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エッセイ挑戦期

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創作大賞を目指して始めたエッセイ。でもひとまず書き続けることを目標にしました。
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挑戦|エッセイ|「悪夢の知らせ」

悪夢を見て、泣いた。起きてからも、少し泣いた。 不思議と不幸な気持ちはなく、泣いたらスッキリ涙は乾く。 まだ外が白っぽい。早朝かな、何時だろう。 …5時。 最近の、たまにやってくるNo目覚まし早起きは、なんの導きか。 すぐに散歩でもするか。 昨日の雨に濡れたベンチのために小さいアウトドア用の座布団と、 小さい水筒に温かいインスタントコーヒーを入れていく。 準備の手際が良くなっている。 玄関を開けると、昨日の雨で潤い、近日の暑さで忘れた冷たさが 身をちぢませる。 足早に、また

挑戦|エッセイ|「早起き」

4時前に目が覚める。鼻が詰まって息が苦しい。鳥の鳴き声がやたらと耳に入って、得意の二度寝ができない。色々試すが寝れない。 観念して起床。昨日の洗い物が異臭を放つ。 「仕方ない、洗おう。」 洗い始めれば、昨日の暑さを残した部屋の中で、水を触るのは気持ちいい。 「外が、想像した物語に似てる。」 最近始めた物語の想像が、外の様子と重なる。曇り空と早朝と、今の自分の声を聞ける感じ。 「実際に見てくるか。」 と散歩を決意。珍しく活動的である。 洗い物を終えて、着替えるために寝室に向