名曲から学ぶ⑨

今ショパンコンクールが盛り上がっているところですが!
それに乗っかって今日はショパンのあの名曲から(^^♪

☆以下の譜を見て問題に答えましょう

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(Chopin: Nocturny; Paderewski)

この曲は、ショパン作曲「ノクターン第2番」です。

この冒頭部分の左手の分散和音をまとめて書きなおしてみたのが下の譜です。

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① ア の装飾記号の名前を答えましょう。またどのように奏しますか?

② 1小節目イ と 2小節目ウ の調性を答えましょう。

③ エ、オ、カ の非和声音の名称を次の中から選びましょう。
【倚音、経過音、刺繍音、掛留音、先取音、逸音、保続音】


♪♪解説♪♪

ショパンの数あるノクターンの中でもとても有名な2番。
右手の滑らかでしなやかなメロディーと、伴奏部の美しい分散和音が魅力的です。

①ターン
その音を中心に2度上下を行き来する(刺繍音)音型です。
レッスンしていても、案外名称を覚えていない人が多いのでここでもう一度確認を。
他にも、モルデント、プラルトリラーなど、もう一度見直してみてください!
ターンの上下についた臨時記号は刺繍音につきます。
この場合は、ド・レ♭・ド・シ♮・ド

②イ Es dur 、 ウ f moll
2小節目は、ミ♮になるのがポイントです。


③エ 掛留音 、 オ 逸音 、 カ 倚音
非和声音については、以前記事にしたことがあります。参考までに↓

・経過音、刺繍音 https://note.com/rie_matsui/n/na95a13e75975?magazine_key=m103b538274e0

・倚音、掛留音 https://note.com/rie_matsui/n/n41ab42e5599b?magazine_key=m103b538274e0

・先取音、逸音、保続音 https://note.com/rie_matsui/n/n969228b39c5d?magazine_key=m103b538274e0


ショパンは絡み合う音の動きが多く、緻密で繊細です。和音が分散してある場合も、それぞれの音がどの音に向かっているのか確認しておきましょう。 
この非和声音の豊かさがショパンらしいなぁと今回は書きながら感じていました。音の結びつきと方向を知ることが良い演奏をするヒントになるかもしれません。

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なお、ある程度の知識がある方に向けて書いていますので、これじゃついていけない、という方は、ぜひ個別レッスンに!その人にあったレベルで解説します。(対面、オンラインどちらもあり)
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