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運動会の季節・お弁当事情


もうすぐ運動会の季節。
我が家は、すぐそばに小学校があるので、平日に休みだと家に居ても運動会の練習の様子が普通に聞こえてくる。

北海道はもともと春運動会が主流だけれど、最近は全国的に徐々に春運動会が増えてきているようす。

風の流れに乗って、グラウンドから北海道らしくよさこいソーランの音楽や、ホイッスルの音と同時に駆け出して何か競争の練習をしている声が聞こえてくる。子どもたちが一生懸命練習している様子が思い浮かぶ。

娘が小学生の時は、お弁当やビデオカメラの準備したり種目や踊る場所をチェックしたり服装を考えたり(みんな同じ法被を着るので靴下を派手にしてみたり)親もそれなりに忙しくて無我夢中で過ぎていった。時々準備が面倒だなと思うこともあったりしたけれど、それも含めていい思い出。

昨日の朝刊に、午前で終了する運動会を実施する学校が今年は6割になったという見出しを見つけた。

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数年前から午前中で全種目を終わらせてお弁当を無くした学校がある、とちらほら聞こえてきてはいたけれど、とうとう逆転してしまった。

以前も低学年は午前で終わっていたけれど、全学年を午前で終わらせるにはやはり種目を減らさざるを得ないようで、騎馬戦や全学年の大玉転がしがなくなったとある。盛り上がる競技なのに、と少し残念にも思う。

英語教育の時間を作るため、との見解が多いようだが、お弁当作りが親の負担になっていることも一因らしい。
実際、午前実施になり始めたのは英語教育どうのよりも前の気がする。


運動会のお弁当の特別感。
親は楽になるかもしれないけれど、子どもにとってはどうなのだろう。

運動会って、親子で、外で、いつもよりちょっと豪勢な「気持ち」になるお弁当を食べて、周りのお友達もおんなじように食べていて、時にはそっちのほうが美味しそうに見えたりして。
というお弁当の時間が、けっこう楽しかったような気がする。
という私も、親になって見ると、仕事の合間の貴重な休みを早起きして親子分のお弁当を作るのはけっこう大変ではあった。

とは言いいつつも、実際には私よりも私の母がはりきって作ってくれていることのほうが圧倒的に多かったのだが(汗)
親になると大変なお弁当作りも、運動会には欠かせないという気持ちになるのは私だけなのかしら。時代の流れといえばそれまでだけれど、徐々に運動会のあり方も変わっていくのだろう。

ちなみに、我が家の運動会のお弁当の定番はやっぱり「唐揚げ」。
俄然、私より「ばあちゃんの唐揚げ」のほうが美味しい。ばあちゃん子の我が娘たちも喜んで食べていた。
ご飯ものは、おにぎりで、となりのお稲荷さんとか美味しそうに見えたこともあるなぁ(笑)

少し前に、運動会のお弁当の人気おかずのインタビューを見た。
唐揚げ、卵焼き、ウインナー、エビフライ、等、わりと定番のものが入っていた。

豪勢、なのではなく、やっぱり運動会でみんなで食べるあの雰囲気が、わくわく感を更に盛り上げて豪勢な「気持ち」にさせているのだろう。

子どもにとっては大切な 年に1度の運動会とお弁当。
面倒だと思っていた私は、母としては落第点。私が祖母になった暁には及第点を取れるだろうか。
いや、親なんだから自分で作りなさいと娘に言っているかもしれない。
それともお弁当のない運動会が当たり前で、そんな役割もなくなっている可能性のほうが高いかも。

今ならもっと余裕を持って色々楽しめそうなのにと感じたり、懐かしいなぁと振り返ったりしている自分はやっぱり歳をとったのだと、今も開け放った窓から聞こえてくる音楽やホイッスルを聞きながらしみじみ感じている。



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