20年ぶりの美容院
いつかまたちゃんと書こうと思うけど
いろいろあって20年越しのUターンというのを経験しました。
地元に引っ越してきて4カ月。
気付けばショートだった髪も伸ばしっぱなしで
夏に2回ほど自分で切った前髪がどうにもならない状態になってきてて
20年ぶりに高校生の頃通っていた美容院の門を開きました。
久しぶりに鏡がズラーっと何台も並んだ美容室。
台に置かれたファッション誌を適当にパラパラめくっていたら
なんか、高校生のときのワクワク感や、
雑誌の世界に憧れた気持ち、
雑誌を隅から隅まで読み漁ってたあの頃の匂いとか、
いろいろがブワーーーッてフラッシュバックしてきて
なんか、すごく良かったから、
今の気持ちを忘れたくなくて、note。
カラーとかパーマとか(たぶん当時高校生の時にやってたのは縮毛矯正)
の間に出してくれる飲み物に、
Lotusがついてて。
こんなオシャレな海外のお菓子に出会ったのも
きっとここが初めてで。
でも、今回はVERMEIRENになってて。
カラメルビスケットってところは変わらずで、
食べたときの味と香りとで、また記憶フラッシュバックw
だけどちゃんと進化してるところに
変わることと、変わらないことの
大切さみたいなことまで感じちゃってジーン。
20年、まったく頭に浮かぶことすらなかったいろいろが、
こんなにも引き出しにちゃんとしまってあったんだ!ってくらい
呼び起されてきて、記憶装置ってすごいって思う。
久しぶりに覗いた『GISELE』の一枚一枚のカットに
小声で「かわいい・・・」
って呟いてしまった。(たぶん私秋服好きめ)
お団子ヘアとか黒ぶちメガネとか、
ツイードのテーラードジャケットとか、
ブーツとか、
ずっと変わらないクラッシックなマニッシュコーデが大好きで、
スマホでパシャパシャ写真を撮ってたら、
スクラップしてた時の気持ちを思い出した。
あの頃は、未来に希望しかなくて。
これから私、地元を出て、広い世界を見るんだ!
なんでもできるんだ!って希望に満ち溢れてた。
キレイになりたくて、オシャレが楽しくて、
美容室が大好きだった頃。
こんな服が着たいから、ダイエットも頑張る!
ってすべての刺激がモチベーションになってた頃。
なにものでもなく、自分のためにオシャレを楽しんでた頃。
オシャレは自己表現だった頃。
18で田舎を出て、大都会で自分のちっぽけさとか
無力さとか感じて、
いつしか妥当なところで手を打つようになった。
雑誌の仕事をはじめてからは、
雑誌は、ワクワクするものというよりも、
プレッシャーというドキドキするものになっていってた。
そして資料のように見るものになってた。
あの頃は見たことのない雑誌の写真の背景に、
こんなオシャレなところが東京にあるの?!これは海外で撮ってるの?!
って想像を膨らませながらみてたけど、
「ここのお店の床いいよね」「この物撮り可愛い」「この光素敵!」
って知ってる場所で断片的に撮られた写真をみて
なんだか懐かしさと、ちょっとだけ寂しさを感じたりもした。
というのも、
あの、がむしゃらに頑張ってた自分と、
安泰の中で生きている今と、
今の方が幸せなんだけど、ちょっと物足りない感じ?
頑張ってたなあの頃の私。って思って。
で、なんかもう一回、
あの未来に希望しかない感じ、思い出せた気がして、
自分次第でなんでもできる!
自分をもっと大切にしながら楽しもう!って思ってきて。
そんなとき、すごいタイミングで
私より10くらい若いであろう担当してくれた美容師さんが、
「私『プラダを着た悪魔』が大好きで、最近も観たんですよー」って言ってきて。
「なになに?!
なんでそんな今の私にフィットした言葉をかけてくれるの!」と思って。
オープニング曲が頭の中に流れ始めて、
(私も何度となく観た大好きな映画)
よっしゃー!!!!ってスイッチ入った!
とりあえず、この秋は、
黒ぶちメガネから買おう。
よーし、もう一度、
なりたい自分になろう♡
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