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さようなら。ファイターズと札幌ドーム。2022、9/28 最終試合は、ボロ負けだった。長い間、ありがとうございました。

 今シーズンのファイターズの試合は、残り1試合あるが、昨夜、9月28日札幌ドームでの本拠地最終戦は、3対11のボロ負け。エース上沢直之は、シーズン最後まですっきりしない結果に終わってしまった。

 試合終了後に、札幌ドームへのお別れセレモニーと新庄監督によるイベントが行われた。仲良しのスポーツ新聞メディアは「大盛り上がり」と書くけれど、テレビで見てる限り、なんとも言えない中途半端な空気が、ドームに漂っているまま終わった…ようにしか見えなかった。

まずもって東京の芸能事務所かイベント会社か知らないけど、北海道のファンと札幌ドームの関係をちゃんと理解していない。本当に多くのファンが名残を惜しみ「最後だから」と観にきているのに、全く心がこもっていない。オーロラビジョンのVTRも、「BICBOSS」から「新庄剛志」への寸劇も

「こういう時ってこんな感じっすよねー?」
「こういう感動系でいきましょうね!」
「BIGBOSSは、アンコールもらえる感じでお願いしまーす」

全てだたの妄想ですが、まあそういう感じ?
暗転したグランドのスポットライトを中途半端に浴びながら、新庄さんが1年間受けてきた自分への悪口を赤裸々に告白、訴える。
「BIG BOSSが悪い。BIG BOSSの責任です」
マウンドに「BIG BOSS」のユニフォームを置いたとき
(まさか新庄剛志で再契約ってことかい)ってすぐ思ったけどさ。
Twitterで呟いてたら秒でタイムラインが、同じ言葉で埋まってたけどさ。

あたしの「まさか」は、(まさかそったらくだらないことをこの札幌ドームとのお別れの場面でやるつもりなのか?)の「まさか」ですけど。

一事が万事、ずっとこうなわけ。新庄さんて。テレビで見てるただのファンが想像する範疇を超えることを言ったりしたりしない。全く予想外でない。
なんつうか申し訳ないけど、陳腐なんだよね。奇想天外でもなんでもないよ…。普通に感動的にしんみりと盛り上げて欲しかったのはあたしだけではないと思う。だって19年だよ?19年も愛してきたチームと札幌ドームとのお別れなのに…。

 でも、それは別に新庄さんのせいでもない。新庄さんは個人タレントだし、彼にお金を出している人がいて、商売上の損得や人間関係やいろんなしがらみがあって、「スーパースター新庄剛志」を演じなければならないわけじゃん。だから、その人たちの予測、考え方、取り組み方が三流なのだ(奇しくも前日に同様の感想を抱いた国家儀事がありましたが)

「BIGBOSSって恥ずかしかった」って、今更?
(初めから恥ずかしかったよ。あたしは。)
自分で「監督と呼ばないで、BIG BOSSと呼んでください」と就任会見で宣言し、公式登録までしておいて「チャラいよね_?」とかさ。やってみたら(なんかすべってた)と感じる場面がきっと多かったのでしょう。
 
でも、言われた方のファイターズファンの多くは、あたしみたいに捻くれてませんから、素直に純真に受け止め「BIGBOSS!BIGBOSS!」って喜んで呼び、グッズもいっぱい買ってあげていたよ。

それに対して「恥ずかしかった。」「チャラいから」と本人から言われて、どういう気持ちなのかと思う。真のファンは、
「それが新庄さんだから😀」ってなるのかな…。

 今シーズンは、総合するとファイターズは、ぶっちぎりの最下位だったが新庄監督の采配は「トライアウト」「見極めの年」という理由でメディアからは批判されず、試合内容や結果は、ほぼスルー。
最下位チームで注目されるのは「BIGBOSSの行状」で、あとは清宮くんの記事、剛くんの首位打者関係、くらいだった。
あ、「きつねダンス」もか。

ヤフーのコメント欄やTwitterの#lovefighters のタグでは、
「新庄さんのおかげで楽しかった」
「野球が注目された」
「野球を知らないファンを呼び込んだ」
「1年目は負けたけど面白かったし、大成功」
「選手は成長した」

と好意的なものが目立つ。
新庄さんが、セレモニーで愚痴った「悔しくて悔しくて」たまらなかった「悪口」は、あたしは、あんまり見たことないんだけど。自分は結構な批判してても反論的なコメントももらったこともない。
「新庄エゴサしてたんだなー」って言ってるファンも結構いたので、エゴサした結果だったのか…。

あたしはキャンプに入る頃から一貫して「新庄さんの発言」に関して批判してきた。「かっこよさ」とか「ファッション」とか「デブ」問題、とか額面上はどうでもいいことばかりだけど、どうでも良くないのは、その彼の価値観の「押し付けぶり」だったので。

自由奔放とか奇想天外とか規格外とか既成概念にとらわれないとかーようするに「自由なイメージ」を標榜拡散しながら、他人には「自分が良いと思うこと」を押し付けていくーしかも「個人の自由」の範疇に関して。
そのギャップのあり方、矛盾をなんとも思わないメディアについて。

なんというか、とにかく新庄に乗っかってPV稼げれば良いんだ。目立ってヒットすればいいんだ。つまり「お金になればいい」んだー

そういうものに巻き込まれるのが、すごく嫌だったし、結局、そのような仕組み、段取りに巻き込まれた結果、ファイターズの今シーズンは「無意味」に終わった。

トライアウトとか成長とか、チームが変わったとか。言い方はいくらでもできるし、良いところ探しもできる。二軍に落とされた選手の涙、感動、情緒に訴えることもすごく簡単にできる。

でも最下位は、最下位だ。
新庄さんがセレモニーの最後に言ったように
「2位でも6位でも同じ」なのだとすれば。

「BIG BOSS」の登録名で挑んだ、今シーズンは「無意味」でしかないからこそ「BIG BOSS」を辞めるんでしょ? 責任を取って。

どういう基準かわからないが、振り落とされていった選手たちがいる。今二軍にいる選手たちに明日の契約があるかどうかはわからない。
ごく普通の野球ファンならば、このオフシーズンのファイターズは大量の契約更新なしになるだろうと、みなさん予測するでしょう。

わたしには、未だ、新庄剛志監督の指導者としての資質や実力は見極められない。当たり前だけど初心者監督、1年しか見てませんので。

ただ、わたしが16年間愛し続けた「わたしのファイターズ」は、もうどこにもなくなってしまった。それだけは、確かなことだった。

さようなら、札幌ドームとファイターズよ。
本当に楽しかった。面白かった。悲しかった。嬉しかった。
言葉にすれば、指からこぼれ落ちていくように。
心から、ありがとうございました。











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