「サッカーとビジネスのプロが明かす育成の本質」

ちょうど長男が高校サッカー選手権に出て、私の中のサッカー熱が高まっている時に読んだからか、とてもおもしろく、一気に読めました。

プロになれないなら、子どものサッカーをやらせた意味はなかったという保護者がいるのが悲しい。

子どもたちにも、「サッカーを通して喜びや楽しさ、難しさや悔しさも含めて、いろいろなことを学べて、いい仲間がたくさん増えたからやってよかった」と思ってもらいたい。

プロ選手になれてもなれなくても、レギュラーであってもなくても、何より、サッカーから得られた学びを活かして、豊かで幸せな人生を送れるようになってほしい。

そんな思いから書かれた本。元サッカー日本代表の菊原志郎さんと、楽天でお世話になったがくちょこと仲山進也さんの共著です。

菊原志郎さんは15歳でプロ契約、16歳で日本サッカーリーグ最年少デビュー、三浦知良など日本代表クラスのチームメイトの中でも突出した技術で、「天才」と称されたサッカープレイヤーだったそうです。

その菊原さんいわく、プロサッカー選手になるためにまず必要なのは「夢中になること」なのだそう。

そこから「夢中」と「必死」の違い、天才とは何か、努力の質の違いや、チームを作るうえで大切な心理的安全性についてなど、仲山さんの解説付きで、いろいろなキーワードが紐解かれていきます。

他にも「伸びる人と伸びない人をたくさんみてきた」という2人の共通点を活かして、伸びる子と伸びない子の違いや、個を伸ばす指導者・保護者と個をつぶす指導者・保護者の違いなど、気になることがいろいろ書いてあります。

最後まで読み終わった時、私がふと思ったのは、あれ?今までに読んできた仲山さんのネットショップの本に似てる?ということでした。サッカーであれ何であれ、根っこの部分は変わらないのかもしれないなと思いました。

以前、この本が出る前に、菊原さんにいろいろ質問してみようという仲山さんの企画があり、長男が質問したことがありました。

読み返してみたら、「監督からサッカーIQが低いと言われました。サッカーIQはどうやったら上がりますか?」「成績は正直悪いです。成績とサッカーは関係ありますか?」という質問が!

2つ目の質問には特に「学校の成績とサッカーは関係している」という目次でしっかり答えていただいているので、ぜひ読んでもらいたいと思いました(笑)とりあえず長男にはこの本を丸ごと渡して、いろんなことを彼なりに吸収していってもらいたいと思います。そして、私も子どもたちに負けないよう、自分なりにこの本を活用していきたいと思います。


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