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「無戸籍」当事者の声を聞いてほしい。

※この記事はリディラバジャーナルの会員限定Facebookグループ「リディラバジャーナル企画室」からの転載です。

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みなさん、こんにちは!リディラバジャーナル編集部の井上です。

2〜3月は3年ぶりの構造化特集の復活ということで、「無戸籍」をテーマに構造化特集をお届けしてきました。

僕自身は、2022年の12月からリディラバジャーナルにフルコミットするようになったのですが、いやぁぁ、大変、大変。

構造化特集を作り上げるのが、ここまで労力がかかるとは、ちょっと想像以上でした。編集部の鈴木が主担当だったのですが、ふたりでひぃひぃ言いながら、全8回までを公開しています。

ぜひご覧いただけたら幸いです。

https://journal.ridilover.jp/topics/69d2c636b5a8

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無戸籍の当事者にはどんな困難があって、困難が生まれる構造はどのようなものになっているのか。

今回の特集を通じて、初めて、深く、知りました。

学校に行けない、住民票や保険証が手に入らない、働けない。

人生や日々の暮らしにおいて、極めて重要な事柄から、無戸籍当事者の人が阻害されている状況に、いや、これはおかしいだろう、と強く感じました。

「無戸籍」はなぜ生まれるのか。課題が生まれる構造もですね、いやいやいや、これはおかしくない?と思うことばかりでした。

出生届を提出すると、子どもが戸籍に記載されるのですが、例えば、嫡出推定。子どもが産まれて、お母さんが出生届を役所に提出するとき、結婚中は婚姻関係にある夫が戸籍上の父親になりますし、離婚してから300日以内に子供が生まれた場合も、元夫が戸籍上の父親になります、という制度です。

一見すると、それほど変な制度には見えないかもしれないのですが、例えば、特集でインタビューに答えてくれた無戸籍当事者のミサコさん。

https://journal.ridilover.jp/issues/8ec6fd1d7cc3...

父親がいわゆるヤクザで、母親に暴力を振るう人で、母親は父親と離婚できずに、離れて暮らすようになり、別の男性との間に子どもを授かった。それがミサコさんです。

この場合、離婚が成立してないから、出生届の父親の欄は、母親に暴力を振るうヤクザの人になるんですね。そうじゃないと、出生届を役所が受理してくれないし、結果として戸籍にも記載されない。無戸籍になる。

自分に暴力を振るう男性であり、ミサコさんの父親でもない男性を、離婚がまだ成立していない夫であるが故に、父親として記載し、戸籍を提出するのか。

そこには大きな葛藤や恐怖があったと思います。結果として、ミサコさんは無戸籍となり、さまざまな社会からの疎外に直面しました。

詳細は割愛しますが、子どもを無戸籍にせざるを得なかった母親の三田翔子さん(仮名)さんのインタビューもあります。

https://journal.ridilover.jp/issues/3d88cc90baa7...

ぜひ読んでほしい。。。いやぁぁぁ、戸籍ってなんなん? と僕は強く感じました。

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リディラバジャーナル、結構、まぁまぁ、それなりに、ピンチなんですよね。赤字が、すごい(笑)

「構造化」にこだわって、2018年の立ち上げからやってきましたし、僕自身、今は事業の責任者やってますが、これからも、ひたっすらに「構造化」にこだわってやっていきます。

自己責任とは言い難い、社会課題の実情を伝えていくために、「構造」を紐解きたいのであります。

記事化しても届かないと意味ないですし、届ける工夫していきます。記事だけではなく参加型のイベントも、企画していきます。

リディラバジャーナル、「みんなで作るジャーナリズム」を実は目指しておりまして、記事読んだり、発信したり、イベント参加したりで、みなさんも一緒に、ジャーナルを盛り上げてもらえたら幸いです!!

編集長メッセージはこちら↓
https://journal.ridilover.jp/users/lp

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以上、圧倒的にわかファンとしてWBCを満喫した井上からでした。

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