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排気量マウント的な話(そんなつもりはないけど)

コロナ渦中にバイクブームがやって来たことによって、大型自動二輪の免許を取得した人も増えたのだろうか?
僕が中免を取った1997年、大型二輪免許は既に(95年から)教習所で取れるようになっていたので、暇と勢いのあった僕は、学生の分際でありながら98年に大型自動二輪免許を取得した。

大型自動二輪免許を持っていて一番よかったと思うのは、日本で販売されているすべてのバイクが、自分の所有できるバイクとして候補になること。
今でこそ物欲はそんなに無くなって、乗り続けたバイクでも十分満足だけど、若い頃にはやっぱり他のバイクが気になった。
新しいバイクに乗り換えても、半年~1年ほどすると(次はどんなバイクにしようかな?)が始まる。もうビョーキだ。

けれども就職氷河期世代の若い僕に、そんな簡単にバイクを乗り換えられるお金があるはずもない。中古車情報紙の写真と、そこに書かれた価格を暗記できるくらい見続けたものだった。ホイホイと買い換えることができないのは、まあ残念ではあるけど、実は(次はどれにしようか?)と考えている時が最高に楽しかったりする。その時に、雑誌に乗っているすべてのバイクが対象になるっていうのは楽しい時間だった、と思う。

我ながら根暗な趣味だなあ。

それで、大型にも乗ったし中型にも乗った。スーパースポーツも乗ったしオフ車も乗った。
それで今のバイクは中型だ。
今の僕には持て余す排気量は必要ない。1000ccのバイクでも3000回転位だと50馬力も出ていなかったりする。だったら50馬力のバイクでいいんじゃないかなー。という考え方。

排気量が大きいバイクっていうのは内容量の多い飲料と似ている。大きく重くて、結局は飲みきれない。小さくても味は楽しめるし、もう少し欲しいなって思うくらいがちょうど良い。
今の僕はそんな風に感じている。






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