地方中小企業のIT革新(道半ば)
これは「Lark Community Advent Calendar 2023」の記事です。
しろさん、企画ありがとうございます!
初めに
私のこと
長崎県の佐世保市にある株式会社ヒューマングループで、現在専務取締役を務める内海梨恵子です。三代目予定者です。
現在、4社で取締役を務めています。
大学で経営学を学び、今の会社に入社しました。
弊社は地方の中小企業なので社長代理から使いっぱしりまでやっています。
社員教育の必要性やリーダーシップの育成のために
Gallup公認ストレングスコーチ
SDGsカードゲームファシリテーター
なども持っており、企業研修や講習会など最近行っています。
弊社のこと
株式会社ヒューマングループはもうすぐ創業71年を迎える地方のそこそこ歴史はある会社です。
自動車学校2校
旅行会社
貸切バス
Lステップ代理店(LINEコンサルティング)
をやっています。
Larkとは
今回は、Larkと出会って私が放浪の旅からなんとか着地できそうというお話です。
Larkとは、乱暴にまとめるとNotionの企業版のような・・・違うような・・・。
当初、Notionで社内システムを構築しかけたのですが、Notionはレゴのように自由度が高い分、難しさを感じるスタッフがいたことも事実でした。
弊社のIT活用の歴史
1996年: 社内LANのスタート
インターネット技術が徐々に普及し始めていた時代です。多くの企業ではまだ伝統的なコミュニケーション方法(電話、ファックス、対面会議など)が主流でした。中小企業としてはかなり早い時期の投資でリスクを伴う決断でした。が、新しいものを取り入れることが好きな社長は、社内LANを導入することで、先進的なIT環境を構築することを決断し、現場の業務効率化と将来の競争力向上に取り組みました。
弊社では、LANで繋がる以前から実はコンピューターの活用が始まっていため、初期の段階では研修や慣れるための時間は必要でしたが多くの混乱などはありませんでした。ちなみに、以前から使っていたのは「マイツール」というリコーが開発したソフト(と、いうかそれしか入っていないコンピューター)で、経理やデータ分析、顧客管理をこれで行っていました。
ちなみに、私はうまれて初めて触ったコンピューターはマイツールです。
今では信じられませんが、フロッピーディスクを使って共有をしていました!!懐かしいです、フロッピー!!
コミュニケーションと業務効率への影響
社内LANの導入により、社内メールの利用が可能になり、従業員間のコミュニケーションが劇的に変化しました。情報の共有が迅速になり、書類の物理的な移動が大幅に削減されました。この変化は、業務プロセスの効率化だけでなく、緊急時の対応速度の向上や意思決定の迅速化にも寄与しました。また、社内の情報がデジタル化されることで、情報の検索性や管理の効率が向上しました。
ITへの取り組みと社内文化の変化
ITに対する社内の意識が変化し始め、従業員は新しい技術の学習に積極的に取り組むようになりました。この変化は、社内のITリテラシーの向上とともに、新しいアイデアや技術の導入に対する抵抗感を減少させました。また、異なる部署間の連携が強化され、社内のチームワークが向上しました。今でもこれは弊社の社風となっています。
1999年: ボイスメールの導入
1999年、会社はボイスメールシステム(電話で声のメッセージを配信できるシステム)を導入しました。これは、従業員が離席中でもメッセージを受け取れるようにするための施策でした。弊社は「自動車学校」「貸切バス」事業がメインでしたので、スタッフは常にパソコンに向かっているわけではありません。そこでこのシステムが導入されました。ボイスメールは、特に営業や顧客サービスなどの部署において、顧客からの重要なメッセージを記録し、迅速な対応を可能にしました。これにより、顧客満足度の向上に貢献しました。
テクノロジーの進化と社内への影響
ボイスメールの導入は、当時のテクノロジーの進化を反映しており、従来の電話中心のコミュニケーションを補完するものでした。
ボイスメールシステムの導入は、コミュニケーションの効率化だけでなく、社内の働き方にも大きな影響を与えました。
ボイスメールについての社長コラムはこちらをご覧ください
