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【世田谷の保存樹木が伐採①】町の人から愛されたけやきと桜の伐採が突如始まった

世田谷区は都心近くにありながら、緑や自然を日々感じられる素晴らしい町です。緑だけではなく、春先にはヒキガエルや夏にはたぬきが駆け抜けていく、そんな景色も珍しくありません。
そういった自然が身近に感じられる町が気に入って10年前に引っ越してきました。

仕事場にしている部屋からは、目の前に大きな20mを超えるけやきの木があり、四季を感じさせてくれます。
子どもたちもこの木をみながら毎朝目覚め、一緒に大きくなってきました。そのけやきは世田谷区の「保存樹木」として指定されていたので、世田谷区が保存し続けてくれるのだと認識でいました。

しかし、今週月曜日。突如、伐採がはじまりました。

突如はじまったマンション建設による伐採


もともと個人の自宅と駐車場になっていた場所がマンション建設予定地であることは知っていましたが、最後まで桜の木とけやきの木は残されていましたし、「保存樹木」ですので当然残されるものだと思っていました。

しかし、チェーンソーで切り始めるではないですか!

びっくりしてスマホと家の電話2台もちながら、世田谷区とマンションのディベロッパーにも問い合わせたところ
「保存樹木の登録は解除されているので元・保存樹木です。ですから、事業計画に則って所有者判断で伐採することになりました」とのこと。

え!保存樹木って登録・解除がそんな簡単にできるものなの? それにしても、伐採に関して何の周知一切ありませんでしたけど!! 
怒りに震えて、「これだけ長い年月かけて保存され、町に根付いてきた木なのに近隣への周知がないのはおかしいと思います」と伝えると、一旦は工事を止め、その日の夕方に説明に来られました。

チェーンソーを手に持ち、枝をバサバサと切り始めた

登録解除はされても、町民にとっては保存樹木だ

ディベロッパーであるオープンハウスの担当者と企画のイデア株式会社の担当の方が来られました。
「保存樹木は登録が解除されているので、保存樹木ではありませんし、この樹木があることで計画は進めることができないので撤去することになりました」
これだけ気候変動や生物多様性の問題が叫ばれているなかで、こんなにも大きな緑をいとも簡単に切ってしまうのはおかしい。

それに「持続可能な社会への実現へ貢献する」と会社のHP「オープンハウスサステナビリティ」ではうたっておきながら、保存や移植などの検討をどこまでしたのか。そこを問うても具体的な回答はなにも返ってきません。

若手の担当者だったので「個人的にはどう思いますか?」と聞いたところ、「計画段階の中で、できるだけ残す方向での模索するべきだったと思います」と回答。そもそもマンション建設にまつわる情報が、B4の2枚でしか知らされておらず、そこには木の伐採の話などどこにも触れられていません。
「問い合わせがないと、私共からは特に説明はありません」との一点張り。

「世田谷区に確認したいので時間をください」と依頼し、なんとかその日の伐採と翌日の伐採は止めてもらった。
その間、区議さんや弁護士の先生に相談し、伐採されてしまったら終わりなのでなんとか声をあげたい。そして、他の近隣の方々の声も集めたい。その一心で、とにかく動くことを決意しました。

保存樹木とはいえ、落葉の問題やカラスなどの巣の問題があるのは重々承知です。でもそこは人間として知恵を出し合いながら、共存していく道をさぐっていくべきではないでしょうか。

その地域に暮らす区民として、おかしいことはおかしいと言いたいし、知らなかったり声をあげなければ、無いものとして扱われ、企業の良いようにされてしまうだけだ。

どこまで抗えるかわからないけれど、できるだけ争ってみたいと思いますので、詳しい方やこういった問題に直面されたから、アドバイスください!!お願いいたします。

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