スクールカウンセラー約250人が雇い止め。子どもの心の健康を支える専門職なのに任期は1年?【ニュースから読み取る社会課題!リディラバジャーナル】
みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。
日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず。
東京都でスクールカウンセラー250人が雇い止め
東京都で非正規職員として採用されているスクールカウンセラー約250人が2024年3月末で雇い止めされたことが報じられています。
不安や悩みを抱えた子どもたちにとって頼れる存在であるスクールカウンセラーは、子どもや保護者、また学校の教員たちと信頼関係を築く必要があります。
任期1年の非正規職員という雇用の形や、大規模な雇い止めに問題はないのでしょうか?
今回の件で、都内のスクールカウンセラーを組織する労働組合「心理職ユニオン」に相談を寄せたスクールカウンセラーのほとんどが5年以上勤務してきた経験豊富な人材だといいます。
◆経緯
2020年:スクールカウンセラーを任期が1年の会計年度任用職員として採用する制度を導入(東京都では、公募によらない再任用は4回までとした)
2024年:5年目を迎えるスクールカウンセラーたちが事実上の一斉解雇の対象に?(※2020年以前から働いていた人については、2020年の採用を1度目の再任用としてカウント)
2024年度の採用試験の内容は面接試験のみで、勤めていた学校などからの評価は反映されていないといいます。学校や子ども、保護者たちからも動揺の声が上がっています。
子どもの困難を早期発見するために学校ができること
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東京公認心理師協会副会長の石川悦子さんは、その役割の重要性から、スクールカウンセラーを常勤職員として確立させたいと話します。また、スクールカウンセラーの配置に地域格差があることを指摘します。
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