雑感2022年9月②
7「アルゴリズム」に立ち向かいたい
ここ15年くらいの「あなたにおすすめ」が苦手。若い人にとってはスマホを手にした時には既にあった機能だから違和感ないだろうけど、windows95以前からパソコン~インターネットで苦労したおばさん世代には なんだか気持ち悪いんだよな。TCPIP設定とか(懐かしい!)苦労してプロバイダ契約してやっと繋がるのがインターネットだった。
それがある日から「この宿を見た方はこちらも見てます」なんてのが出てきた。先日壊れたスーツケースを買い替えようと値段を調べただけで2か月以上同じスーツケースの広告が出てくる。息子には「OFFすればいいじゃん」って言われても もう意地になっている私。
息子には獣医、土木、農業のアナログ学部を勧めたが、どうやら真逆のコンピューター系の大学を受験するらしい。このまま情報科の大学院まで進んでコンピューターのプロになったその日には、アルゴリズムにどうやって立ち向かうかをぜひとも母に教えてもらいたい。
スマホのアプリだって最小限でいいし、私は私だ。知りたいことがあったら自分で調べるよ、その時は助けてよ、って思う。そんなに毎回毎回、おすすめしないでほしい。そのデーターの裏にコンサルト業とか訳わかんない大勢の人間が見えてしまって お金の匂いがするから、本当に気持ち悪い。
8「人の収入」に興味はない
数年前に「ブルシットジョブ」とかいう本が、コロナ禍でエッセンシャルワーカーが話題になったけど、大都市圏の大企業に勤めている人達と、我々田舎者とでは温度差があるように思う。実際、娘の同級生の母たちは介護士さんと看護士さんが多く、パートもほとんどがサービス業でエッセンシャルワーカーばかり。
テレビもネットもお金の話(国葬にいくらとかオリンピックの賄賂がいくらとか年収低い企業はどこだとか・・キリがない)で、どうして何度も話題になるのだろう。ほかの人がお金を使ったり貰ったりするのがそんなに許せないのかしら。
少子化で人手不足で仕事はあるはずだから働けば収入は増え、私のように休職したら貯金切り崩し生活になるのは当たり前で、それが健全だと思う。「申請すればもらえるお金」(週刊ポスト?でお馴染み)とかラジオCMは「過払い金」ばかりだし。人のお金に群がる仕事が多すぎやしないか。
芸人がギャラを暴露なんてCMをまたいで放送したりも、本当にやめてほしい。「よそはよそ」「身の丈に合った暮らしを」と言われて育った私には、他人がいくら貰っていようが貯金していようが興味はない。社会主義や共産主義じゃないんだから、勤労にある程度の収入の差があるのは当たり前のこと。逆に会社の往復だけで給料がもらえたらおかしいし、日本には色々なセーフティーネットがあるんだから、働いたら働いただけお金がもらえるシンプルな世の中だと信じたい。
9塾が多すぎる
旅好きの私がここ数年思うこと、日本中「塾が多すぎる」。
私は親に習い事も塾も禁止されていたから多少のジェラシーはある。でも車窓から日本中の駅前に塾だらけ、子供は減っているのに本当に不思議。
少子化対策で高校無料(7割?が利用してるらしい)になっても、結局塾にお金がかかったり、皆が皆中学受験なんてしていたら、いつまでも子供は増えない気がする。
習い事もせず、僅か1年の幼稚園も登園拒否児だった私は運動神経も悪く、ピアノも弾けないし音感も悪い。でもその分パズルや本が好きだったから、まあまあ勉強は好きで結果、受験や国家試験も何とかなった気がしている(世間では「東大に行くならピアノ」らしいけど)。私がどれだけ努力しても運動や図工(美術)が苦手だったように、人には適性があるはずで「塾」も本人が希望するならぜひぜひ利用すればいい。
