山賊に身ぐるみ剥がされる! オープナー制の試み、今のところ大失敗中。でもわたしは大谷翔平のことを思う。新しい何かが生まれる前の痛みを覚えているから。

2019 4/6 F×L 3対16

土曜日の午後。仕事が終わって帰ってきたらテレビ画面に金子弌大が映っていた。まだ3回表、予告先発の加藤貴弘は2回までしか投げなかったのか。あっという間に5失点してしまった。4回を抑えたものの5回のマウンドには上がらず、わたしたちの白き鳥は、青ざめた顔をしてベンチに固く座っていた。

新加入で大きな期待を背負いながら開幕2戦結果がでない。心中いかばかりか。その上、体験したことのないパターンでマウンドに上がる。ルーティーンが確立してるだろうベテラン投手にとっては、難しい試みなのか。それとも全く体験したことのない挑戦にシビレるものがあるのか。強張っても綺麗な顔から読み取ることはできないけれど。

前例のないことを始めるのは、大変なことだ。何しろ前例がないのだから参考にしえる結果もない。答えがどうでるかは、つまり「やってみなけりゃわからない」しかない。

「誰も歩んだことのない道を歩む。」

大谷翔平が、ファイターズに入団する際に贈られた言葉だ。

2013年。大谷翔平の二刀流導入でもってチームを組み立てたファイターズは最下位に沈む。誰も経験したことのないことを経験するのは大谷翔平だけではない、そこに関わる誰もがチームのすべてが経験するのだから呼吸を合わせるのは並大抵のことではない。結局、その息が合うのに2016年まで都合4年かかったことになる。

これは、ただわたしが、この数年のファイターズを見てきて感じる事であって実際どうなのかは、もちろんわからない。でも大谷翔平二刀流プロジェクトの完結を見て、ファイターズは、さらに新たな「プロ野球の可能性」を見つけだし、実現させようと試みているのではないか。と去年からずっと感じている。

固定されたレギュラーメンバー、確立された先発ローテーション、「勝利の方程式」を描く中継ぎプルペン陣。控えにそれぞれ実力のあるベンチ要員。これらがしっかりできているチームは強い。優勝を狙えるチームとは、そういった組織作りが必須なんだ。わたしたちプロ野球ファンは、そう思い込んでいる。違いますか?

でも本当にそうなんだろうか。

ファイターズで昨年から実践されてきた野手の複数ポジション制は、今年も続けられている。試合により相手により打順や守備位置も変動させられる。そして今年は、その変革は投手陣に及び、オープナー制ショートスターター制を取り入れ、先発と中継ぎの役割や人員を変容させようとしている。

大きな試みは、今のところ大失敗中。先発で投げた加藤が3回まで抑えても次のバーベイドが打たれる。先発のゆうちゃんがあっという間に3点とられる。そして今日は、頼みの金子弌大が、大炎上。

不協和音がぎしぎし聞こえ、実況席のがんちゃんの神経質な悲鳴が聞こえる。(今日はがんちゃんの解説は聞いてませんが、きっとそうだろう😊)

五分の状態でどこまで続けるのか。負けが込んできたらどうなるのか。皆目わからないけれど。

最初から最後まで大谷翔平を信じ続けたように。

この新しい試みの行方を、遠くに見える物語の結末を楽しみにするように。わたしは、見守りたい。(我慢我慢)

                   ファイターズ 3勝4敗1分け

今日のハイライト あったかいと大丈夫♨️ロンロン謝謝!










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