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挑戦|エッセイ|「悪夢の知らせ」

悪夢を見て、泣いた。起きてからも、少し泣いた。
不思議と不幸な気持ちはなく、泣いたらスッキリ涙は乾く。
まだ外が白っぽい。早朝かな、何時だろう。
…5時。
最近の、たまにやってくるNo目覚まし早起きは、なんの導きか。
すぐに散歩でもするか。
昨日の雨に濡れたベンチのために小さいアウトドア用の座布団と、
小さい水筒に温かいインスタントコーヒーを入れていく。
準備の手際が良くなっている。

玄関を開けると、昨日の雨で潤い、近日の暑さで忘れた冷たさが
身をちぢませる。
足早に、またしても近所の緑豊かな公園まで歩く。
今日も誰もいない。ガッツ。

やはり、早起きには何か導きがあるかもしれない。
ゆっくりと逞しくなった新緑を濡らす、雨の水滴と、冷風に揺れる木々。
この時点では、“何か”が私を満たす。私の中に満ちる。
持ってきた座布団とコーヒーをお供に、“何か”を形どる。
漠然と思い描いていた理想が、点々と風景になって浮かぶ。
言語化はできていないから、人に伝えられないが、
自分の中でなるほどなと手を打つ。“何か”の顔が見えた。

一緒に緑の中を歩きたいし、なるべく他の人はいない方が良くて、
時々休憩でコーヒー飲んでホッと一息。
たまに知り合いに会えたら嬉しい。
拠点は増やしたい。過去の経験が生きればなお嬉しい。
できれば家族も楽しめるといい。
出会いは不安と期待と。とにかく、今やることは、すでにやっていることを
そのまま続けること。意識して休み方を繰り返し、練習すること。

自分の身体の声って、これだ。


案外、早起きも散歩も決めなくても、続くようだ。
今回も最後までよんでくれてありがとう。写真も素敵ですありがとう。
ぜひまた。

#新生活をたのしく

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