社内基幹システムの完成
2001年: 経済産業大臣賞の受賞
2001年に、弊社の基幹システムが高い評価を受け、経済産業大臣賞を受賞しました。このシステムは、社内の業務プロセスを効率化し、ビジネス運営を支える重要な役割を果たしていました。特に、顧客管理とそれを現場で活用している点が評価されました。
授賞式の数日前に社長がアキレス腱を切るというトラブルがあったため、当時大学生で東京にいた私は、車いすの社長のサポートとして授賞式に参加しました。今となってはいい思い出です。
なんとしても授賞式に出たいんだ!と車いすで術後数日なのにやってきた社長にみんな驚いていました。(私は驚かず、そのくらいのことはやる人だってわかっているから)
受賞により、地方の中小企業としては、先進的なITシステムを導入し、その成果を認められたことは大きな成果でした。外部からの評価も高まり、研修講師として社長は様々な場所で講演をしたそうです。
レガシーシステムの課題
長年にわたり使用されてきたレガシーシステムは、安定性と信頼性があります。しかし、すごい速さで技術は進化し、ビジネス環境も変化します。スマートフォンやクラウドコンピューティングの台頭により、レガシーシステムのアップデートや代替が必要となりました。
これが10年来の私の悩みでした。
新しいシステムへ移行するということは、データの移行、システムのテスト、従業員のトレーニングなど、多くの調整を伴います。さらにもちろん大切なコストも問題。長い時間かけて様々なツールの研究をしました。
近年、ビジネス環境はデジタル化、クラウドコンピューティング、モバイル技術、そして人工知能(AI)の影響を受けて大きく変化しています。これらの技術は、業務プロセスをより効率的かつスマートにするだけでなく、新しい顧客体験の創出やビジネスモデルの革新を可能にしています。
システムの移行計画と挑戦
重たい顧客システムは置いておいて、ひとまずメール→チャットへの移行を行いました。
チャットワークスなどもトライしましたが、年齢問わず一番使い慣れているLineworksを選び、全社員導入。これにより、情報の伝達速度が飛躍的に早くなりました。あと、チャットの場合は気軽に発信できる点もスタッフから大変好評でした。
Lineworksでは、お客様ともつながることができたため、直接的なコミュニケーションは多くの利点をもたらしました。
数年使ってみて、若干の物足りなさと不満を感じ始めていました。
・チャットツール単体なので、結局他のシステムもつかわなければいけない
・どんどん値上げ
当初300円で、手ごろな点が魅力でしたが、気が付けば450円。きっとこの先も値上げはしていくと予想されます。
だんだんお得感もなくなってきました。
そんなときに、Notionの勉強会でLarkの存在を知りました。
・メール
・チャット
・ワークフロー
がオールインワンであの価格は破格!!
と、いうことで取りつかれたように勉強して、いけそうだという手ごたえを感じ、少人数での運用をスタート。
見切り発車は大得意です。
まとめ
新たな技術を取り入れることは、会社の持続的な成長と競争力の強化に不可欠です。特に、人口減少社会に突入した日本では生産性の向上は必須です。
ITへの投資は、会社の成長と進化に重要な役割を果たしてきました。1996年の社内LAN導入から始まり、ボイスメール、基幹システムの評価、そして新しい技術への移行に至るまで、弊社は常に時代の最先端を追求してきました。これからの取り組みによって、時代の変化に柔軟に対応する、弊社の強みができました。
今後について
先日、LarkJapanの本社にお邪魔する機会があったのですが(後日またアップします)自力で難しいところを相談して、解決しそうだったので年明けから全社導入に踏み切りました。
その流れもまたおいおいシェアしていければと思います。
宣伝
あんまりPRしていないんですが、弊社ではLINEの活用で自社の生産性向上や営業の効率化を行っています。そのノウハウを活かして現在、さまざまな企業や自治体のお手伝いをしています。
LINE構築やLステップ構築のご相談がありましたらお気軽にお尋ねください♪
一応、こんな感じでやってます。
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