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いつまでも若様和田毅、つよぽん39歳の前にノーノーを喰らいそうになる。いつまでも若いわけじゃないファイターズの君たちは、大先輩の姿に何を思うのかー石井一成と横尾俊健

ファイターズ2020 7/4 14試合目 札幌ドーム F×SbH 3対8


土曜日は、朝から仕事なのでデイゲームを見ることは、できない。作業が終わり家に帰ってテレビをつけると…6回裏0対6で大した負けていた。マウンドでは福岡ソフトバンクホークス先発和田毅が投げている……えーと…無安打なのかーいっ😅 実況席では、ノーヒットノーランの不安に憂える空気が漂っていた。

どうしてなのか、やっぱりわたしにはわからないが、ファイターズは左腕の軟投派に弱い。楽天の弓削っち、辛島くん、オリックスのアルバース…そして和田つよぽん。ただかつては、途中までは打てなくても忍耐しつつ捕まえることもできていた。相性のいい陽ダイカンや鶴岡慎也もいたし(いや鶴ちゃんは今もいるんだけど。なぜか登録を抹消してコーチに専念している。もはや現在のファイターズでは最も勝負強いと言って過言でないのに、なんでベンチに入れないんだろうね?)

今日も8回についに捕まえたといえば捕まえた。すでに7点取られていたので遅かりしの感否めずだったが、先頭バッター横尾俊健のヒット、代打杉谷拳士のヒット、代打ワン・ボーロンのヒットでノーアウト満塁。さあここからだ。ノーアウト満塁のチャンスはピンチなのかやっぱりチャンスなのか。決めるのは次のバッターだ。

練習試合の交錯プレーで相手の野手と激突ー脳震盪を起こし出遅れてしまった松本剛。全国推定30万人の剛くんファンから悲鳴と祈りが聞こえるー

剛くん!ここで打つんだ! 剛くん~~~!

必死の思いが届いたのか、剛くんの後のない気持ちがそうさせたのか。振り抜いて落ちたボテボテのゴロは、サードへの内野安打となり、1得点。やったー!なんでもええんや。点が入ることが大事、結果が全てだよ。

といいつつも、ここからビッグイニングへつながるタイムリーヒットは生まれず。なんとなく3点入っただけで、試合は終わってしまった。STVの振り返り映像では、解説の白井一幸元ヘッドコーチが、試合の分岐点としてショート石井一成のワンプレイを上げていた。

3回表、1死満塁バッター川島慶三の場面。ファイターズ先発の加藤くんは、初回3点取られ、もう失点は出来ない。内野の守備陣系は、もちろんゲッツー体制。のところで、いつもは必ず打つはずのベイビー慶三ちゃんは、見事なショートゴロを打ってくれている。バッテリーの作戦成功! のはずだったが、なぜか一成はわざわざボールの正面に周り込み、あろうことか後逸しちまってるではないかっ。ここで2失点ー0対5となり、勝負はほぼ決している。

もちろん白井さんは、きっちりと解説してくれた。エラーしたことが問題なのではなくて、問題は、石井選手が慎重になりすぎて、正面に周りこんで補球しようとしたことだと。なんとしてもゲッツーとらなければならない場面でバックハンドの最速プレイを選択しなかったーその判断のあり方について。チームや自身が不調の時誰もが失敗してはいけないと慎重になり消極的になりやすい。本来は、そういう時こそ勝負をかける積極性が必要なのだと。さすが説得力あるなあ!

石井一成、栃木県作新学院出身。甲子園ベスト4 2016年、早稲田大学からドラフト2位。高校大学と主将を務め、将来のチームリーダーへ期待をされての入団だった。ショートの守備でも、当時のヘッドコーチ白井さんが「実力はチームでも上の方」というくらい評価されていた。

4年後の現在、その期待と評価に石井くんが応えられているのかと言えば、そうだとはいいずらい…期待のまま伸び悩んでいるのが現実と思える。1学年上の日大三高夏の甲子園優勝、慶應大学出身横尾俊健も同じく。今日の試合でも9回裏ノーアウト1塁、8回からの流れをつかめば展開はわからないぞ!という場面で初球をいきなりピッチャーゴロゲッツーで走者はいなくなった…。

この二人の、球界においては明らかなー野球エリートたちは、高卒選手の多いファイターズでは、むしろ少数派になる。そのせいなのか、単に彼らの性質なのか、何年たっても未だ大学生のような雰囲気が消えない。プレイもガツガツしたところはなく、何よりも…えーと…こうはっきりと言いたくはないけども…あらゆる意味で勝負弱い…。打席でも守備でも、ここで打てば、ここで守り切れば、という大事な場面で、ほとんど必ずのように、本当にわずかな判断が遅れ、誤ってしまう。

とまあここまで言っちゃったんだから、この際、言ってしまうけど。我が家では、彼らのことを「かっこつけ」と呼んでいるんです。(ごめん!推しの人たち本当にすんません😅)高校大学と誉高い道を歩いてきたプライドは、あって当たり前。だけどだから失敗を恐れ、失敗を回避しようとする傾向が強く見える。チャレンジするより保守的になってしまう。心のガードが硬い。自己を野球場で解放できない。優等生の悲哀なのか…。

プロ野球って難しいなって思いますよ。

高卒2年目の野村佑希は無類の勝負強さを見せる。もともと持ってる性格能力に努力と運が重なって結果を出すのかもしれないが、野村くんは、余計なことを考えてはいない。目の前の野球に夢中なまま没頭してるように見える。周りの目を気にしてない。

でも石井くんや横尾くんは、そうはなれなかった。大卒の選手は、即戦力としてカウントされるし、ダイレクトに結果を求められる。年数が経てば経つほど「やらなければならない」圧力が、彼らをますます萎縮させ保守的にさせるのかもしれない。

目の前のマウンドで。かつての六大学の大スター。早稲田のエース和田毅が投げている。39歳にしてノーヒットノーランを奪われそうになる、強靭でしなやかな大先輩の姿に。彼らは何を思うのか。

本当の「カッコいい!」は、微妙にカッコつけるのとは、違うんだって。

そう感じてくれるといいんだけどなあ…。「自分らしく」って自分を守ることとも違うんだしさ。殻を破るー和田毅の名前と似てるけど、まさしくちょっと違うように。(うまいこと言ったんだろうか。もしかして?)


ファイターズ5勝8敗1分 借金3になっちゃったよ。












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