開幕第二戦、長い長い試合だった。初めてのことがいろいろ起きた。わたしは、ワン・ボーロンのことを思ってみた。

2019 3/30 F×Bs 札幌ドーム  

昨日の話で申し訳ないのですが、翔くんのサヨナラホームランの映像を家で見ていたんです。みんなが大喜びで笑って叫んで飛び上がって水をぶっかけ大興奮状態。何度見ても嬉しい風景。

その中で初っ端からこんなビッグな試合を体験をしてしまった台湾スター、ワン・ボーロンはどんな風に感じたんだろうと姿を探したら、いない。4番の次、5番のネクストバッターだったのだからいないはずはない。ネットで色んな映像を検索してみたら、いた。

ヘルメットかぶったままのボーロンは、人だかりになった輪の一番後ろの端っこに戸惑ったような顔で立っていた。前ファイターズ、台湾スターの陽くんは、めちゃめちゃはしゃぐタイプだったからロンロンもそうなのかなと勝手な先入観を持っていたけれど、どうやら違うみたいだ。結構控えめな性格なのかもしれない。

台湾の至宝。夢の4割バッター、あだ名は大王。陽ダイカンの後を継ぎ、巨大な荷物を背負った彼の日本で初めての公式戦は、無安打で終わった。嬉しいような困ったような顔して、サヨナラホームランの輪の中に加わってみようとしてる姿を見て、早く1本出ればいいのにと、願わずにはいられない。

そんなこんなでオリックスとの第二戦。

わたしたちのチームとなった白き鳥、微笑みの大天使、金子弌大が先発。ドキドキして待っていた。きっとオリックスファンの皆さんも。

しかし、それ以上に緊張していたのが、ちーちゃんだったのでしょう。先頭バッターこそ見事な投球で仕留めたけれど、以降、何かちぐはぐにリズムを自分のものにできないまま投げていた。それでも昨日のうわっちと同じく我慢の投球で、5回2失点にまとめてくれた。

昨日の疲れと仕事終わりで、2時半から見始めた試合の途中の記憶がない。はっと気がついたら2対2になっていた。画面は、ベンチの翔くんを写している。同点ホームランを打っていた(らしい)。

そして、両チームの投手陣がふんばり拮抗したまま進んでいった8回裏に、その時はやってきた。先頭の翔くんがアウトになり、打者ワン・ボーロン。相手投手は、ストレート中心力投型の澤田。これなら打てるかもしれない。粘ってファールを重ね、最後の直球を打ち返した。

打ったとたんに小さくガッツポーズし走り出した、その喜びのままの笑顔は子どもみたいで、とても大王とは思えなかったが、とうとう始まったんだ、やっと始まったんだという気持ちだったのではないだろうか。

9回裏、昨日出てこなかった増井浩俊がマウンドに上がる。簡単に2アウトを取りながら満塁のピンチを招き、昨日対戦しなかった中田翔に同点タイムリーを打たれてしまう。

三塁にサヨナラのランナー近藤健介。ネクストは、ワン・ボーロン。

ここでサヨナラしたらかっこいいよなあ。いきなりロンロン、大ヒーローだよ!きっと打てる!と祈ったけど。打てなかった。

でもきっとまた、すぐにそんな場面はやってくる。楽しみに待っていよう。


試合は、延長12回 4対4の引き分け。5時間ゲームの総力消耗戦で終わった。皆さん、お疲れ様でした😊        ファイターズ1勝1分け

                 



















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?