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『私的気まま帖』essay note

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「非凡でなくてもいい、きみとなら何かが話せそうさ」がモットー 気ままに思いつくまま
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2019年7月の記事一覧

ビアトリクス・ポター

名前だけ見たら誰?って思う人のほうが多いのだろうか。 ※上の画像はWikipediaより こちらは見たことがあると思う。 ピーターラビット。 「ビアトリクス・ポターの世界」ときちんと名前が刻まれているので意外とみんな知っているのかもしれない? 私がこのウサギと、出会ったのは中学に入るときにもらったハンカチ。 小さな頃から、うさぎ好きだった私は、もれることなくこのリアルウサギの虜となった。 その作者であるビアトリクス・ポター。 絵本を読んでいたので、もちろん名前は知っ

初バイトのこと

昨日の昼休みに子どものバイト話で盛り上がったので、今日は私の初バイト話を。 ※ 高校も看学もバイト禁止だったせいもあると思うけれど、私自身はあまりアルバイト経験がない。 高校生のときにひとつだけ。看学時代に3つほど。 ①夏休みだけ お土産屋さん ②姉の会社でデータ入力(繁忙期のみ) ③冬季の毎週土日 スキー場のペンション 全部短期。 なのですべて合わせても半年にも満たないかもしれない。 そんな微々たる経験しかない。    初バイトは高校生のときにやった「生協の棚卸し」だ

追懐・牛乳缶と夕映えと国鉄列車

先日、子どもの頃から見ていた母の故郷を題材にして、ショートエッセイとポエムを書いた。 子どもの頃のあの田舎の風景が思い出されたこの機に、祖父のことも含めてもう少し残しておこうと思う。 母の故郷は北海道の最北端である稚内市の少し手前にある。 幾つの時までだったかはっきりとは覚えていないけれど、祖父がまだ病に倒れる前、酪農家だった頃。 私の普段の生活とは全く違う日常が、あの場所にはあった。牛はもちろんたくさんいて、牛乳を運ぶ馬が数頭と、犬が数匹と猫もたくさんいた。 祖父と

人生の舵を切った あの日あの数時間の出会い

看護師が第1志望ではなかった。 たとえ人生を決める決断をするときでも、何かに魅せられて心にストンと入りこんでしまえば考える時間なんて必要ないのかもしれない。 高校3年生も終盤にさしかかり、今まで通りの進路でいくと決め、家庭の事情で私立も道外も視野になかった私は、国立大学ひとつしか受験校を提出していなかった。それを担任が心配し、滑り止め、もしくは場慣れのためでもいいから何校か受けたらどうだと言ってきた。 しかし国公立の志望学部が当時の北海道にはそこしかなかったのだ。志望でも

泳ぐことと人生を重ね合わせた夏の日

札幌は曇天予報の「海の日」。 海の日の制定は1995年、施行は翌年の1996年で、すっかり夏の祝日として定着した。 当時は7月20日だった。ハッピーマンデーが2003年に導入されてから7月の第3月曜日になっている。 当然私が子どもの頃にはない祝日だった。 娘たちが小さかった頃。 ようやく暑くなるこの時期に、私も娘たちを連れて何度か海やプールへ連れて行ったことがある。 私は泳げない。 水の中で目を開けることすらできない。 ちなみに小中高とプール学習のない学校で、近くに海は