詰め込み型の受験勉強は無くなる方向らしく、大学定員の半数近くが総合選抜(推薦)で決まる時代。大学予備校も受験対策ではなく定期テスト対策になってきた。高校受験の内申点対策塾をニュースで見たことがあるけど「真面目にコツコツ」が大事らしい。でもよ、10代なんて「言いなりになってたまるか!」だし、勉強以外に色々と興味や疑問がいっぱいあって失敗してナンボだし、真面目にコツコツやっても、思うように行かないのが人生だったりする。で、そういう経験をした大人たちのほうが、なんとなく控えめで優しめで、楽しい人生にみえるんだけどな、と50のおばさんは思う。極論、可愛い我が子も「生きてるだけで丸儲け」。
10「民芸」の誘惑
独身時代の私は、休みがほとんど無く病院の飼い犬だったから、ベルメゾン通販を愛用していた。カタログの雑貨の中に「柳宗理」シリーズがあり、中国の人かしら?くらいに思っていた。今となればお恥ずかしい限り。
そして数年前 「フランス人が訪ねる日本の美術館・博物館」のCS?BS?番組で「民藝館」をみてから色々調べて、柳宗理の民芸運動を知った。「なんでも鑑定団」で浜田庄司の器が高額だったのも合点がいった。白洲正子の「武相荘」も素敵だし 「柳田国男」の番組もチェックし、「美の壺」も気になる。
そんな私は年齢のせいか 旅先で「懐かしい まだ売ってるよ ダサいグッズ」が魅力的に見えるようになった。昨年会津若松で購入した赤べこと小法師が現在のお気に入り。実家のこけし達や益子焼の花瓶も引き取りたい。
旅なら富山の福光に行きたい、木工が盛んらしい。先日テレビで南砺市の「民藝」お坊さんをみたし、和菓子も色々とあるみたい。島根・鳥取、青森や高知もいいな、どこも新幹線が長らく(今でも)なくて行きにくい所。そんな「映えない」旅をしたい。やっぱり日頃の「インスタ映え」「キラキラ」したTV番組に疲れている(見ないようにしているのに・・)のかしら。
私は「映えない」ものばかりが気になる、あまのじゃく。
11「メタバース」は無理かも
理由は3つ、
①戌年だから
というだけではないけど 私は元々「匂い」とか「風」が気になる性質。
海外旅行と言えば空港や飛行機独特の「匂い」が懐かしいし、国それぞれの風(湿気や温度、匂い)を思い出す。今でも学校(小中高大)の匂いをうっすら覚えているくらい。匂いを感じられないVRにお金をかけようとは思えない。
②ファンタジーが苦手
子供を産んでから、てんで苦手になってしまった。没入してこそのメタバースだとすると 一番手っ取り早いのはエンタメかもしれない。となれば私には今のところメタバースの需要はない。
ゲームだって、恐いのが苦手で三半規管が弱いから、ドラクエもみんゴルも2Dでやりたいくらい。無理なのは重々承知だけど。
③せっかちでものぐさのケチンボ
結局はこれが一番の理由。買い物も直接行って買うよ、だし。
ただし私も年老いて足腰が弱ったりしたら「メタバース」のお世話になる日が来るのかもしれない。
蛇足だが
私のような臨床医もいずれアバターになってしまうのかしら。ここ最近、厚生労働省が電子カルテ強制→クラウド管理しようとしている気配。高齢先進国の日本の健康データーはどこの企業が独占するのか、結局はまさかのグーグルだったりして……なんて怖すぎる。
最後に
私は変人、11項目もあり、我ながらびっくり。まだまだあるからな、恐い。
遺伝子と環境のせい?戦中派の親の教えによる影響は大きいと思う。
今回のコロナ第七波で亡くなったのは、80代以上がほとんどらしい。この数年で戦中派はいなくなったか、老人ホームに入ったかがほとんどになってきた。
プーチンと習近平の団塊世代が独裁政治→世界征服(アフリカ、南米、ASEAN)を目指す今、戦中派の考えはマイノリティだという自覚はある。日本の政治家も、団塊と団塊ジュニアばかりだし。戦中世代は男が戦死したから仕方がないんだろうけど、なんだか胸騒ぎ、モヤモヤするんだよな。
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