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ジャケット着てもいいですか

 美容室が苦手な生涯を送ってきました。

正確には、美容師さんとの雑談がどうしても苦手なのだ。可能であるならば、床屋さんに行きたい。人見知りは全くしない。立食なんちゃら交流なんちゃらはすごく得意だというのに。理由はふたつある。作業している美容師さんに話しかけることが憚られる。ブローやら会話が中断することにちょっと気を使ってしまう。書いて思うけど、気にしぃだよこれは。

 今日は髪染めの儀だった。カラーした根元が生えてきてみったくないので、「むらさきベース!暗めブラウンで!」の注文をしてお願いした。プロの所業。とても綺麗な色、馴染んでくるともうすこし落ちて明るくなるであろう。

 そして例にも漏れず雑談は弾む兆しがなかった。が、染めて洗い流して乾かした後「どうして行きますか?」を受けて勇気をだした。「セットおまかせしてもいいですか?」(どきどき)美容師さん自前のだというコテでくるくるしてくださった。と美容師さんが

「このコテ髪に良いからって買ったんですけど、コードが短いんですよね〜」お!「いや〜自宅の鏡台ならいいですけど、お店だと大変ですよね〜」と返してみた。

 セットの仕上げで今どきのお姉さんにしてもらった。喜ばしくて後々ストリーズにアップした。美容師さんから後ろ姿の写真を取らせてほしいとお願いを受けた。さらにちょっと嬉しくなってそして調子に乗った。思わずジャケット着てもいいか聞いてそして撮ってもらった。


(お手洗いの装飾で「あ、ここは美容室なんだな」と気づかされる)

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