谷口雄也、再び一軍へ。色々な意味で逆ヒロインに。どちらにせよ視線が集中する運命ならば。雄也よ、自らの力で星をつかめよ。

84試合目 2019 7/10 M×F 5対0  zozoマリンスタジアム

ワン・ボーロンが守備の際に右肩をぶつけ、登録抹消となった日に、谷口雄也が再び一軍登録された。

ロンロンの不運な怪我は、とても悲しく、いったい今年のファイターズは、どうしてこんなにひどい目にばっかり会うの? 野球の神様を恨めしく思いながら。きゅんちゃんがやってくるのは、ものすごく嬉しい!今度は、同じ神様に感謝する、まさにダブルバインド状態。

二軍で三割打って安定しているから、上がるチャンスさえあればと願っていたけれども、つまりチャンスとは、こういうことでしかないんだよなあ…。

「命をかける」と栗山監督はよく言う。わたしはあんまり好きではなかった。野球に命かけてどーすんだ。命は野球より大切だよ!って思ってたし、今でも変わりませんが。

この場合の「命」とは、プロ野球での「選手生命」だとすれば、その通りなのかもしれない。彼らの毎日毎日、一試合、一打席、一つの守備機会に、選手生命はかけられている。今年は、ことさらに知らされもした。上沢くんもたいしちゃんもロンロンも、ほんの一瞬の出来事で、現場から引き剥がされてしまった。

ならば、その空白に呼ばれた者は、また逆に、その選手生命をいかに燃やすのか。

谷口雄也に残されたチャンスは、もうそんなに多くない。球宴ブレイク前の最後の試合に呼ばれ、スターティングメンバーに抜擢された意味を、誰よりもわかってたのは、本人のはず。

例によって、好きな人に会えない星を持っているわたしは、試合を見ることができなかった。(40年ぶりの高校時代のプチ同窓会で)飲み会で話しながら、もちろん一球速報を見続ける。FBからはきゅん好き同士からの実況中継もコメントされる。試合は、5−0で負けだった。

翌日、録画を見て、仕事場でラジオの実況をラジコで聞いた。この日の谷口雄也は、ある意味で主役のようだった。初回から守備機会が続く。二打席目は、1点ビハインドの場面で、渡辺諒が3塁打を放ち、次打席はきゅんちゃん。転がすことを意識した打球は、強めのショートゴロになり、ランナー挟殺アウト…。

4回裏のピンチでは、ランナー2塁の場面でレフトからの返球を大きくそらしてタイムリーエラー。やたらにレフトに打球は飛び、ファインプレーもあったけれど、ここで取ったら最高!という打球は、グラブの上をかすめて行ってしまう。三打席目、再びランナー渡邊諒を置いて、2ベースを放った!やった!打てた!と喜びも束の間、後続が続かない。無得点。

この日は、全体にファイターズにミスが連発し、チャンスにタイムリーは1本も出ずの今季ワースト1なくらいの内容のよくないゲームだった。

こうして書き綴ると、きゅんちゃんは、マイナスオーラを流し込んだみたいだけれど。どの場面も逆の目が出てれば、ヒーローになれるポジションだった。

ということは、勝負の星自体は、その日、彼の方を向いていたのではないか。野球の神様は、けっして雄也を見捨ててはいない(と信じたい)

その光を掴むために。どうするんだ谷口雄也よ。

月曜日から後半戦が始まる。命をかける時が、来る。

見守ります。


ファイターズ 41勝39敗4分け  タカに7ゲーム差の2位





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