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川崎市の高津区にある会社を舞台に。【実話:ドラマ】虹色のチョーク~知的障がい者の就労のリアルと希望を描く。

二子玉川とお隣さんでもある川崎市の高津区という場所にある
とあるチョーク製造の会社の実話が、昨年の24時間テレビで放送されたドラマのテーマになりました。

「キットパス」という窓ガラスやお風呂の壁でも使えるチョークがあります。
実は、このチョーク、我が子も幼少期は愛用していました。
絵を書くのが好きな息子も実は、このドラマの舞台となった企業で働く社員さんと同じ知的障がいを持っています。

「あ、このチョーク、息子も大好きで、よくお風呂で長風呂しながら使っていた(笑)」そんな懐かしい想い出が蘇ってきました。


✨虹色のチョークのモデル◆日本理化学工業株式会社とは?

日本のシェア約70%を占める、チョーク製造販売会社。
1960年に初めて知的障がい者を雇用して以来、一貫して障がい者雇用を推し進め、1975年には川崎市に日本初の心身障がい者多数雇用モデル工場を設置。
2023年現在、91人の社員のうち66人が知的障がい者(障がい者雇用割合約7割)。
製造ラインを知的障がい者のみで稼働できるよう、工程にさまざまな工夫を凝らし、『日本でいちばん大切にしたい会社』として、経営と福祉の両方の面で注目される。
“粉の飛散が少ないダストレスチョーク”や“窓にかけるキットパス”など、SDGs や地球環境に配慮した商品を生み出し、今も進化を続けている。


障害者実雇用率
103.64%

雇用する障がい者の障がい種別
知的障がい者
主な事業内容
文具製造
障がい者が従事している主な業務内容
文具事務用品製造(ダストレスチョーク、キットパス、ラインパウダー)


障害者雇用優良企業インタビュー(日本理化学工業株式会社)[No.1] - 神奈川県ホームページ (pref.kanagawa.jp)


✨リアルでなく、感動になってしまうのがエッセンシャルワーカー系ドラマだと思っていたが・・・

教育系、医療系や警察関連のドラマもそうだと思いますが、
こういうエッセンシャルワーカー関連のドラマって、なぜか「感動」を重視したいからなのか、
「いや嘘ではないけど、毎日こんなにキラキラ出来事はないのに」
現場人からすれば、見終わった後の残念さを感じることも多いのだけど・・・

いや、このドラマは現実の知的障がい者の方を描けているのではないだろうか・・・
例えばグループホームの場面で当時の世話人さんが作ってくれた料理に対して、
「おいしくない」とはっきり表現する場面は、
「まさに・・・リアル」と思えて、それを施設の職員として日々体感しているものとしては、笑えてしまう場面である。

知的障がい者は、聖人的な人達なのは、それは社会の幻想です。彼らも生の人間で、毒舌だって吐く(笑)それでも彼の発言は愛情に満ちている。

むしろ彼らを「聖人」扱いするべきではなく、
健常と言われる部類の人と同じ嗜好や価値観を持っている。

彼らは、他者をいじることも、自分に対してボケツッコミを入れることも日常茶飯事のいたってスタンダード✨
決して知的障がい者だからといって、なめてかかってはいけません(笑)それどころか時に真剣勝負。

そして、主人公の男の子の素直な心のつぶやき
「障がい者でも、〇〇なんだ。」
にも、なんだかほっこりとします(笑)





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