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DVから逃げられなくなる!?「共同親権」このまま進めて本当に大丈夫?

みなさん、こんにちは!リディラバジャーナルです。

日々流れてくるさまざまなニュース。一見、局所的で自分とはかかわりのないように見えるニュースも、その出来事をとりまく社会課題を知ると、見え方が大きく変わってくるはず


「共同親権」とは?

離婚後も父母双方が子の親権を持つ「共同親権」を導入する民法改正要綱案が、今国会で提出される動きがあります。
離婚後は、親権を両親のどちらか一方がもつものとされていますが、それを両親がもつものと変更するための提案です。

共同親権が導入されると、住む場所・進学などの教育・財産や契約の管理・子どもの婚姻・しつけ・就職・治療などにおいて両親の同意が必要となります。

これによってさまざまな問題が起きることが考えられますが、今回はDV(ドメスティック・バイオレンス)問題に焦点を当てます。

離婚してもDV加害者から逃げられなくなる⁉

共同親権の案では、DVなど「共同して親権を行うことが困難であると認められる」場合には、単独親権が認められるとされています。
しかし、現実にはDVの証拠を集めることは簡単ではなく、裁判所で「共同して親権を行うことが難しい」との判断が難しい場合が少なくないことが予測されています。

果たして、「子どもの利益」のための議論と準備は十分に行われているのでしょうか?

構造化特集:ドメスティック・バイオレンス
第1回 暴力で歪められた関係性

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「被害者はDVから逃れるのが難しい。さらに、被害者がDVの深刻さを他者に伝えたり、第三者がDVの存在を発見したりしづらいという問題もある。
(中略)
身体的暴力の影には、度重なる精神的暴力や性的暴力などが隠れていることが多いが、それらは目には見えづらい。
(中略)
『毎日毎日暴力をふるわれていても、DVで診断書を書いてもらえるのはそのとき残っている傷についてだけ。病院で旦那さんから平手打ちをくらっていたと話したとしても、実際には精神的暴力や性的暴力も受けている可能性があります。とくに性的暴力について話すのは屈辱的で心理的にとても辛い。だから、警察や支援者にも話せなかったという話はよく聞きます』」

DVの証拠を集めづらく、被害者が逃げ続けなければならない現状。

共同親権について考えるひとつの軸として、ぜひお読みください。

※このリンクからこの記事にアクセスすると、どなたでも2月8日(木)まで無料でお読みいただけます!

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