貸家をゴミ屋敷にされた挙句家賃滞納された話~その5

家賃踏み倒してゴミも家財もそのままに逃げられたと思いこみ、大騒ぎしてあちこち連絡した事で保証人やご親族の方とお話する機会を、結果として「持つことができた」、と私は感じていました。
不愉快な事も多かったですがいろいろと学ぶこともありました。

まず、私は彼らにとって「敵」ポジションであったということです。
被害者はどっちかというと私のほうだと思うんですが、向こうからすると身内が追い詰められて何なら自分たちにも飛び火するかもしれない、というので防御の姿勢になるのは仕方ないかなとも思います。
高圧的なところがあったのも、私が女でなめられていたのとは別に、けん制されていたのかなとも思います。向こうも怖かったのだと。
しかし、私は別に戦いたいわけではなく、お互いに良い着地点を迎えたいだけです。それには今の状況はあまりよろしくないと言えます。

内容証明は先日の記事の通り、淡々と事実を伝える文書でありあまり人間味を感じられないものです。正直、自分でも送るときちょっと怖いなと感じたので一筆添えたかったのですが、内容証明郵便には余計な文書を入れることができないのです。
あのイメージのままだと機械的で冷徹な人間像しか浮かばないだろうなと想像できます。

そこで私は、こちらも人間である事を伝えるために、改めて手紙を書くことにしました。
こちらも別に資産家ではなく、父親から譲り受けた家を何とか生かそうと思って賃貸していること、入居していただくまでに使った資金のこと、家賃収入も重要な収入源で滞納されて非常に困っていること、さらに家は持ち家だけど土地は借地であり、地主さんにもご迷惑をおかけすることになるし近隣の方にも迷惑をかけているのが心苦しいことなど、率直にお伝えする手紙を手書きでしたためて、伝われ!私の苦悩伝われ!!という思いを込めてご本人および保証人様にお送りしました。

それが8月のことです。この手紙もお盆休みを使って書いたような記憶があります。今思えばこの年の長い休みはほぼすべてこの貸家の対応で潰れてしまいました。
期限まであと二か月強、ゴミがちゃんと片付くのかという心配と、あと入居者さんに次の物件が見つかるのかなというのも地味に心配でした。
老人が断られる事も多いそうですが、50代バツイチ男性もけっこう難しいのではないかなとちょっと想像できました。自炊してこなかった人はああなってしまうんだなと…。身内はじめ周囲の男性は自分の事は自分でやるタイプの人が多かっただけにちょっと想像してなかったのです。

とりあえずこの時点で私にやれることはやって、あとは万が一の場合に備えて産業廃棄物の処理をしてくれる業者を探したりしていました。
ほんと家賃だけで済んでたらまだ良かったんだよなあとしみじみ思います。

ただ結果から言いうとまあ、大体キレイにして出て行ってくれたんです。
9月の中旬に連絡があって、引っ越し先が決まったから10月までには出ますとの連絡が仲介業者を通じてありました。急展開です。
しかしこれも最後までスッキリとはいかず、もうひと悶着あるのです。
今回は書けませんでしたが前回書いてた携帯の番号が混乱を招いてしまいました。

続きます。

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