人も猫も食べてるうちは大丈夫

猫が本格的に病院がダメになってしまい、お気に入りだったキャリーバッグの中ですら威嚇するようになり、私が熱を出したりもしたのもあり点滴にすら行けず一か月経ってしまったらやはり悪化、少し弱ったところでようやく洗濯ネットに入れて動物病院に行ってきました。

転院も考えたのですが、やはり色々知ってくださる所のほうがお互いに良いであろうと元の病院へ。家ではあんなにお利口で甘えん坊なかわいいネコチャンが病院に行くと5キロ超の猛獣に変わる。

無事点滴と血液検査を済ませてきました。やはりクレアチニンが上昇しており腎機能が悪化しているもよう。特に便秘の処置はされてないので便は出そうにありません。
せめて少しでも気持ちよく排便を、ということで、今までのトイレは小さすぎたかもしれないので、大きめのトイレを購入して寝床から遠くない距離に設置しました。そこでなら気持ちよくしてくれるだろうかと期待していますがどうだろう。とりあえずおしっこはそこでしてくれた。
もう17歳で、猫の平均寿命を迎え、そろそろ覚悟しなければならないと思いつつ、食欲だけは本当に旺盛なのでこれはまだまだ大丈夫だと感じています。カリカリは腎臓ケアですが普通にがつがつ食べます。腎臓ケアのレトルトも食べますが、形状的に食べにくそうにするのでシニア用のペースト状のものを与えていますがそれもペロッと食べます。
心臓に直接来てしまうとひとたまりもないですが、老衰という感じはしないし、もし内臓に異常があったとしたら、何かしら外見にも変化が出るであろう、と父を通じて得た経験から思っています。

人間でもそうですが、やはり食べるというのは生きる基本であり、これができるとそうそうくたばりません。これは母をみていると思います。

うちの母は糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞のキャリア持ちですが、右足引きずりつつ一日おきにバスに乗って一人で出かけます。脳梗塞の発症からは丸10年たちましたが今のところ再発しそうな様子もありません。
何しろ母はよく食べます。
御年80で一日3食きっちり食べ、おやつもちゃんと食べます。買い物に行くと私の3倍くらいの食物を買い込み、それを一人でたいらげます。体重は何キロあるのか怖くて聞けませんが、母が車に乗り込むと車が揺れますし助手席側のタイヤの減りが早いです。
あれだけ体重があると歩くだけでも高負荷だろうと思います。
でも瘦せはしない。
父の葬儀の時、葬儀屋さんと棺桶を選んでいてたとえ話で母の話になり、母の場合は別注になりそうだと言われて笑ってたのもやはり豪気でした。
私は普通にお財布の心配してしまった。それもどうかと。

あとやっぱりモチベーションだろうと思います。
母は仕事が生きがいだったので大きな病気やケガもそれで克服してきたところが大きいですが、仕事をしていない今も友人関係や姉や孫をモチベーションにして自立を頑張っています。

うちのねこは食い意地が張っているのか食に対して淡白なのかわかりませんが、ほとんど好き嫌いをしません。ねこにしては珍しいと思うのですが、長年同じフードでも文句も言わずなんでも食べ(あんまり安いのはおなかを壊す)こちらの都合で療養食に切り替えてもほぼ文句も言わず食べてます。
なんにせよ食べてくれるのは助かります。

人間でもそれは言えて、老人施設に勤めていた経験からも実感しますが、ご長寿の方は歯が丈夫でよく食べられ、お元気な方でも入れ歯が合わなくなっただけで食べられなくなりみるみる衰えて亡くなった方もいます。
この場合は食というより歯の大切さですが、母も今の入れ歯が合っているようなので、私はそれを使い続けることを推奨しています。入れ歯は大事ですよ、ちょっとの違和感でその後が全然違います。
食が細くてもちゃんと自律され、毎日のルーティンをこなすことを生きがいにされていた方もいました。その方は気力の衰えと共に亡くなられたのですが、やはりモチベーションというか気力も大事だなと思います。

ねこもやはり、生きるモチベーションというのはあるような気がするので、できるだけおいしいごはんを出すことと、あんたは大事な存在なんだから長生きしてねと声をかけていくことを心がけようと思います。

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