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1980年代後半のころ

シンプルな生活を書いたときに、当時の写真をひっぱりだして見ていた。

でかい肩パットの服装やくるくるの髪型もそうだけれど、寮の部屋の写真もあって懐かしい思い出が一気に蘇った。


当時、オンボロ寮生活していた私は、60~70人はいた寮には、テレビはたった1台、談話室なるところにあるだけだった。だから基本は見ていなかった。
しかしそこは20歳前後の女の子集団。選りすぐってみていたのはトレンディドラマ。
いつもは閑散としているテレビの前も、その時間だけはテレビのある談話室に、ごっちゃりと寮生が集まってみていた。覚えているのは、三上博史がダントツ人気で「君が嘘をついた」とかね。
私もその中に混じって見ていたなぁ。

そして電話。
携帯がない時代。
「連絡をとる」という手段だけで、どんなにやきもきしてドラマになることか、今の娘世代には想像もできないのだろうな。

電話は、寮に2台しかなかった。
2台とも使っていると、1度自分の部屋に戻り、しばらくしてまた見に行っては、まだか……とまた戻り。
当然、外から寮へかけてもかけても話し中で、当時ここの寮生と付き合うには相当根気がいるね、なんて言われたこともある。
でも、その分繋がったときのドキドキ感は、今では味わえない。

娘の感想は、携帯ないなんて可哀相。
それだけだけど。

今では、ささっと要件を伝えてしまって、どこにいてもすぐに繋がって。とても便利で私だって今スマホがなくなるのは考えられないけれど。
当時の不便さが、逆にちょっとキュンとくる。 

みんなで同じテレビ見たり、
夜食作って食べて肥えたり(笑)
電話待ちしたり。今はいい思い出。


🥀


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