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裸の女王様にはなりたくない

Facebookの中には、女性経営者が後発組の同業者をこきおろすような内容を投稿するのを見ることがある。そんなにストレートな物言いではないけれど、わかる人にはわかる。事業がうまくいってないのかと思ってしまう。

後発組は自分より若いし、経験も浅い。けれども自分より人気があって稼いでいるように見える。だから心がざわつくのだろう。

その気持ちはわからないこともないが、同業者を下げるのは自分の価値を下げることになるのでやめたほうがいいのにと思う。

まずは、事実を受け入れなければいけない。お客様が選んでいるのは後発組なのだということを。自分は選ばれていないということを。

「自分は苦労してここまで来たのに」という気持ちになるのだろうけれど、お客様は正直だ。買いたい方にお金を出すのだ。

そういう私はまだこの仕事を始めて5年しか経っていないが、次々と後発組が出てくる。ある日知り合いがFacebookやブログでライバルの投稿をシェアした。私は忙しく仕事をしているライバルが煽ってくるように感じた。

不快な気分になったのだが「なぜこのコンサルタントが選ばれているのか?」とじっくり観察することにした。
ホームページ、ブログ、SNS、全てに目を通し、どんなビジネスモデルなのか、どんなコンテンツを持っているのか、どこで勉強したのかなどほじくってみた。

すると、ハタと気づいたのである。自分のやり方が古くなっていることを。さらに、まだやり切ってない、やることがあるということにも。

それと同時に自分の価値にも気づいた。だいたい気になる相手は良くても自分と同じレベルか、誤解を恐れず言うならば自分よりも下である場合が多いのだ。

仕事が滞っていて自信を失いかけてる時ほど、他人のことが気になり強い言葉を使う傾向にあるのではないか。でもその言葉の真意が誰かにバレてしまったら、残念な経営者に成り下がってしまう。

今まで、事業規模が大なり小なり色々な経営者と出会って来たけれど、残念な経営者の周りにはイエスマンしかいないということがわかったし、これは確信に近い。まるで裸の王様または裸の女王様だ。

長く経営してきたなら、新参者に道を拓くようなサポートをする方が自分の事業の発展になると思うし、その業界の発展にも繋がると思う。

裸の女王様にいつ気がつくのか、会社が潰れるまで気がつかないのか、潰れても気がつかないのか。経営は人であるとつくづく思うし、私も裸の女王様にならないためにも謙虚さを忘れないようにしよう。

いただいたサポートは旅やアート鑑賞の活動費に使わせていただき、記事でお礼したいと思います。