見出し画像

マー君のいない仙台で。ファイターズは今季初勝利。自分らで風を吹かせることができたのか。

トップの写真は、2016年の4月 宮城球場。寒かったずら…

2021 3/27 楽天生命パーク宮城 E×F 4対9

大エース田中将大の帰還。アメリカメジャーリーグ、ニューヨーク・ヤンキースとの再契約が成立せず、新型コロナの影響で生活面での心配もあり、マー君は、日本へ、仙台へ帰ってきた。

駒大苫小牧高校、史上初めて甲子園の優勝旗を北海道へ運んできた。3年連続決勝へ進んだ2006年、早稲田実業、斎藤佑樹との名勝負。再試合、投げ合いに湧き上がった夏の日。ついでのように北海道日本ハムファイターズも日本一へと駆け上がる。まーくんとわたしたちとの縁は、深い。

2013年、東北楽天ゴールデンイーグルスを24勝無敗の圧倒的な力で日本一へ導いたマー君は。その年ファイターズから8勝をあげた。三分の一だよ三分の一。相手は5チームあるはずなのになぜにだって。縁があるからなんですよね。そうですよねってことにしておく。

そうしてまた、日本へ帰ってきたキャンプ最初の練習試合での対戦チームは、ファイターズだったし。そうしてさらに仙台での開幕3連戦、日本復帰戦の相手に決まったのも、ファイターズだった。

これを運命と呼ぶのか、定めと呼ぶのか、単に引きが悪いだけなのか知らんけど。もうしゃーねーなと居直る気持ちで。マー君に勝っちゃったら東北の皆さんも悲しむしなとか。始まる前から負け惜しみを用意したりして。

覚悟っていえばかっこいいけど。でもやっぱり覚悟していた。仙台の杜の都にあの田中将大が帰ってくるんだから。何度も見た、あの山のように大きな背中の大エースをマウンドに迎えて、わたしたちのファイターズは、どこまで野球できるのかって。

なのに突然、開幕前日になってマー君は足の不具合で登板回避。肩透かしを喰らう格好に…心の中ではほっとしたといったらマー君が怪我して嬉しいみたいで、それは違うんですけどね。マー君でないピッチャーなら、ちょびっとは、勝てる確率が上がるのは確かだから。

いや、絶対に勝たなければだめだろ、むしろ。

開幕戦の惨敗から一夜明け。ファイターズは第二戦目を先発全員15安打、9対4で勝利した。今季初勝利。満塁のチャンスもちゃんとタイムリー打って得点できた。西川遥輝は、全打席出塁。2安打2盗塁。赤っ恥をかいた次の試合は、必ず活躍するハルキくんである。近藤健介も本領発揮。

投手陣も踏ん張った。先発加藤貴之は、5回二失点。二番手の村田透、むらぴーがマウンドが合わなかったのかフォアボールで自滅してしまったが繋いだ(堀)ミズキちゃんがなんとか抑え、以降の長谷川、宮西、杉浦は、三者で三者凡退で試合を締めくくる。セットアッパーまでもってくればなんとかなるやのファイターズなのか。今日の投手のヒーローは、育成から支配下になった長谷川凌汰。プロ初登板で萎縮することもなく、本当に堂々の直球勝負。真のプロ野球生活が始まる。

そして、開幕最初のお立ち台は、背番号24 二十歳の野村佑希であった。背番号24。陽岱鋼の後継は、陽岱鋼の果たせなかった大型内野手の夢を必ずやかなえてくれるだろう希望に満ちている。

田中将大のいない球場で、イーグルスに勝った。マー君との勝負は、またこれからだ。2007年札幌ドーム最終戦以来、勝ったことのないファイターズ。倒すべき大エースがいるって、最高の最大の幸運として。

ラスボスを倒す、その日まで。自分らで、風を吹かせ続けよう。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?