101試合目ー土壇場で踏みとどまる。西川遥輝が、真実に大人になる時。ファイターズは、きっと大きくジャンプする。

101試合目 2019 8/ 4 F×H 4対3 札幌ドーム

ホークスとの3連戦、首位攻防は、あっさりと二連敗。三連敗だけは避けなければならない、この日、勝利のための絶対条件は、とにかく何がどうでも西川遥輝が打つことだ。

ペナントレースは、あと二ヶ月になった。戦力を整えたつもりが、次々と離脱され駒が不足していく中で、様々な手法を駆使して、なお2位につけているファイターズ。何度も言うようですが、ホークスみたいにお金があって大勢の選手を抱えているわけではない。外国人選手も故障離脱、不振でまともに機能してるのはロドリゲスだけみたいなファイターズなのに、2位なんですよ。

なんでそうなるのかは、終わってからゆっくり考えるとして。あと二ヶ月、われわれが優勝戦線に生き残り、あまつさえ勝ち残るには、若い人たちが大人の階段を上るだけでなく、すでに主力選手に育った君たちが、本物の大人になること。

中でも筆頭が西川遥輝だ。若王子ハルキングも、すでに27歳。立派な中堅の年齢になった。28歳の中島卓也、25歳の近藤健介が選手会の役員をこなしているにも関わらず、年棒的にも経験的にも参加してておかしくないはずの西川さんは、一度も参加したことがない。

(そんなこと言ったら中田翔はどうなるんだって?翔さんは、キャプテンやってるんで相殺ってことで。人間向き不向きはある。)孤高の天才バッター、イケメンモテ男、スピードスター西川遥輝、様々なイメージがあるだろう。

でもわたしの遥輝に対するイメージは、チャラついていると言われていたルーキーの頃からあんまり変わらない。チャラついてるかもしれないが、野球には貪欲で根性がある。センスも能力も抜群。ただものすごくムラっ気が強く、集中力が続かない。

なぜかしら大人っぽいとか言われたり「僕は西川ファンより西川ファン。西川さんは欠点がない。大好き💗」(by石川亮大丈夫か?)的な見方をされたり、周りを陶酔させる魅力があるのも、幼児的な天衣無縫さと野生的な凶暴性が潜んでいるから。(と、わたしは勝手に見ているんですけどね)

でも、そのアンバラスさは、この2年くらいで大分調和されてきた。彼自身が持て余しているような体の中の何かが落ち着いてきた、とでも言えばいいのか。ふわふわしたところがなくなり、試合に集中しているし、何よりも周りが見えている。

以前にも書いたけれど、西川遥輝のピークは、これから来る。

決して負けられない試合に、その自覚をはっきり持って、どうしても打たねばならぬ場面で打席は回ってくる。そして必ず打つ。今日の試合でもそうだったように。

それが西川遥輝という選手に、野球の神様から与えられた天附の才だとしたら。その掛け替えのない力を、純粋に、みんなのために使えるようになる時。

すごい選手になるよ。わたしたちのハルキングは。

若い若いと言われてきたファイターズの選手たち。今も若い子はたくさんいるけれど。いつの間にか、きゅんちゃんも27歳になり。翔くんは30歳、ゆうちゃんは31歳…。みんな当たり前だけど大人になった。

このチームで優勝したいなあ。いや、させてあげたいな。本当に。


ファイターズ 52勝45敗4分け タカと2.5ゲーム差の2位









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?