの知らせ。

画像1


記事数は109記事だそうだ。昨年の半分以下の投稿数。しかも最初の4か月で半数ほどを書いていて、後半さらに減っている。
書くことも読むことも大好きなnote。それに使える時間を仕事へシフトしたことで、向き合いかたを変える必要性を感じたのが春先だった。
書く頻度を落としたのは読む時間を作るためでもある。それでも全然追いついていないけれど。書きたいことはいつも溢れてばかり。でも1日の大半は職場にいる。スマホはバッグの中で眠っており帰宅後も開ける余力がない日があった。
1年目のときは、note公式のみならずいろんな個人企画にも楽しんで便乗しウキウキ書いていた新入生だったけれど、今年はそこから大きく舵をきることにした。去年からのお付き合いの人は気付いたかもしれない。
紫、ずいぶん静かに書いてるなと(笑)

おうち特間なんて言葉が出てきた頃だ。見聞きするだけで心が剥がれるのを感じていた時期がある。おうち時間なんてこれっぽちもなかったし、時間もない中でタグを追うことは疲労に疲労を重ねることだった。stay home ならぬ can't go homeの日々。どうしたって波には乗れなかった。
今春、SNSをやめたという同僚がいた。
「世間との隔たりを感じすぎて、辛くて」
共感するスタッフは多かった。私自身も。
ただ、書くことを私はやめられない。その選択肢はない。続けるための手段として、情報に鈍感になることを選んだ。
湧き出るものだけを静かに淡々と書くことで心の安寧を保っていた。紙のノートにもまた書き始めた。

1年書いてきたタイトルをざっと見直してみると、エッセイは能天気に書いている。私の日常はたいていぼんやりしているからそのまんま。力抜けすぎ感あるけれど。個人的には紅茶をめぐるふたつの自販機案件が気に入っている。こういうどうでもいいようなことに必死なの、あとで読み返すと笑えてホッとする。
お知らせによると還さんとのやりとりを書いたものがよく読まれたそうだ。
DMなどで個人的に感想をいただいたり、たくさんのマガジンに入れていただいたのは「我が家のキリボチダイコン」。意外な反応だった。
「風に」のように、詩は 揺らぐ心を映したものも多い。時にはそんな私もいたんだとの証。

私は、ある事象を辛いと感じていても、自身をそれほど辛いと感じていないことがある。分かるだろうか。例えば、仕事をしていて楽しいと感じる瞬間は少ない。生死のあいだにいると理不尽なことも辛いことも多々ある。たいていは頭を悩ませている。それを負の感情ばかりとは捉えない。
抱きしめたりかわしたり乗り越えたりして、ただの感情の起伏として受け入れていく。引きずることも少ない。だから好きでこの仕事をしている。辛いイコール嫌ではないのだ。
楽しいことばかりするのもいいけれど、感情の凸凹が豊かさを生むこともある。

今年のnoteも時には辛かった。自分で選んだことなのに、楽しそうなnoteを見ては切なく、勝手に孤独を感じたりした。でも好きだから、ここにいる。どんなスタイルで書いたとしても受け入れてくれる人がいたし、なによりもここは優しい場所だから。

心の安寧のために向き合いかたを変え、静かに淡々と書くのが心地よくなってきたころ、昨年サイトを断捨離した私に、サイトの読者だった方から連絡がきた。ライターでお世話になった企業からも連絡がきた。このタイミングに何か意味があるのだろうか。誰も知らないところで書くのもありかな、と思い、他でも書いた。初心を思い出すきっかけとなり、見えてきたものがあった。

そんな中 noteでは、歌詞が曲になり、ポエムが動画絵本になった。書いたイラストを基に小説を書いてくださった方もいた。note2年目はコラボで楽しい繋がりが得られた年だった。まだ禍の前に猫野サラさんの企画に参加してアイコンをゲットできたことも嬉しい出来事。
そしてなによりも、不義理満載なnote生活の中で、スキを押して繋がってくださる皆さんが孤独感を緩和してくれた。泣けるほどに感謝が溢れる年だった。

こうして書いていて気付く。仕事だけじゃない。今年の投稿を振り返れば、確かに私の生活が、感じたことが、繋がっていた証が、ここに残っている。いてよかった。来年も同じように、ここで振り返りnoteを書いている自分に会いたい。


そうそう、毎週月曜日に届くお知らせもお礼を言いたいのでした。年末がみえてきたころ、振り返りnoteに載せようと、先月後半から忘れずにスクショ頑張りました(笑) 先月末からデザインが変わりましたね。以前のクラッカーも好きだったのでギリギリひとつ入れることができて嬉しいです。
これも皆さんのおかげです。いつもありがとうございます。

画像2

(なぜにナナメに、汗)

note3年目。もうしばらく忙しない日々は続く。でももっと読みたいし、見えてきたものと向き合う時間も作りたい。投稿頻度は同じか さらにゆっくりになるかもしれない。でも書き続けたい。たわいもない日常のひとコマを、溢れては流れていく言葉を掬い、凪に待つ言葉を見つけながら。

ここは大切な私の言葉のクローゼットだから。


2020最後の投稿となります。光の見える新年となりますように。
皆さま、よいお年をお迎えください。
2021年もまたnoteで会いましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?