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冬の朝活時間

年とともに早起き体質になったように思う。

朝は5時から6時の間には目が覚める。
夜がどんなに遅くとも。

例えば10時に寝落ちしても、日付をまたいで呑んで遅くなっても、
朝は決まった時間に目覚めるのだ。睡眠時間とは関係なしに。

稀に目覚ましがなるまで寝ていることもあるけれど、
秒速で止める。
一瞬で目覚める。

私は血圧100前後なのだが大変寝起きがいい。
なので寝坊はしない人だと自分で信じている。


目覚まし時計なんて不要だけれど、一応かけて寝る。時間は6時20分。
8時過ぎには家を出るので、1時間半は欲しい。
バタバタするのが好きではないので、ゆっくりと新聞を読んで、お弁当を作って、朝ごはんを食べて身支度して、で一時間半で7時50分。
10~15分ゆっくり座って8時過ぎてから家を出る。

娘が高校生の頃は、朝練とお弁当作りのため5時起きだった。
あの頃は本当に辛かった。
朝じゃなくて明け方じゃん、と思いつつ眠い目をこすりこすり這い出すように起きていた。
あんなに早起きしていても、バタバタしていたように思う。毎朝洗濯もしていたし、帰宅後のことを考えて夕食の仕込みとかもしていたし。

今はゆったり準備しても1時間半で十分だ。娘の世話もいらないし、通勤も楽になって出勤時間が8時過ぎでいいこともあり、ゆっくり寝ていられる。
寝ていられるのに大抵は5時頃に起きてしまう。以前の習慣のせいかもしれない。でもあの頃は目覚ましがなって、うんうん唸って起きていたのに、今は目覚ましがなる前にパッチリ目覚める哀しさよ。

この目覚ましがなるまでの一時間余りを朝活時間にしている。春秋は歩いたりして体を動かすこともある。夏は危険な暑さのときは読書か書くかの室内活動。そして今、冬。

朝活が危ぶまれる時季になってきた。
目覚めるのだが、寒くて布団から出られない。
体温で温まった布団が気持ちよすぎるのだ。

そんな時季だからかもしれないけれど、先日、寝坊しないと信じていた私が寝坊した。
寝坊といっても7時11分だ。出発まで小一時間あるので、全然間に合うのだが、7時過ぎに起きた自分に驚いて、寝坊だ寝坊だと気持ちが慌てていて頭が働かず、呑気に目玉焼き焼いたりして、起きたばかりで食べたくないけれど食べないと働けないなどと色々考えるもので。結局落ち着いているのか?

人って不思議だな、とそんな自分を客観的にみている自分がいたりして。

それでも気持ちが焦っているから(たぶん)、ゆっくり座ることはせずテキパキと動き、気づけば普段より早く家を出て、全然余裕で間に合ってしまっていた。

最近は5時過ぎに目覚めても、布団がぬくぬくと恋しい。

寒いのだ。寒くて布団から出られない。
そしてまだ暗い。どうみても夜明け前。

目覚めるのと起き上がるとのは別の行為だ。
布団が恋しくてこのままでは朝活時間がなくなる。

せめて誰か新聞をここまで運んでくれないかしら。
なんてぼんやりと布団にくるまったまま時間は過ぎてしまう。
休みの日ならそれも至福の時間だけれど、仕事の日は頭をシャキっとオンにしたい。

でも布団の中でできることって読書くらいしか思い浮かばず枕元に数冊の本を置いてある。本当は寝たまま読むのは疲れるので、私は座って読書したいのだけれど、室内がまだひんやりしているし。
しかも暗いからと電気をつける。そうすると全然「朝」の感じがしない。こんなの朝じゃない、と言い訳をする。
そうして結局なんとなく 布団にくるまって過ぎる日がここ数日続いている。全然シャキっとしていない。

しかも、冬の朝はカーテンを開けると雪、なんて日がある。
見ているだけなら綺麗だけれど、そこにはもれなく雪かきという日常がついてくる。
そう、冬の朝活は雪かきになってしまうこともあるという恐怖。
雪国は冬こそ早起きして雪かきの時間を作る必要があるのだ。
そうだ、冬の朝活=雪かき。おお恐ろしい。

同じ体を動かすものでも、どうしてこんなに面倒なのだろう。
もはや冬眠したい、とこの時期毎年思うけれど、結局目覚めてしまうタイプだし。
潔く布団から出られるようになりたい、と遠く窓の外から響く除雪車の音を聞きながら思っている 冬の朝時間。



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