「開幕三連敗は歴史上初？」ではありません。よくあることです、ビックボツ。明暗を分た采配から考えてみたー新庄さんは、選手を尊敬しているか？
「弱者の野球」でやってみたファイターズだったが、一欠片も通用せず。ホークス相手に普通に開幕三連敗。ホークスの主軸、ギータ（柳田）とグラシアルと中村晃パイセンが復活してて、栗原くんがいての強烈打線。
それでも初戦はルーキー北山から繋いで繋いで8回、杉浦からの西村で満塁ホームラン打たれて負け。
この１対０で勝つしかないゲームを落としたことが、新庄さんの気持ちをどう変えたのかはわかりませんが、もしもここを取れたら、流れはファイターズだっただろうし、三連勝だってしたかもしれない。しかし、そうはならなかった。決定的なのは、負け投手が杉浦くんだったこと。
１対０で進むゲーム。初回からルーキー、2年目根本、先発しなかった伊藤大海に加藤くん、予告先発が出てるのに投げたミズキちゃん（堀）全ての通常営業を外しながら。
勝てそうーいや勝つ、１対０で勝つーと欲望が出たとき。結局、新庄さんは、実績と経験のある投手を選んだ。そして、にも関わらず、クローザーでなく8回に投げさせた。
9回、杉浦くんだとサヨナラされるかもしれない、とはわたしも思いましたよ。しかし、ならば9回は誰が投げるのか？ 残ってるのは宮西くんだけだ（いやもっちーや他もいたけど立場的に）
たらればを言えば、新庄さんの勝ちたい欲望が「みんなを試す」よりも勝ったのならば、チームを勝たせてもらいたいと願うならば、8回宮西、9回杉浦で行けばよかったんだよ。あるいは、満塁の場面は、宮西！宮西だったよなあ？ （西村くんには、緊急ピンチのリリーフ役があてがわれてるんだと思んで計画通りではあるんでしょうけど。試合は生き物だからね！）
初心者監督の希望に、ベテランの経験豊富な彼らは意気に感じて仕事したはずだ。でも初心者監督は、自らのオリジナリティに拘った。
「みんなが思ってる通りにはしない」
「度肝を抜かす」
「あっと驚かせる」
ために、野球をするんなら。ルーキーや一軍の試合に出たこともない選手ならば、楽しいとか嬉しいとか思うかもしんないが、ここまで奮闘努力して実績を積み上げてきた選手にとって（内心では）失礼極まりないことではないのか？
キャンプの頃、新庄さんは、宮西くんのことを「全然知らなかった」と言った（という記事を読んだ）。
その他のことも、「よく知らない」と話す場面は多い。15年も日本を離れていたんだから知らないのは事実で、正直なだけだと言えばそれまでだけど。
「全くの白紙で」
「みんなはスタートライン」
ていう言葉は、選手の立場、出場条件は実績に関わらず「白紙」という意味なんだろうと思う。でも、だからと言ってチームの選手を「知らない」ままで良いってことにはならんでしょう。野球はデータだけじゃないよ。人間には、心ってもんがあり、感情が理屈よりも必ず先にある。そして感情の方が必ず、身体も動かしていく。
新庄さんがどういう人間なのか、コーチや首脳陣はともかく、現役時代に一緒にやった選手もいないし、若いファイターズの面々は、ほとんど知らないはずだ。一般人と対して変わらないイメージだけで。
「野球には真面目」
「すごく真剣」
と言ったって、ごく短い時間のごく表面的な「感想」に過ぎない。
宮西くんや杉浦くんが、どういう感情を抱いているか。それも、ただのファンの感想に過ぎませんが。
選手に対して、選手の実績と経験に対して「尊敬の心をこの人は持たないんだな」と相手に感じられるとしたら、新庄さんと選手との信頼関係は築けないし、ファンもついてはこない。（すっごいすぐにわかるからね。そういうのって。「ファンは宝物」と言いながらファンの気持ちを侮っていたらあかんよ）
開幕戦の負け方は、薄氷に過ぎない信頼関係を崩してしまうような。それくらい重たい負け方だった。と、わたしには見えてしまった。
ここから立て直すには、地道で地味な相互関係を築いてゆく日々の努力しかない。新庄さんが就任したとき選手たちに話した通り。
「プロ野球を変えてみせる！」
のはいいよ。どんどん変えてほしい。
だけどそれは、空中バイクで空を飛んだとしても。
何にも変えられないよって。
インスタグラムもいいけどさ。
選手とチームに、もう少し時間をかけて向き合って欲しい。
「よく知らない」なら、もっと勉強して欲しい。知ろうとして欲しい。
新庄さんが、よりもっとエンタテインメントで楽しいプロ野球を目指すなら。監督としてなすべきことが、あるんだと思う。
杉谷拳士に言ったのはあなた。野球でがんばれ、テレビは、その後だって。
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