見出し画像

ほまれ酒造 福島県で製造量1、2を争う代表的酒蔵。社長の妹はあのキャスター

 喜多方市、市街地の北部に位置し、酒蔵が集まる中心地からは少し離れたところに酒蔵が位置する。大きな貯蔵タンクが並び、入口の前に来ると酒蔵というよりは工場のような外観なので、「あれここでよいのか?」と内心思ってしまう。看板にも”ほまれ酒造”という文字は見えにくく(見落としていただけかもしれないが…)”雲嶺庵”とあるので自転車でそのまま通り過ぎてしまうところだった。少し入りづらいが、臆せず中に入っていくと、母屋が見えてくる。
 暖簾をくぐって、中に入るとまず目に飛び込んでくるのは、代々コマーシャルに登場した女優のポスターだ。正直誰が誰なのかは年代が違いすぎてわからなかったが、そのポスターを横目に進むと、等身大の唐橋ユミさんが出迎えてくれる。
「そういえば前に務めていた出版社の会長が、福島の酒蔵の娘だと言っていたな」と思い出した。しかしこんなでかい酒蔵の娘さんだったのか、と驚いてしまった。至るところに唐橋さんのポスターが貼られていたが、どの女優さんのポスターよりも色っぽく感じてしまうのは気のせいか。

 普段は蔵の中も見学させてもらえるそうだが、この日はたまたま機械の点検の日で見学ができなかった。ちょっと残念だけども自慢の日本庭園は入れるということで、しばらく庭園の眺めさせてもらった。池には粋の良い錦鯉がたくさん。
 座敷には北の湖の写真が飾られ、昔から谷町として支援していたことが窺える。さすがは名士。唐橋さんが相撲に詳しいのは、英才教育というか自然のながれのようだ。

 ほまれ酒造の創業は1918年(大正7年)と比較的新しい。それゆえベンチャー企業というのが正しいかはわからないが、日本酒だけでなく焼酎、リキュールなど多種類のお酒30種類以上を製造するなど、ベンチャー精神に富んでいると言っても良いのではないだろうか。日本酒造りにおいても、分析に力を入れ、データ解析を元に最良のお酒を造ることを目指している。2015年にはIWCの最高賞であるチャンピオン・サケを受賞した。
 代表銘柄は『會津ほまれ』この日は天候が変わってきそうな雰囲気があり、夕方までに米沢に着きたいと移動行程を組んでいたため飲めなかったが、案内をしてくれた高畑さん(写真男性)が「今夜飲んでね!」と渡してくれた、にごり酒を飲む限り、柔らかい口当たりにでありながら、ボディーはしっかりした感じで、旨味の詰まったお酒に感じた。キリッと冷やすよりも、常温だと味の濃い食事でもよく合いそう。(カップ酒は飲みにくい印象があったけども、一杯があっという間になくなってしまった)

 毎年4月の第4週の日曜日には酒蔵祭が行われているという。今年はコロナウイルスの影響で中止になってしまったが、司会は唐橋ユミさんがされるとのことで、唐橋さん目当てのお客さんも大勢来られるようだ。店頭の岩橋さん(女性)
曰く「毎年会うことを生きがいにしていたのに」と嘆く声が聞かれたそうだ。来年はぜひ開催してほしい。

ほまれ酒造
〒966-0902 福島県喜多方市松山町村松字常盤町2706
TEL 0241-22-5151 (通販に関するお問合せ0241-23-5505)
https://www.aizuhomare.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?